GRADIUS IIIというゲームが有る。
横スクロールを基本としたシューティングである。プレイヤーはVicViperを操り、敵を倒し、カプセルを回収してパワーアップしていき、母星GRADIUSをバクテリアンの3度目の侵略から救わねばならない。
1989年、(株)KONAMI社からGRADIUSシリーズとして発売されたGRADIUS IIIは、プレイヤーへの挑戦状とも言える超A級の難易度であった。システムに大きな変更はなかったが細部はより複雑になっていた。前作までクリアしてきたプレイヤーさえ、全く歯が立たずに破れ去る者が多かったらしい。開発者もクリアしていないのでは、という噂まで有る(2名クリアしたというコメントが有るらしいが…)。
8年が過ぎた。
何気なく新入荷ゲームを物色していた私の前にGRADIUS IIIは有った。SuperFamicom版のGRADIUSIIIアーケードモードを物足りないと感じていた私はそのデモに衝撃を受けた。深く絶妙なカーブを描く砂山、変身するサンドライオン、地形に巧みに隠れている砲台、視界を遮ってしまうSpreadBomb。アーケードのGRADIUSIIIはSuperFamicom版とは全く違う、その噂は私の中で確信へと変わった。私はコインをいっこ入れた。
1997年は始まったばかりであった。
装備でいきなり戸惑った。GRADIUS IIはMissileの器用さが機体の個性の重要な位置を占めていたので、ControlMissileを選んでみたが失敗した。次にTYPE-Cを選んでみたが、2WayMissileはかなり使いづらくなっていた。
そんなこんなでプレイしていたが、まず2面が凶悪であった。上下の壁代わりの泡が砲台を少し隠しているため、通常Shotで撃とうとして泡にぶつかった。RippleかTwinLaserを早めに装備する事を覚えた。
3面最初で見慣れた地形と凶悪なHatchの配置に出くわした。2度目の挑戦でOptionを張っておいたらいつのまにか音楽が変わっていた。星が震え、落下砲台の岩盤の高速さを身をもって知った。狭い下り通路のJumperに驚愕した。見知らぬ迷路に出た。火山を選び苦戦した。
あからさまな3連続バックアタックに沈み、岩場のDucker不意撃ちがワープに見え、やっとアイアンメイデンMk-IIIをやり過ごした。このころTYPE-DをメインにTYPE-B等を使うようになっていた。
そして本当に強いと言われたBigCoreMk-IIIと出会った。反射Laserの速度と狭さは辛かったが、それでもSFCで鍛えてあったので、何とかCore2つを破壊できた。反射Laserが消えるまで安全だと思った其の瞬間冥土への門は開かれた。
自機を反射LaserとPulseLaserが「同時」に貫く...。
TwinLaserの方が強いと思い、再び奴に挑んだ。前のCore2つを撃破する寸前、Core破壊のタイミング調整のため、反射Laserを撃たれている間はスローがかけられず緊張した。反射Laser空白地帯の瞬速判断が続く。
ついにラストのCoreとの一騎打ちになった。短いLaserの幅と長さは見かけよりずっと大きく恐怖であった。1つ1つを祈るように避けた。ビン!と鋭い音と共にForceFieldが一瞬にして削れた。3つ...2つ...1つ...と遮蔽版を打ち壊してゆく。そしてついにCoreを砕いた瞬間、なんと処理速度が上がり一瞬にしてレーザーが突き刺さった。残機があるにも関わらず、席を立った。だが手ごたえは有った、いつか倒せると。
そして翌日、激闘の末強敵を打ち破る事が出来た。...さて空中戦か、次の音楽はどっちだろう、早めにForceFieldを付けなければ、前作のようにSpeedが早い雑魚がいなければいいが、などとぼんやり考えていた。不意に自機がズッとズレた。
一瞬目を疑った。3Dだ。何がなんだかわからなかった。ShotとMissileのボタンを連射したが何も起きず空しかった。壁のあたり判定がわからくて見事に激突した。そのまま5面に突入した。Moaiの増殖に驚きながら全滅した。
