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「いよいよ五輪を目前にわがミデックス社にもチャンスが到来した! ハイスピード社の水着が世界記録を続々と塗り替えたため、日本でも 水着が自由競争となったのだっ」 こで名と実を上げんでどうする? 馬鹿だ馬鹿だと思っていたが想定 外の馬鹿だ。馬鹿は死んでも治らない」 三流会社のうちが太刀打ち出来るワケ、ないですよ〜」 を絞れ!」 ミデックス社の発売した新作水着は体を流線型に引き締める、とい ったハイスピード社の水着とコンセプトは変わらなかった。ただ、足 をつま先まで豪快に引き絞り、さらに水掻きや尾びれの形にまで変形 させる、といった他にはないオリジナリティがあった。まさに”着た だけで人魚になれる”究極の水着。
・・・もちろん、誰も買おうとはしなかった。 |