ちょっと怖い小咄。


 
小咄其の七拾参   霊 界 の 標 識

 先日、ありがたい常連のmikeneko様から下記のようなコメントを頂いた。

>関係ないですが、心霊スポット標識なるものがあったら良いと思う今日この頃。

 今回は体験談である。

まことに申し訳ないのですが大袈裟な物ではなく、またフィクションとしてネ

タが浮かばなかったことも併せてお詫び申し上げます。

 

 昔かみさんとドライブをした時。関頭から東北に向かう高速道路で黄色地に

のシルエットが描かれた愛嬌のある標識があった。とは言え注意信号である。

たぶん、野生動物が走り込むことの注意なのだろう。

目的地のインターに到着し、お目当ての施設をインターの係員に聞く。人のよ

さそうな、丸顔でとろんとした目のおじさんだ。丁寧に道順を教えてくれる。

お礼を言って県道を走った。

ところが行けども行けども目的地に付かない。山また山、森林や田舎道にぶつ

かる。さすがに高速の区間ひとつぶんを過ぎたので断念し、Uターンした。

 どん。

何かがぶつかった。ビックリして外を見ると、犬がわざわざ横から体当たりし

てきたのだ。

「こりゃあ、化かされたかな?」

さすがにかみさんも呆れて笑うしかなかった。ようやくもとのインター入口に

戻り、一言文句でも言おうと思ったら、狸顔の係員はいなかった。

 思うにあの標識は「狐狸の類いに化かされぬよう、注意」だったに違いない。

くわばらくわばら。

                          ・・・おしまい。



(と、言う訳で標識ネタでうまい小咄があったら教えてください^^;)





2007/06/17(日)  up

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