'02北海道ツーリング(その2)

トップページへ戻る  その1に戻る  ツーリングの軌跡(地図)



8月1日

紋別プリンスホテルにドロオフバイクは似合わない?天気予報の良い方の確率どおり、曇り空時々薄日も差している。

朝風呂を満喫後道北スーパー林道を目指し出発!
と、まもなく大雨。いいタイミングで道の駅雄武に飛び込む。
カッパを着がてら
小休憩。ゆっくりしていたら雨も小やみになってきた。

風烈布川河口から、風烈布林道へ。
林道に入る頃には雨も止んできた。ここでも「きるやむ」の法則か・・・

入り口付近の林道の両脇には多分「おおかさもち」と思われる高山植物の一種が咲き並び、ちょっと不思議な景色。
幅の広いダートが約11km(とツーリングマップルには書いてあったけどそんなにはなかった気がする)
その後は
原野の中をぬう感じの走りやすいダートが続く。
風烈布林道の不思議な風景天の川トンネルでお昼にして、歌登美深スーパー林道へ。しかし、その脇を流れる川は、茶色く濁り濁流と化している。
山の上は豪雨なのか?橋が流されているようなところがあったりして・・

そのような事態に遭遇した場合は、無理せず引き返すことを嫁と約束しダートへ。

峠に近づくに従って、霧が深くなり前が見えない。どんな道どんなふうに走っているんだろう・・・
と思っていたら
加須美峠に到着。右に行けば函岳山頂、左に行けば美深へ。
霧も深いし山頂に行っても何にも見えないとわかっちゃあいるけど、山頂へと向かってしまった。
さらに霧は深まり視界約5m、路面も、何も判らず、自分の周りすべてが真っ白

前後、更に上下も判らずすすんでいるのか止まっているのかも判らなくなってしまう。
峠付近で目にした看板が頭をよぎる。「遭難多発地帯につき要注意!」
ぞっとしてきた。

気が付くと何か建物が見える。函岳山頂の避難小屋だ。何とか山頂に到着。
周りはどうなっているのか判らないが、
函岳ヒュッテは霧の中小屋の中で一休みしてゲートとおぼしきあたりまで歩いてみる。
ほんの数十メートルだが振り返るともう小屋が見えない。

「こうやって遭難するんだね…」と不安そうに嫁がつぶやく。そんな嫁を促し、来た道を戻る。
時折強い横風にあおられながら何とか、峠まで戻ってこれた。


峠からは、下りの林間コースなので、風にあおられることも少なく、徐々に視界もよくなってきた。
走ることがやっと楽しくなってきた頃に林道出口に。
そこの看板には「熊出没中」とある。「でも、あんなに霧が深かったら、熊が出てきてもわからないよね」とブラックなジョークを嫁が言う。



函岳に続く林道はなぜかライダーコース
国道に出るところで更に楽しい看板発見!「←ライダーコース」思わず止まって写真をとってしまった。
林道ツーリングブームの名残だろうか。いまやオフバイク自体が少なくなっている。
美深道の駅で評判のコロッケで空腹を癒し、休憩。
ライダー宴会が毎年開催されるという美深キャンプ場に泊まることにする。
さぞかし沢山のバイクが有ると思いきや約15台くらい。
でも、テントを立てていると、テントやバイクを見ていろいろと話しかけてくる昔ながらの(?)ライダーが多いと思う。
ここは、キャンプ場のお向かいが温泉センターなので
テントから歩いてお風呂にいける。
ゆっくりと温泉に浸かり、遭難の危機にあった疲れを癒す。湯上がりに生ビールも
飲んでいい気分!

本日のディナーは、本格ジンギスカン!
美深町のお肉屋さんで
「生ラム有ります」の看板にひかれて購入したジンギスカンはおいしかった!!!



8月2日

雲海を見下ろしながらのダートラン。爽快!
雲と、太陽の動きに一喜一憂し、朝食、撤収を開始する。山の方に若干雲はのこるものの、ほぼ快晴!
もう一度函岳に
行ってみることにする。どうしても行きたい気持ちが神様に通じたようだ。
昨日来た道を再び函岳へ。「ライダーコース」の看板を左折し美深歌登林道へと進んでいく。
昨日とは全く道の感じが違い、木漏れ日あふれるしまったダートの林間コース。楽しく結構いいペースで加須美峠に到着。
昨日見えなかったものがすべて見える。峠から少し走ると原野の中をまっすぐに伸びる
ダートが見えた。
森林限界を超えているのか、地形、気象条件で大きな木が育たないのか、草原のような景色が続く。

路肩には、まだタンポポが咲いていた。随分と、遠くからでも、山頂の小屋と、昨日はその存在すらわからなかった巨大な電波塔が見える。緑の大地と澄んだ空、白い雲そこにのびる一本のダート。
高山植物の可憐な花がそこここに
意外と標高の低い函岳1129m咲いている。あっという間に山頂小屋に到着。電波塔の奥の展望が利くところまで行ってみる。雲海の広がる先にはうっすらと利尻富士が見える。反対側は美深の町並みと幾何学模様の畑がみえる。
先の先の崖っぷちまでいって、一休み。


眼下には緑の海が広がる。晴れたときに来られてホントによかった!

