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「これが新しい燃料電池ですか〜」
鱶田半平太博士は助手の問いに満足気にうなずく。眼前にあるのは
バケツにシガーソケットが付いているだけのようにも見える装置だ。
「うむ、生ゴミを放り込めば必要なエネルギーに変えることが出来る。
ゴミ問題も解決できる夢の製品ぢゃよ」
「しかしその都度ゴミを用意するのは大変ですね」
博士はにんまり笑う。
「大丈夫、現地調達も可能じゃ。なければその辺の木や森をバッサバ
ッサ切りまくって…」
「それ環境にやさしくないです。」
「ならばこちらはどうぢゃ」
今度は腹巻にコードが付いている。
「体脂肪を分解しエネルギー化できるようになっておる。これなら肥
満も解消ぢゃ」
「痩せたら、終わりですね」
「その時はまた太るようにいつも食料を…」
「それも人にやさしくないです。」
博士はみるみる真っ赤になった。
「ぬうう、助手のくせに口ごたえばかりしおって! お前なんかなん
のアイデアも出せんではないか!」
「あ。そのストレス、いいですね。電極は脳内ストレス、燃料は癌細
胞あたりなら…なかなか減らないし、よろしいかと」
「ふーん、そ、それぐらい思い付いておったわ!」
数カ月後。
鱶田半平太博士とその助手が作ったリサイクル機関は大暴走し、地球
上に有害物質をまき散らした。人々はますます体調を壊し、ストレス
をため、雲隠れした二人の残した作品は永久に動き続けた…。
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