ときどき、人間の証明というヤツに目覚める。といっても、背負う娘もいないし、銃もモデルガンしかない。 人間は道具を使う唯一の動物だそうだ。この場合、猿の棒とか、ラッコの石とかは除外する。つまり、道具を使うことは、人間の証明ということになる。
まぁ、生活する上で何も道具を使わないでおくということは不可能に近いので、わざわざ力をいれて言わなくても、日々証明しているわけだが。 それでも、ノコギリやカナヅチなどという道具を使うと、「あぁ、今まさに道具を使っている。使っているだけではなく、○○を作っているのだ」と、遠い祖先を思いながら、ちょっといい気分になる。 もともと、物を作るのは好きな方である。上手ということではない。だが、まぁ、簡単な物ならば、使用に耐えうるくらいのものは作ることができる。 『鉄は熱いうちに打て』というが、やる気になったときに動き出さないとすぐに冷めてしまうのが、我が魂である。ふと、CDを入れておく箱を作ろうという気になったので、早速近所のホームセンターで板を購入する。 以前は、ホームセンターに立ち寄れば、珍しい道具や部品などに目を奪われ、何も買わなくとも時間がつぶれた。本屋とホームセンターのはしごをすれば、ゆうに一日は過ごせたものである。最近は、さすがに目新しいものにぶつからなくなったためか、それほどのことはなくなった。 まずは基礎が大事とばかりに、簡単なCADのシェアソフトをダウンロードし、CDboxの設計を試みる。もともと、箱なのだからたいそうなことをせずともいいのだが、ちょっとばかり設計技師気分にひたってみる。 ちなみに、このソフトは使用期間が幾日かあり、このCDbox製作ののち、例によってものぐさ癖で放っておいた。 ノコギリで挽いて、釘を打つ。紙ヤスリをかけて、整える。続いて、とのこを塗って乾かし、ニスを塗る。 ![]() ![]() 今回は、新兵器があった。ホームセンターでつい買ってしまったものだ。
その名は「トリマー」という。溝を掘ったり、角を丸めたりするのに便利な道具である。 そうしてできあがった物は、なんとか使い物になりそうだ。
突如として湧き起こった「やる気」は、事がすんでしまえば跡形もなく消え失せる。次に人間の証明をする気になるのは、いつのことやら。 名乗っているものからすると、「三年」後くらいか。
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