ちょっと怖い小咄。


 
小咄其の八拾   正義の味方・刑事編2(上)

「待てっ、バローの犯罪ロボット!」

”i”は高度な人工知能…AIを持ち、日夜犯罪を追うロボット刑事

である。

「ゴー!」

ハンチング帽を投げ捨て、紫のジャンパーを脱ぎ捨てる。 鋼鉄のボ

ディ、武器の数々シャッターを開けて出てくる。

「速射破壊銃ー!」

ドガガガ…ちゅど〜〜ん!

バローのロボットは粉砕、事件は解決した。

しかし、繊細な感情を持つ
”i”は無骨な外観に悩んでいた。

(ああ、人間になれたら…。)

  

「待てっ、シクマ団の怪ロボット!」

凶悪犯罪激減の功績が認められ、ついに人間と同じ扱いに昇級した

彼は、 褒賞に人造皮膚を取り付けてもらえることとなった。

人間そっくりになった
”i”。しかし犯罪はなくならない。 彼の活

躍は今日も続く。

「待てっ、ピルゴルディ!」

悪のサイボーグを追う新まれ変わったロボット刑事。

「ゴー!」

武器を取り出すべく、帽子を投げ、トレンチコートを脱ぎ捨てる。

すると。

・・・
”i”猥褻物陳列罪で逮捕された。


・・・おしまい。


正義の味方・刑事編2(下)

「で、どーしたん自分。なんでスッポンポンになったんですかー?」

 警察署の取調室にスーパーロボット刑事"i"はいた。取り調べを受

けている最中である。

「私は××署の刑事”i”であります。」

「ッなわけないやろ! 人様の前でいきなり全裸になるポリがどこ

におんねん。しばくどコラ」

スッポンのナマこと生瀬半平太刑事は執拗だ。

「ほ、本当です。警察手帳だって…上着に入っていたのですが」

「このご時世にポイポイ服なんか投げ捨てたら、誰にもってかれて

もしゃあないわなー。ほな、白状しよか。私は露出狂のろっちゃん

ですーてな」

「なんで同じ仲間の言葉を信じないんだ。人間とはこんな薄情な生

き物だったのか。マザー!」

「欧米かい」

取り調べは難航した。

「わ、私はロボット犯罪を防ぐため造られた高性能ロボットなんで

す。さっきも悪のロボットを撃退すべく、速射砲を出そうと」

しかもそんなこと言い出すものだから

「あかん、これは行き先違いや。患者さんがおりまっせー。」

浪速の刑事は全力で聞く耳をもたない。

「本当ですって! なんならここでガトリングキャノンを」

「はいっ白状しましたー、猥褻物陳列罪。んな爪楊枝みたいなのが

何がキャノンやねん。だいたいな・・・・・?」

めりめり。

生瀬刑事が見ている前で”i”の人工皮膚は破れ、銃やらミサイルや

ら小型ヘリコプターやら飛び出してきた。

「おわ〜〜〜〜〜〜! なんや自分〜!?」

「オートバイにも変形できます。」

 


みりみりみり、ガチョン。


・・・今度こそホントにおしまい(^^;

2008/02/17(日)  up

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