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「これからは健康は売り買いする時代だ。わが社の新製品『ジョビ
・ジョーバ』、これは売れるぞ! なあ牛尾くん。」
代表取締兼宣伝部長の鶏冠社長は声高に言った。
「そーすよねー社長! 今の世の中、もう健康のためなら死んでも
殺してもいいってなヤツばっかですもんねー。絶対流行るっすよこ
のヘルス産業。」
広報兼営業担当兼いまだにただ一人の平社員である牛尾君はあいづ
ちを打つのに余念がない。
「馬鹿だねお前はヘルスじゃいかがわしい商売だろが。わが社の社
運が掛かっているのだぞ。」
「そーすよねー社長! 乗馬に似た機械でダイエット、グッドアイ
デアっす。あ、でもこれと似たやつ、深夜番組で流してたな? 俺
も一台買っちゃった。」
「なにい? ますます馬鹿だねお前は! 他と同じじゃ売れんだろ
うが!」
「大丈夫、うちは他の機能も付けた一台二役のすぐれものです。あ
れ、使ってみるとわかるんスけど、振動で乗ってる間はやることが
制限されちゃうんスよ。そこを改良して…」
牛尾君は鶏冠に耳打ちする。
「なるほど、それは他にはないアイデアだな!」
「でしょでしょ? これでもうバッチリっすよ!」
「わははははははは、は。」
牛尾君の奇抜な発想に、鶏冠社長はゴーサインを出した。
数カ月後。グラインド+バイブレーション機能付きの便器、
「ジョビ・ジョーバ」はものの見事にトイレを惨状と変え、クレー
ムと返品の嵐が会社に巻き起こった。
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