ちょっと怖い小咄。

 小咄其の弐拾六  あるアーティストの憂鬱

 「バーッド! 何故みんな僕のことを嫌うんだい? 僕はただ白人になりたいだけなのに」

某有名黒人アーティストはちょっと不思議な端正な顔をゆがめて叫んだ。

「落ち着くんだ。白くなるとっておきの方法を教えよう」

彼の有能なマネージャーは自信満々である。

「本当? セイセイセーイ! 教えてよ、なんでもするから」

某有名黒人アーティストは彼の言う通り奇抜なファッションをし、奇抜な行動をとり、奇抜な少年趣味にあけくれた。

はたして、当然のごとく逮捕された。

「スリラー! 怖いよマネージャー、なんで僕が捕まるんだい。僕はいつ白人になれるんだーい?」

有能なマネージャーは自信満々に答えた。

「大丈夫さ。有力な弁護士軍団を雇ったから。彼らなら君を『黒いものでも白く変えてみせる』さ。はっはっはー」

 ========おしまい。=========

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