●このレポートはバイク雑誌GARRRR(ガルル)2003年5月号に掲載されました。
2001.12.29〜2002.1.4
マヤの遺跡を巡るツーリングをしてみたい!
という思いからこのツーリングは始まった。
このツーリングの発起人であるゴマさんがインターネットでバイクツーリングが出来ないかどうか探していたら、
ホンジュラス共和国にあるタートルツアーズというツアー会社を見つけてきた。
年末年始を利用した短期間でティカル遺跡とコパン遺跡というマヤの有名どころを巡るツーリングがしたいとリ
クエストし、日本人サラリーマン向けの日程でツアーを組んでもらった。
インターネットの普及により海外ツーリングのツアー・コーディネイト・レンタルバイクの交渉がずいぶんと簡単に
なったと思う。今回も手続きは全て日本国内からメールを使って行い、ツアー代金は海外送金をして対応した。
年末の仕事を終え、いが・かず・ごまさん・minokoさん・美月さんのサラリーマンばかり男女5人の海外ツーリングが始まった。
<レンタルしたバイク>
いが・ゴマさん:XT600E
かず・minokoさん:XT350T
美月さん:DR350
12月29日
9月11日のアメリカ同時多発テロ以降、何度かツアー催行の危機もあったが、無事にフライトチケットもとれて、
成田を発つことができた。厳戒態勢のアメリカヒューストン空港でトランジットのあと、クリスマスとニューイヤーの
イルミネーションが輝くグァテマラシティに無事降り立った。生温い風にここは異国であることを教えられた。
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| ホンジュラスの通貨レンピーラ | 国境警備のおまわりさん暇そー |
12月30日
グァテマラシティから隣国のホンジュラスのコパンへバスで移動。早朝と言うこともあってか交通量もそれほど多くなく、
交通マナーも予想より良い感じ。数年前国中の道路整備をしたとのこと。路面状況も極めて良好、市街地を抜け、
バスは郊外へ。尾根伝いに伸びる国道をホンジュラスとの国境へと向かう。
中米の国境越えは大変だと噂に聞いていたが、予想に反して国境はスムーズにパスした。
ホンジュラスにはいると路面状況がいきなり悪くなり硬くしまったダートに白い砂、デコボコで道幅も狭い山道になる。
山を下り街が見えてくると、その路面は石畳に。これがまた岩が動かないガレ場といった感じで、
ヨーロッパやインカのものとはちょっと違う。こんな道をいつまで走るの?と不安になった頃、そこはもうコパンだった。
昼食を摂りながら今回お世話になるタートルツアー社のヘンケルとサポートカー担当のボブに会う。
簡単なミーティングの後、第一の目的コパン遺跡の見学に出かける。
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| ファーリーとホンジュラス入国! | トラックの荷台に乗ってコパン遺跡へ |
ジャングルの中の遊歩道を進むと崩れかけた大きな石積みが見えてくる。かつて栄えてマヤの神殿、
それを押し崩すようにその石積みにしっかり根を張るジャングルの木々。繊細な彫刻が施されたステラ。
発掘されて再現された神々の像がピラミッド。
ジャングルを切り開き石の1つ1つに手を掛けて積み重ねてこの都市を築いたマヤの人たちって一体どんな人たちなんだろう。
人間の不思議を感じると共に自然の偉大さを痛感する。
遺跡見学の感動に浸りながらホテルに戻りいよいよ各自バイクの調整をする。
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| 見ざる言わざる聞かざる | グァテマラの国鳥ケツァール |
手配してもらったバイクはヤマハXT600Eが2台、ヤマハXT350Tが2台、スズキDR350が1台だった。
タートルツアーのヘンケルはドイツ人で、自らもバイクで世界ツーリングをしていただけあり、バイクの整備状態も完璧だった。
ヘンケルは世界一周にも使ったXL500で同行する。
12月31日
慣れないキックスタートもツーリングに掛ける気合いで一発始動。ホンジュラス共和国をほんのちょっとだけ走り
グァテマラとの国境へ。今度は人の入国手続きとバイクの通関があったが、あっけなくグァテマラに再入国。
事前の調査と地元のエージェントのお陰である。ちなみに、個人でツーリング中米をツーリングした人の話によると、
グァテマラ−ホンジュラスの国境越えが一番大変だったという。
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| 美月さんが乗るDR350 | ヘンケルのXL500 |
気温は30〜35度と結構暑いが、このあたりは湿度が低いせいか、尾根伝いに伸びるワインディングロードで風を切って
走るのがとても気持ちがいい。突き刺すような日の光を浴び、緑豊かなジャングルを脇目に見ながらバイクを走らせる。
標高が下がるに従って、気温、湿度が上がり、風もぬるくなってくる。
プエルトバリオスとコパンへの道の分岐地点の町、リオ・オンドにはドライブインが立ち並ぶ。
ここで昼食をとるが、食堂はどこも屋根と囲いだけの質素なものだ。
暑く淀んだ空気の中、生ぬるいコーラを飲んだが不思議と涼しい気分になる。
だいぶ中米的な体質になってきたのだろうか。
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| XT350はキックスタート | 熱風の中を進む |
リオ・ホンドをコバン方面に進むと道は再び標高を上げて山の中へと向かう。
うっそうと茂るジャングルの中を貫くワインディングロード。途中スコールにやられた。
道ばたに咲くブーゲンビリアのピンクが雨に濡れていっそう鮮やかに映った。
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| 給油中のヘンケル | 突然のスコール |