BigCoreMk-IIIの短いLaserは強かった。倒せるかは運だった。運が良ければそのままフル装備で5面に行けた。
5面でForceFieldの調整をしようと思ったが、ForceFieldのダメージの勘定が狂っている事に気が付いた。
何度かプレイするうちに、突然飛来Moaiのラスト4体が通過出来なくなった。なぜ初めて来た時は抜けられたのかを考えた。IonRingから逃げるように画面最前列へ突っ込んだ。再び通過できるようになった。
Moaiは硬かった。正確に言うと、IonRingが硬かった。潰せるうちに徹底的に潰した。上の方が潰しにくいので、出来る限りのオプションを張った。すぐに通過できるようになった。トーテムポールMoaiも丁寧に処理すれば問題がなかった。ドガスが左まで迫ってくるとは思いもしなかったが、パターンを覚える事でのりきった。
前作を思わせるヴァイフの間に進んだ。中央で様子を伺っていた。左上、上、左下の3体は倒せないと思った。予想通りにプチMoaiが出た。回避の為に誘導して倒そうと攻撃を始めた瞬間、恐ろしい大きさまで膨らんだ。逃げ場を完全に失った...。
次の機体からは撃たずに避けてみた。3回転くらい避けるとパターンが大きく崩れて駄目だった。ならばフル装備しかないと思ったが、右上等2体くらい倒したところでプチMoaiにおされてしまった。自力では突破できなかった。
だめだ!
__09160/09160 VYC13777 原始芋損照 GRADIUS III 打倒モアイ __( 5) 97/02/22 08:31 __ __ __ 初めまして FCGAMEA MES 5 の皆さん、原始芋損照といいます。よろしくお願 __いします(^_^)/。
万策尽きた私はFCGAMEA 5番会議室に望みを託した。そして数日後、スクロール停止前からヴァイフとの戦いが始まっていた事を知った!古代の扉は開かれた。
その後魔性の復活壁に、破壊不能の火の弾に、狭い炎の通路に、巨大なワイバーンに、問答無用に吸い込むブロッティングウィードに苦しんだ。しかしもう戦いは孤独ではなかった。
ある日私はふらっと名古屋の大須ゲームセンターに寄ると、GRADIUSIIIが置いてあった(注:今は無いと思う)。すると見知らぬ人がBigCoreMk-IIIと戦うところだった。反射Laserが続いているときも遠慮なく前二つのCoreを破壊した。内心「ゲームオーバーだな」とともった瞬間、BigCoreMk-IIIが倒れていた。
その後...アイアンメイデンMk-IIIの攻撃が終わったら、自機の上端と右逆火山の右の小さな出っ張りの下端を合わせ、レバーを横に振って「2P」の下あたりにオプションを固め、スクロールに合わせ左に退いていき、自機の右端と「HI」の左端を合わせ、反射Laserを2回避けて、少し前へ出れば楽勝になった。
そして伝説の水晶迷宮に到達した。復活を感じさせる前衛、パターンにはめればさほど怖くなさそうな中盤。しかし最大の難関は其の直後にあった。
殆ど何もない空間に出た。スクロールが止まる。ボスかと思ったが音楽が変わらない。何気なくふらっと、ちょっと大きめの立方体の水晶がゆっくり飛んでくる。と、唐突に向きを変えて超高速で突進してくる。見ると次々に水晶が飛んでくる。突如後ろにやり過ごした水晶が襲ってくる。激突した。
この場面が恐ろしいのは、水晶の性質による。出現する高さは十数パターン、そしてホーミング時の目標があまり正確でない(つまり正確な誘導が困難)、ホーミング開始地点がバラバラ、飛んでいるときの自機に対する当たり判定が大きい、既に固定している水晶に対する当たり判定が小さい事による。絶対成功する簡易パターンは存在しないと思われる。その場その場で誘導して自機を囲むようにしなければならなかった。
初めての突破の為に、この場所だけで70機前後犠牲になった。
しかもよりによって其の直後にGRADIUSIIIで一番強いリザードCoreが待っていた。オプションがろくに揃っていないのでスローがかかりにくい上に、フェイントを駆使し近距離でLaserを撃つ腕は本当に強かった。腕だけは内側から近づけばLaserを撃たなくなるので少しましにはなったが、それでも腕に離されると恐怖だった。
