LIVE偵察日記2001
2001年 4月


☆4月 2日(月)於 新大久保 Someday
  『野口 久和 The Monday Night Orchestra』

   
出演: 野口 久和(pf)、伊勢 秀一郎(tp、flh)、佐々木 史郎(tp、flh)、中路 英明(tb)、山田 穣(as)
     安保 徹(ts)、
近藤 和彦(bs、ss、fl)、安ヵ川 大樹(b)、小島 勉(ds)



野口久和 The Monday Night Orchestra(パノラマ仕様?)
(L to R) 野口久和(pf)、伊勢秀一郎(tp、佐々木史郎(tp)、中路英明(tb)、小島勉(ds)、山田穣(as)、安保徹(ts)近藤和彦(bs)


1stセット: 
@ Foot Stomping Blues ・・Solo order 伊勢〜近藤(bs)〜山田〜野口、A Cat Walk・・佐々木〜近藤(fl)〜安保 、B Nigeria Fantasy・・近藤(ss)〜中路〜山田〜小島.、C Morning Glory・・伊勢(flh)〜安ヵ川、D Caravan・・山田〜伊勢〜中路〜安保〜野口〜小島

2ndセット: 
@ Boplicity・・佐々木(flh)〜山田、A Cradle Song・・近藤(fl)〜中路〜伊勢(flh)、B Sportin'・・佐々木〜山田〜近藤(ss)〜小島、C Three Coins in Fountain・・安保〜安ヵ川、D How about a drink・・山田〜佐々木〜中路〜小島


『勝手に応援ページ』で勝手に大プッシュしている野口久和さん率いるThe Monday Night Orchestraにとって、ホームグラント的存在なのが当夜のお店『新大久保Someday』。 その『Someday』が4月中旬から神楽坂に移転となる予定で、野口オケにとって当夜のライブが新大久保でのラストライブ。  有終の美を飾る当夜、開演前から店内は異様なムードで、若いファンを中心にオーディエンスは恐らく百名を超し、立ち見のお客様まで出る大盛況ぶり。  途中からは、なんと、あのK林Kくんまでお忍びで(?)遊びに来たり、と飛び切りな盛り上がりを見せました。 御馴染みのテーマ・ソング“Foot Stomping Blues”で幕をあけたライブ演奏も、いつも以上に熱く、ソロ先発の伊勢さんのトランペットがアグレッシブにブローしまくります。 50年代のマイルスを思わせるいつも『味わい系』から一変して、60年代初期のマイルスが取り憑いた(?)ようなハードさが堪りません。   続く近藤さんのバリサクも、バリバリ、ブリブリと凄まじいばかりです。


続いて、佐々木さんのミュート・トランペットと近藤さんのフルートをフィーチャーした“Cat Walk”は、粋な優男(ジャズメン?)がちょっとエッチな感じで歩いている、といった雰囲気。  このあたりのジャズ特有の洒脱さを感じさせてくれるところが野口オケの魅力の一つです。  ミュート&フルートの繊細な旋律に、残りのホーンが絡み付いてくるアレンジメントも見事。  3曲目は、ロリンズの“Airegin”をもじった“Nigeria Fantasy”。 ロリンズのあの豪放さを思い出させる雄大な曲想と共に、近藤さん(ss)、中路さん、そしてヤマジョーさんがソロを吹きまくります。 さあ、ここでクール・ダウン。 全国3千万のイセラーの皆さん、お待ちかねの伊勢さんフィーチャーのバラードです。  渋い選曲のエリントン曲“Morning Glory”のメロディを、伊勢さんのフリューゲル・ホーンがシミジミと紡ぎだしていきます。  思わずグッとくる伊勢さんの唱心に、超満員の観客も酔いしれているようです。  短めながら安ヵ川さんのベース・ソロも聴かせます。  ファースト・セット最後は、再び、白熱のブロー合戦が凄い“Caravan”。  『さよなら新大久保!』といった具合に(あるいは“俺が、俺が”といった風に?)、慣れ親しんだホームグランドへの惜別の念を込め(?)各ホーン奏者が猛然と吹きに吹きまくり、大興奮、大混乱(?)。  野口オケのライブは、もう何度も聴いていますが、今までにない凄まじい盛り上がりで、オーディエンスとして僕は『骨抜きになりそ』。。。    

さて、セカンド・セットは、マイルスの『クールの誕生』から“Boplicity”でスタート。  そう言えば、この録音に参加していたJ.J.ジョンソンもジョン・ルイスも最近亡くなってしまいました。 合掌。 マイルスも、ジェリー・マリガンも既に彼の世の人ですが、しかし、彼等の残した素晴らしい音楽は、こうして云十年も経た異国の地にも脈々と続いているのです。 ジャズは本当に奥深い音楽だと思います。  続いて2曲、野口さんのオリジナルで、“ Cradle Song”、そして“Sportin”。  野口さんの曲はどれも親しみ易く、それでいて『ジャズ好き』の心をシッカリと掴む、えも言われぬ懐かしさのようなものがあります。  『ジャズ』という音楽を特別な『領域』として語るのはあまり好みませんが、やはり『ジャズ好き』同士にだけ通じる、言葉にならないプロトコルのようなものは確実に存在し、野口オケの音楽からは、それが生き生きと浮き出してきます。  お次は、これも野口オケのライブではお待ちかねの安保さんのテナーをフィーチャーしたバラッド・コーナー。 曲はシナトラの歌唱でも御馴染みな“Three Coins in Fountain”。  テナーの響きはあくまでも『お・と・な』のムードで、『お・と・こ』のフェロモン大炸裂!  やはり、ジャズには、この『エッチ感覚』が必需品です(?)。  ダイエットで(?)一層キリリとした『色男』ぶりを魅せる安保さんのテナーは本当に魅力的。  ライブのフィナーレは、これまた御馴染みの野口さんのオリジナル、熱くジャンプする“How about a drink”で大団円。  

  



味わい深い伊勢さんのフリューゲル・ホーン


今年に入ってライブの度に加速度的な(?)ヒートアップを見せる野口オケ。 ジャズ(音楽)界で引っ張りダコの実力者を揃えているだけあって、レギュラーメンバー揃い踏みでの次回ライブは約3ヶ月後とのこと。 待ち遠しいですが、次回はスケールアップしたSomeday神楽坂店での初ライブということで、更なるブレークぶりが期待出来ます。  皆さん、お誘い合わせのうえ、是非聴いてみて下さい。 


 
佐々木 史郎(tp)



(L to R) 中路英明(tb)、小島勉(ds)



(L to R) 安保徹(ts)、山田穣(as)、近藤和彦(ss)


安ヵ川大樹(b)