2004.11.11
「富戸でイルカ猟が!」


 11月11日(木)朝、静岡県富戸でハンドウイルカの群100頭あまりが イルカ猟によって富戸漁港に追い込まれました。

 当地では、もとイルカ猟を行っていた石井泉さんがドルフィン・ウォッチング を2002年に開始し、東京近郊でイルカやクジラが見られるポイントとして、 人気が出てきたところでの予想外の展開でした。

 追い込まれたイルカたちは、12日に14頭が水族館用に捕獲され、また、 地元の消費のための解体が行われ、その一部は遠洋水産研究所が調査のために利用する予定です。
 バンドウイルカは、その姿と仕込まれた芸によって、水族館では人気の高い 動物です。高度に社会性を持っているため、人間にもなつく一方で、所属する 群から引き離され、一生を狭くて人工的な施設に閉じこめられるために、スト レスなどから野生におけるよりも短命になるといわれています。

 かつては、伊豆周辺において、イルカ肉を食べる習慣がありました。しかし、 以前に捕獲してきたスジイルカやマダライルカは乱獲のため姿を消し、 現在ではそれの代わりに富戸ではバンドウイルカが捕獲されています。 しかし、これら沿岸のイルカたちは、高度の化学物質に汚染されていること が最近の調査でわかって来ました。 1999年に同地域で捕獲されたバンドウイルカからは、基準値を20倍も うわまわるメチル水銀が検出されています。彼らを食べる人間にとっても、 大きな問題があるのです。
  水産庁は、93年から、沿岸のイルカやクジラの生息についてのデータを「日本の稀少な野生水生生物」としてまとめました。
 その中では、バンドウイルカをはじめ、追い込み猟で捕獲されているスジイルカやマダライルカ、ゴンドウクジラが減少しているので、捕獲に注意が必要であるということが述べられています。

 しかし、その後の生息調査は不十分で、当時に作られた捕獲枠は10年たった現在も見直されていません。

 日本は、1993年に生物多様性条約を批准しました。沿岸における生物多様性の要であるイルカたちは、捕獲する業者だけの物ではなく、私たち全てにとっての宝でもあるのです。彼らをを絶滅させないことは、私たちにとっての義務でもあります。

 皆さんにできることを提案しますので、ご協力をお願いします。

1.水産庁や静岡県、漁業協同組合に直ちに捕獲したイルカを逃がすようにていねいにお願いする

2.水族館でのイルカ飼育に反対し、水族館に飼育をやめるようていねいにお願いする

3.イルカ捕獲の問題を知り合いに伝える


{参考}

水産庁捕鯨班 FAX 03−3591−5824 whaling-section@nm.maff.go.jp

静岡県水産資源室 FAX 054-221-3288

伊東市漁業協同組合 FAX 0557-35-0756 ito@soitoshigyokyo.jf-net.ne.jp

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