ちょっと怖い小咄。


 
小咄其の四拾九   ア イ ド ル


レポーター:「今日は血薔薇鬼県の動物園に来ています。なんと、ここに

      います背中が赤くて腹が黒いレッダーパンダのプータロー君、

      2本足で立っちゃうんですよ〜。可愛い〜ん」

 
園 長 :「園長の鮫多半平太です。よそでも似たような芸をやらせて

      るところはありますが、うちは自然に立つようになりました

      からね。」

レポーター:「あっ、今度は歩き出しました! 可愛い〜ん」

 
園 長 :「這えば立て、立てば歩けの親心が通じたのでしょう」

レポーター:「あ、今度は仲間も連れてきました。何かプラカードを持って

      ます。可愛い〜ん

 
園 長 :「立てば歩け、歩けば稼げの親心が通じたのでしょう」

レポーター:「何か書いてありますね…“我々は長年、言われなき拉致と虐

      待に耐えてきたがここに決起する。ついては謝罪の言葉と領土

      の保有権、それから慰謝料を要求する”なんか凄いこと書いて

      ます。みんな片手を振り上げて、
可愛いぃ〜ん

 
園 長 :「こんなレッダーパンダは他にいません。皆さん是非サメ園長

      の動物園へ」

レポーター:「えっと“他の動物園の仲間にも連絡はしてある。愚かな人間

      から奪取した核と武器もある。まずはここが血の粛清の足がかり

      だ”って書いてありますね。
かわい・・・・・・・・・・・・」


 ========おしまい。=========

なんでも可愛いってやつで一括りにして消費するのは如何かと。
お蔭様で「ちょいこわ」も死拾苦話。よくもまー続きました。途中短すぎたり長すぎたり絵だったり(笑)マルチエンディングだったりで、正確な数字とは言えないけど50で祝うよりネタ的に合ってるような(^^)。なにか記念企画をやりたいなー、などと思っております。

2005/6/13(月)  初出

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