世界中が、その実験を見守っていた。
何しろ、ものすごい装備を駆使して、光速に近い速度の宇宙船を飛ばそうというのだ。
どれくらいすごいかというと、SF的にはOKだが科学的には?という凄さだった。
電磁カタパルトだの、光子ロケットだの、ラムジェットだの、とりあえずよく分からないが、凄そうな装備の宇宙船だった。
カウントダウンが進み、全人類が見守る中、宇宙船は電磁カタパルトから、ものすごい加速を得て、外宇宙に飛び立っていった。
世界中が歓声に沸き立つ中、ただ一機その宇宙船を追尾するものがあった。
それは、どこの国籍にも属さない、文字通りのUFOだった。
「あ、ついに異星人が表舞台に現れたのか。」
世界は、違う意味でも沸き立った。
亜光速に達した宇宙船に楽々と追いついたUFOは、やおらその宇宙船に向けて発砲した。
わけの分からない光線を浴びせられた宇宙船は、それまでの加速が嘘のように停止し、あっという間に真っ赤に塗りたくられていった。
「これは、一体何のまねだ。」
「・・・ひょっとして、赤切符ですか・・・」
以後一年間、人類の宇宙進出はストップさせられたという・・・
>いつぞやの「小咄」がヒントになりました。
>どうぞ、お許しを(汗)
… tokuさんでゃうもっ、春の交通安全週間のこの時期、痛快な小咄をありがとうござまーす!
>SF的にはOKだが科学的には?という凄さ
この一言で如何に凄い速度か、知れようというものです。笑かしてもらいました!
きっとこの時世には世界は協力しあい、しのぎを削った推進機関を提携していることでしゃう。核もノドンもなし!