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「これがタイムマシン、ですか〜」
鱶田(ふかだ)博士は助手の問いに満足気にうなずく。眼前にあるのは…壁掛け
の白い機械。
「うむ、小判平(こばんだいら)君。正確には“タイムリセッター”ぢゃな。
時間の因果関係を高プラズマ電動により中和逆転させ、一定の空間を過去に
戻す、世紀の大発明ぢゃよ」
「どう見ても“HITAHI製エアコン白くまさん”ですねえ。私は四菱の剣ヶ峰
の方がいいんですが。しかしプラズマって…それって危険じゃないですか?」
助手の問いに博士はにんまり笑う。
「発明に危険は付き物ぢゃ。これで、おさななじみの美代ちゃんを庄屋の小
伜に横取りされるのを防げるぞ」
「どんだけ昔の人間だよアンタ、いや、博士そりゃまた不純な動機ですねぇ」
「うるさい! 不純でも何でも欲望は発明の父ぢゃ。まずこの研究室だけ試
しにリセットをかける。成功の暁には本番ぢゃ」
すでに機動はしていたらしく、白い機体はゴウン、ゴウンと唸り声をあげる。
「時間因果律をこの給気口から取り入れ、排気口から新たな時が吐き出され
る訳ぢゃ。エントロピーをそのままクリーンなエネルギーに変換できるから、
半永久的に動くしの。しかも排気される時にはマイナスイオン付きぢゃ」
喜々として操作する博士。
「動機が不純なわりに発明は超画期的ですよね、いつもながら」
「ひとこと余計ぢゃ! まあよい、あとはこの青いスイッチを押すだけぢゃ。
行くぞ〜!!」
リモコンには青いボタンが。博士は迷わずそれを押した・・・・・
ら天を仰いだ。
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