ちょっと怖い小咄。


 
小咄其の七拾八   勇 者 の 冒 険

「どうしても行くのか? あ、あの伝説の館へ」

「おおお、恐ろしい…」

男は引き留める友人たちの手を振りほどき、言った。

「ああ、いつかは越えなければいけない壁なんだ。行かせてくれ」

「後悔するぞ」

皆、恐怖に顔を引きつらせている。

「…覚悟の上だっ!」

堅い決意で眼前の館をにらむ男。

「おお、勇者よ」

畏怖と賛辞を背中に受け、男は古ぼけた館に足を踏み入れた。

 

ガラリ。


「へい、らっしゃい。」

勇者はやって来た。三つ星認定になった江戸前の寿司屋に。

「なんにしやしょ?」

時価、と書かれた品書きがずらりと並ぶ。あまり厚みのない財布を握りしめ、

震えながら言った。

「―――おまかせで。」

                 

                          ・・・おしまい。         



…んな訳で、そんな勇気がない私と娘は回転寿司に行って
きましたよ(笑)。娘が8皿、私は11皿食べる。となりで
「12皿食べたよー」
と可愛らしい声が。こ、こどもに負けた〜(^^;

2007/11/24(土)  up

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