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「うーむ困った。」
「どうしたんスか? 鶏冠部長」
「おお、牛尾君か。我が社で出している”霧ノ中牛”なんだが、実は
…●国産のものなんだ」
「…それって今流行りの食品偽装ってヤツ? まずいッスよ部長!」
「それと賞味期限も少し延ばしててな」
「マジ?」
「たまに豚とか混ぜてるんだが」
「ガチ?」
「君はどこかの元総理の孫か? ともかく今でさえ味がよろしくない
と返品が多いし、在庫もわんさかだ。しかし長年売り続けた”霧ノ中
牛”、なんとかブランド名は残したいのだ。」
「う〜ん、とりあえず暑いんでコーラ飲んでいいっすか?」
「―――お前はなんでそう緊張感がないのだ? くそ、ゼロカロリー
だかなんだか知らんが 似たような飲み物ばかり出て…あ”!」
こうして食肉加工業「モンタナ吉凶」(仮名)から登場した新ブランド
”霧ノ中牛0”は、パッケージも新しく『国産0%』を堂々と標記
した画期的なものであった。
…もちろん、誰も信用度0%の肉を買おうとはしなかった。
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