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飛騨の忍び里に現れた謎の男。紅影や薄影たちを襲い、催眠術をかけては記憶を奪っていった。赤
い仮面を付けた頭領、赤影の活躍で倒された男は立ち上がり、蝉とも蟹ともつかない恐ろしい姿へ変
わって行く。その正体は宇宙からの侵略者、バルタン星人であった。
分身、幻術、火遁の術を使う異形の者に、赤影、白影も善戦するが及ばない。ひょんな事から知り合
いになった青影とどろろは、空から落ちてきた青い隕石を手に戦場へ向かった。
「忍者は嫌いだ。カムイといい大猿といい、ろくな思い出がねえ」
最初反目していた百鬼丸も妖怪以上の敵の脅威にやむなく参戦。仕込み刀も、焼水も致命傷は与えら
れない。巨大化し、光弾を撃つバルタン。百鬼・赤影軍危うし!
しかし、どろろがやけくそで投げた隕石が効を奏した。異常に悶え苦しむ異星人。それは太陽系では
火星にしか存在しない「スペシウム」を含んでいたのだ。
赤影が砕き、発光した石の光を百鬼丸の無名の宝刀が反射させる。十字に組んだ刀から打ち出された
光線に、さしもの宇宙忍者も撤退せざるを得なかった。

「へへっ、百発百中でござ〜い」
「がってん合点しょーちっ!」
抱き合って踊るどろろと青影。しかし、百鬼丸の脳裏には侵略者の声が響いていた。
「あいつは尖兵だ。忍術を盗み、この星が住みやすいかどうか確かめに来ただけなんだ。500年後、
やつらは再びやってくる。星を乗っ取るほどの人数で…。」
絶望的な未来に、血のように赤い天空を睨む百鬼丸。
「我等が仕える木下藤吉郎殿に伝えよう。なんとしても500年の後、日ノ本が絶えぬ限りは、あの星
からの夷敵をも撃つ部隊を設けるよう…」
赤影たちは礼をいい去っていった。
「兄貴〜そんな生きてもいない頃のこと心配してたら余計ジジイになるぜ。きっと、おいらみたいな
正義の味方が現れるさ。びゅーんと飛んで、ね。」
くったくのないどろろの言葉に勇気をもらう、百鬼丸であった。
========終わり=========
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