LIVE偵察日記2001
2001年 11月


☆11月 20日(火)於 目黒ブルース・アレイ・ジャパン
  『SLASH!

   
出演:多田 誠司(as、ss、fl)、今泉 正明(pf、key)、江藤 良人(ds)、御供 信弘(b)
     





ファースト・セット
@ ブラザー“B”、Aボニータ、Bトゥモローズ・ソング、Cカム・ヒア、Dハイウェイ・イン・ザ・ナイト、E December 2nd、Fピュア・アイズ、Gタフ・ガイ、Hミノタウロマシー、ISLASH!(テーマ)

セカンド・セット
@ウェストサイド・アベニュー52、Aアー・ユー・シュア?、Bアイ・ドント・ノウ・ホワット・ジャズマン・イズ、Cアウェイクニング、Dムーン、Eみどり、Fア・リトル・プレリュード、Gジューン・ブライド、Hハッカー

(Encore)
@ハブ・ウィ・メット・ビフォア?、Aシャル・ウィ・ダンス・ティル・ドウン?

セット曲目 thanks to ちゃきさん

この『LIVE偵察日記』が綾戸智絵さんの公式HPに間借り(?)していた当時から、何度も“ライブ偵察”させて貰ったバンド、“SLASH!”が、残念ながら活動を休止するとの事で、そのラスト・ライブに行って参りました。  会場は、あのマイルス・デイビスが生前(単独ライブとしては)最後の来日公演を行った事でも知られる、目黒のブルース・アレイ・ジャパン。  仕事の都合で開演3分前にお店に滑り込むと既に熱心なファンが詰め掛けており、案内されたのは丁度一席空いていた最前のステージかぶりつき席。   これも何かの御縁かと(?)、たっぷりとカブリツキ画像をゲットさせて頂きました・・・・。 

さて、ライブは従前、多田さんから『レパートリーの全部をやります!』との、ゴージャスな熱烈宣言もあった通り、今までのライブで演奏してきた曲の殆ど全て、21曲をタップリと(詳細は上記参照)。  スタートは、CDでも(テーマの“SLASH!”からメドレーで)オープニングを飾った御馴染の『ブラザー“B”(ブランフォード)』。  初期の“The Police”にも通じる“レゲエ・ファンク”といったリズムの同曲から、ラテンっぽい『ボニータ』、そしてメドレーで『トゥモローズ・ソング』。 多田さんの奏でるフルート、そして煽りまくる江藤チャンのウルトラ・ドラミングで、も〜、これは完全に“プログレ”の世界と化し、最高にエキサイティング。  美しいバラッドの『December 2nd』、『ピュア・アイズ』等を挟み、『タフ・ガイ』、そして『ミノタウロマシー』では殆ど“ハード・ロック”に突入。 ツェッペリンの『移民の歌』といった怒涛の雰囲気から、テーマ曲の『SLASH!』へと・・・。 『ジャンルに拘らない“なんでもあり”のサウンド』・・・というコンセプトが完全に体現された、文字通りの“なんでもあり”な演奏の連続。  これが(一先ずの)ラスト・ライブとなってしまうのが勿体無い、高密度、ハイテンションな演奏で、このようなエキサイティングなサウンドは、普段ジャズを聴かない、ロック・ファン等、若い音楽ファンにこそ、もっともっと聴いて欲しかったなあ〜、とチョット残念に思ったりも・・・。




多田 誠司(sax)

   


今泉 正明(pf)



江藤 良人(ds)





御供 信弘(b)


セカンド・セットもライブではお馴染みのナンバーが続き、改めて聴くと、各々の楽曲の充実ぶりに感心させられます。  『楽曲の良さ』、そして、それを表現する『演奏のテクニック』と『柔軟な発想』、又、スリリングな演奏を可能にする各々のメンバーの『高い音楽性』と『触発し合う丁々発止』。  ジャズは勿論のこと、ジャンルに拘らず優れた音楽、特にライブ・ミュージックが成立するのに必要な条件を、“SLASH!”は幾つも持ち合わせていた、ということでしょう。 CDとしての記録は一枚だけに留まりましたが、過去4年弱の活動(ライブ活動)で“SLASH!”は、我々ファンにとっても贅沢な『音楽体験』をさせてくれたんだな〜と痛感しました。 奇しくもマイルスの最後の東京公演の場、ブルース・アレイでのラスト・ライブとなり、もしかすると“SLASH!”というユニットが踏み込もうとしていた『音楽の高み』は、晩年のマイルスが、大型のエレクトリック・ユニットを率いて到達しようとしていた領域に非常に近いのではないか?・・・とすら感じます。  考えてみると、こういったハイ・テンションなバンドを継続させて行くのは、凄まじい『体力』と『気力』、『緊張感』、『インスピレーション』が必要でしょうから、この辺りで『お休み』、というのも致し方ないのでしょう。

個人的な話しですが、“SLASH!”には何か思い入れがあり、日野元彦さん最期の年越しライブ@alfieとなった98年大晦日の演奏、日野さんの死の2日後に行われた綾戸さんとのTVスタジオ・ライブ、『2000年度偵察大賞』でメンバーの皆さんを勝手に表彰させて貰った01年1月のライブ・・・・etc.   ラストの『シャル・ウィ・ダンス・ティル・ドウン?』、CDではフルートを吹いていた多田さんが、この夜は、98年大晦日同様、アルト・サックスで吹奏していて、色々な思い出が一気に脳裏を駆け巡り、なにやら感無量になってしまったラスト・ライブでした。  “SLASH!”の皆さん、どうも有難う! これからの活躍も期待しております!  



2000年度ライブ偵察大賞 “勝手に” 表彰式