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強固なセキュリティ、警備員とドーベルマンを周りに配置し、チタニウム合金
で作られた家に社保田財一郎は独り住んで いた。他人を信じず、家には家族も
使用人もいない。窓には鉄格子、内側から二重三重に南京錠さえ掛けている。
「これで…よし。もう誰も入ってこれんぞ」
でっぷりとした体躯に派手なガウンを纏った初老の男は下卑た笑いを浮かべつぶ
やいた。
「○月×日までに、お前を殺す、だ? ふん、恨まれるのは 慣れとるわい!」
役人生活では怠慢な仕事を繰り返し、天下りを繰り返しては 退職金をせしめ、民
間企業でも違法スレスレの運営で泡銭をせしめてきた彼である。恨みに思う者は
数知れない。間もなく莫大な退職金、企業年金その他もろもろが転がり込む。その
寸前、一通の脅迫状が転がり込んだのだ。
「今日一日、ここで隠れていれば…後で必ず犯人を見つけ出してやるわい!」
食料も豊富にある。外部からの侵入方法は皆無。財一郎は時計だけを見つめ過ごし
た。
そして期限の日…
彼は無残に殺された。
『これ』を記述している、私に。
・・・おしまい。
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