そのあとはしばらく易しかったが、デリンジャーCoreのLaserの前に敗北した。だがデリンジャーCore誘導を教わり、勝てるようになった。
デリンジャーCoreを倒してスクロールが始まったのはいいが、ただ紫色の壁が迫るだけだった。GRADIUSIIを思い出して攻撃したが、破壊できそうな音はしなかった。だが下の方でスプレッドが反応しない事に気が付いた。「まさか…」。レバーを下に引いた。すーっと床の中に吸い込まれていった。
大量の雑魚と視覚妨害(周期的に暗くなる)を抜けるのは困難だが、ForceFieldの耐久力に助けられた。Laser砲台が邪魔にならないように固めるのは苦手だった。動く壁が部分的にすり抜けられると知ってびっくりした。
上下の窪みを見て嫌な予感がしたが、その勘は当たっていた。ミニクラブの爪は大きかった。そして回転Laserに驚愕した。まだあるのか…。
回転Laserまで進むようになってから、砲台に近づくと弾を撃たなくなる、そしてそのことを活用するには、画面右端が欠けている今の画面を調節してもらった方がいいと知り、店に頼んだが失敗した。あろうことか画面下がおかしくなってしまった。2面泡上砲台下半分から下が反転して重なっている。
それ故に今まで最下段で固めていた飛来水晶を上で固めなくてはならなくなった。そのため水晶迷宮突破率がガタンと下がった。100機に1機くらいしか突破できなくなった。
もはやここまでか
そんなころ、インターネット上でGRADIUSを検索してみた。本格的にGRADIUSを扱ったホームページに出会ったのはここが初めてだった。このホームページのリンクからもいろいろなホームページに旅立った。パターンが少しづつ積み重なっていった。いつのまにか、7面まで勝率99%、9面まで勝率95%と思えるようになっていった。
しかし…水晶ラッシュが…
1998年1月18日(日)、いつも通りにコインを入れた。人影はいつも通り疎らであった。TYPE-Bを選んだ。ふざけて3面最後でメガクラッシュを使ったが画面を白くするのに失敗した(ここでも出来る)。そこで4面最後でメガクラッシュを使ったら真っ白に出来た。4面最後で成功したのは初めてだったので気分が良かったが、さしてふだんと変わらないと思っていた。
画面が真っ白で面白いと思ったのか、見物人が2人ついた。画面を白くしておきたかったので、6面で普段使うメガクラッシュを使わずにいたがなんとかなった。8面の背景が白黒になったので少々驚いた。
その頃冗長と思ったのか、見物人が去っていった。いつも通り9面前衛でメガクラッシュに合わせておいた。
9面で最初の飛来水晶の誘導に失敗し画面上から約1/3の所に付いてしまったので、だいぶ下過ぎると思って観念した。魔の12個目が来るまでに1機の幅だけ横に並んだので、其の上で最後の時をじっと待っていた。…不思議な事が起こりつつあった…自機より上で出現した水晶はすぐに垂直上へ吹っ飛んでいった…自機の真下の水晶は横へどんどん成長していった…自機と同じ高さで水晶が現れた時はもう駄目だと思ったが一機分隙間を残して自機の前でくっついた…オプションハンターが現れてオプションに噛みついたがメガクラッシュで倒す事が出来た…そして再び漆黒の宇宙に戻った…
…そして表示画面が歪んでから会っていないリザードコアを、沈める事が出来た。
大ザブでフォースフィールドを付けて失敗したと思ったが、後にクリスタルコアの炎を受けてしまったので、振り返ってみれば成功だった。デリンジャーコアの誘導を一度失敗して地獄を見たが、デリンジャーコアの位置がかなり下だったので、腕を延ばす直前まで下に誘導したら何とか助かった。しかしその直後デリンジャーコアのレーザーでフォースフィールドが無くなってしまった。
基地に入って2つ目と3つ目のハッチの間のカプセルでフォースフィールドを張ったが、直後にハッチの雑魚の誘導に失敗してフォースフィールドが全部剥がれた。絶対に後ろに雑魚を残す訳にはいかなくなった。画面最後尾でザブ出現のタイミングを図らねばならなかった。破壊不能レーザー砲の途中でフォースフィールドを張ったが、雑魚に押されて再びすぐに消え失せた。
