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美人OLの星野つくねさんは最近夜も眠れないほど悩んでいた。俗に言うストー
カー被害である。残業を終えての帰り道、今日もその陰気そうな男は付かず離れず、
一定の距離をおいて彼女をじっと見ていた。
「うう、気持ち悪い〜」
鳥肌を立て睨みつけても、ストーカー男は逆に暗く笑い返す。服装も髪型も気にし
ない、顔もヒゲだらけである。
「もうッあんた、いつも付け回してどういうつもり!?」
他の通行人を押しのけ、つくねさんは男を怒鳴りつけた。
「ふふふ…何を言うんだ。僕は君のナイトじゃないか。いつも君を助けているのに
さ…」
彼女は悲鳴をあげ、交番に駆け込んだ。事情を聴いた警官がストーカー男を引き連
れていった。
「はあ〜、やっと安心して帰れるわ」
連行される男はまだ叫んでいる。僕が彼女を守るんだ、さもないと…
その時、つくねさんは気付いた。
去っていくストーカー男の後姿は、ボロボロだった。切り傷や細かな血飛沫も見え
る。
「ひいッ!」
恐ろしくなった彼女は一目散 にその場を逃げ出した。
「やっと…守る男が…消えたな……」
もう少し、遠くから見ていた別の男が歩き出す。ポケットに刃物を忍ばせて。
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