ちょっと怖い小咄(頂き物編)

 toku様(其の弐)  小 咄 ( ぱ ち も ん 篇 )  

 世界中が、その実験を見守っていた。

何しろ、ものすごい装備を駆使して、光速に近い速度の宇宙船を飛ばそうというのだ。

どれくらいすごいかというと、SF的にはOKだが科学的には?という凄さだった。

電磁カタパルトだの、光子ロケットだの、ラムジェットだの、とりあえずよく分からないが、凄そうな装備の宇宙船だった。

カウントダウンが進み、全人類が見守る中、宇宙船は電磁カタパルトから、ものすごい加速を得て、外宇宙に飛び立っていった。

世界中が歓声に沸き立つ中、ただ一機その宇宙船を追尾するものがあった。

それは、どこの国籍にも属さない、文字通りのUFOだった。

「あ、ついに異星人が表舞台に現れたのか。」

世界は、違う意味でも沸き立った。

亜光速に達した宇宙船に楽々と追いついたUFOは、やおらその宇宙船に向けて発砲した。

わけの分からない光線を浴びせられた宇宙船は、それまでの加速が嘘のように停止し、あっという間に真っ赤に塗りたくられていった。

「これは、一体何のまねだ。」

「・・・ひょっとして、赤切符ですか・・・」

以後一年間、人類の宇宙進出はストップさせられたという・・・

========終わり=========

 

   

>いつぞやの「小咄」がヒントになりました。
>どうぞ、お許しを(汗)

 … tokuさんでゃうもっ、春の交通安全週間のこの時期、痛快な小咄をありがとうござまーす!

>SF的にはOKだが科学的には?という凄さ
この一言で如何に凄い速度か、知れようというものです。笑かしてもらいました!
きっとこの時世には世界は協力しあい、しのぎを削った推進機関を提携していることでしゃう。核もノドンもなし!

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