最後のミニクラブで赤雑魚を倒せずに次のカプセルでフォースフィールドを張った。何かしら尋常ではない事に気が付いてきた。回転レーザー中盤までは処理落ちの関係上ミサイルだけしか撃てなかった為、ザブなどの攻撃に押されてまたフォースフィールドが無くなった。
初めて回転レーザーを抜けた。しばらく何もない静かな空間が続いた…。
中ボスの針は撃たれる前に速攻で壊せたが、上のダッカーの弾が恐ろしかった。ダッカーを倒そうと誘導し始めたとたんにオプションハンターが出たので、上に誘導して真ん中で避けた。下のコアだけ他の二つよりも時間がかかった。ダッカーが早く消える事を祈った。
右上に窪みが見えたので入った。下の窪みがうっすらと見えた。コントロールするのに充分なだけ見えるだろうか不安だった。上の窪みを抜けて下の窪みに入った。レバー下押しっ放しにしても死なない事を知っていたので、めいいっぱい潜った。ダッカーが来た。TYPE-Bには上に攻撃する武器は無い。が、TYPE-Bが何をすべきか一瞬にして悟った。
真円の青い衣がビックバイパーを救った…
静かに肉団子地帯へ入った。あっけなく死んだ。タイミングがわからなかった。ノーミスはここまでだった。
手は震えていたが、ビックバイパーに震えは許されなかった。緊張が極度に達していた。コクピットの目の前で肉団子が浮遊し、エンジンの炎が壁にめり込んでいた。タイミング良くトン、トン、トンとレバーを左に叩いた。画面最後方まで粘ってから復活壁をパン、パン、パンと崩していったが、許される限りゆっくりと撃たねばならなかった。最後の肉団子のフェイントに騙される所だった。6匹の赤雑魚の弾が、まるでからかうように飛んでいた。
既に左上に5機しかない状態だった。まさか今日バクテリアンを倒せるとは思わなかった。不思議な青い弾を撃たせたくなかったので全力で倒した。右端に高速通路が見えていた。そしてバクテリアンは消滅した。滑らかにスクロールが流れて入った。上…下…そして再び上に上がるところで引っかかった。保健カプセルが無くなった。
残り4機有る状態だが、全くカプセルが回収できなかった。高速で生き残れないのでGRADIUS面へ入った。しかし最初の赤雑魚で1速にしてしまい、次の赤雑魚を逃してしまった。
失敗には死を。
遂に予備の機体が無くなった。肉団子…復活壁…そして…、砲台にぎりぎりまで接近し、最後の肉団子のタイミングを図って後ろに回り込んだ瞬間、自機の目の前を弾がかすめていった。その直後…0.5秒の記憶が無くなっていた。
しかし、指の痺れは2度ショットボタンとパワーアップボタンを叩いた事を語っていた。
神話となるか、伝説止まりか。バクテリアンを倒し、スクロールが速くなった。上…下…そして画面前方の貯金をぎりぎりまで節約しながら、糸を辿るように直角にジグザグに進む。後ろへとどんどんスクロールに押されていく。そして…最後の下の空間から真ん中へ、すっと入った。
ビックバイパーは画面一番左にいるが、もう何もしなくていい。
推定時刻16:55。画面の前でやった、そう呟いていた。すーーっとビックバイパーが宇宙空間へと放たれていく。紫色の冥界を思わせる星が爆発していく。ゆっくりと母星GRADIUSへ帰還するビックバイパー。俺は神を見た。ビックバイパーを導く神を見た。
2周目1面の最初の編隊を逃して最初のサンドドラゴンにぶつかった。ハイスコア登録「IMO♂水瓶座」そして店を出る。Web pages for GRADIUSersの皆さんへ早く伝えなければ。皆さんのおかげでついにクリアできたことを。
NiftyServe FCGAMEA MES5の皆さん
Web Page for GRADIUSersの皆さん
名も知らぬ大須ゲームセンターで見学させて下さった方
影の協力者の方々
他忘れてしまった方々(本当にごめんなさい)
見知らぬ元祖パターン開発者
A.Y.DAYOさん
AMUSEMENT QUEEN Pao(愛知県名古屋市一社駅すぐ)
KONAMI