あまりにもすばらしい景色の連続に、写真撮影にも熱が入ってしまう。
風景を楽しみながら来た道を戻り、富良野へと向かう。途中、名寄のヒマワリ畑に寄ってみるが、予想どおり緑一面。
まだつぼみも小さい。士別で旭川ラーメンの昼食をとりながらこの先のルートを模索する。
旭川市街をどう抜けようかと考えていたところ、冬に旭川の友人を訪れたとき「旭川空港の方を回って・・」と言われたこと思い出す。GPSと案内標識を頼りに上手く旭川市街をパスすることが出来た。
今日は気温も30℃近く内陸は蒸し暑い。こんな時の市街地は楽しくないのでなんだか得した気分。
意外とあっさり美瑛に着いた。美瑛の丘を気の向くままさまよい、
気に入った景色のとこで止まる。と、遠方には旭岳がよく見える。
北海道最後の夜は、ろくごうふらりんユースホステルに泊まることにしている。

美瑛はいつ来ても飽きないな何度か泊まったことのある、アットホームなユースで本当に「ただいま」と言う気持ちで、玄関に入る。
キャンプ食、コンビニ食、外食が続くツーリングの最後に、地の野菜物中心の自然食メニューは、とってもうれしい。
生ビールを飲みながら、ツーリング中のことをいろいろと思い出すと、「来年はここへ」とか、「冬は・・・」とかいう話題へと発展してしまう・・・



8月3日

富良野平野を見下ろす最後の、最後まで楽しもうと、今日も林道を盛り込んだコースを考え苫小牧へ向かうことにする。
麓郷からちょっとだけダートの道道を通って鳥沼近くの丘へ。ここは富良野平野が一望できる。
綺麗に区画整理された畑が一面に広がる景色を見ると、大自然と言うよりも、開拓した人たちの力強さを感じる。

富良野から芦別方面へ向かい桂沢湖を通り、夕張へ。
シュウパロ湖からニニウへ抜ける林道を走ろうと思ったら、入り口に
「絶対はいるな!」という強い主張の感じられるゲートが作られていた。諦めきれずに林道の先を見ると、山肌には何台ものパワーショベルが黒煙を上げている
「これじゃあ通れないや・・・」と、ようやくあきらめUターン。

国道452号線沿いの夕張郊外の町はどこもウラ寂しい。半分ゴーストタウンのよう。鉄道沿いの駅周辺が人の気配がする程度だった。駅舎隣り合わせのレストランで昼食。コンビニも何もなく昼食を取り損ねそうな気配だった。
富良野はあんなにいい天気だったのに、夕張周辺に来た頃には、どんよりと曇ってきて、薄暗い感じ。
そんな天気もウラ寂い雰囲気を助長している。






北海道ツーリング最後の林道、炭坑厚真川林道は、穂別のキャンプ場脇を入っていくらしい。
分岐としては比較的わかりやすく、国道からキャンプ場の看板があった。

キャンプ場脇の砂利道をすすむと、通行止めの看板が遠慮がちに置いてある。
しかし、「この道の雰囲気は通り抜けできるに違いない」と判断し先に進むことにする。
北海道の林道もこれでおしまい流石、通行止めの看板どおり、草刈りもしていないうっそうと草が生い茂ってきた。嫁の走りもイマイチのらない様子。
展望が開けるところも出てきたり、タイヤの後も有るような気がするし、でもクレバスが深いところもあったりして・・・
GPSを頼りにして進んでゆくと、分岐に当たる。標識は「登山道→」。GPSの座標とツーリングマップルの座標を見比べ、自信を持って看板の示す方向に進む。
草刈りはしてあるし、走りやすい。しかし、雲行きは怪しく薄暗い雰囲気
で、いつ、熊が出てきてもおかしくない状況だ!
ドキドキしながら登山道入り口までやってきた。熊笹を刈り取って10台は止まれる駐車場を見てちょっと安心し更に先へと進む。けっこう急な登り下りが連続し、どんどん山の奥に連れて行かれる感じ。
「ほんとに北海道の人は、こんなすごい道車で入って登山するのかなあ」と不安げな嫁。
その不安どおり、道はユンボ道となり崩れていた。GPSで確認すると、来た方向に戻っているようだ。
先ほどの分岐まで引き返すことにする。

泥だらけのバイクでフェリーを待つ

嫁のバイクを取り回し、先に行かせる。さあ僕も!と思ったらエンジンがかからない。
嫁は後ろを見ないのでどんどんいってしまう。今ここで熊が出没したら・・・。
いろいろなことが頭を巡る。一蹴り入魂でキックスタート!  ブルルルル・・・
かかった!よかった、これで帰れる!
エンジンがかかったところで嫁に無線連絡。しかし僕が後ろに付いていないことにも気付いていなかった様子。



分岐手前で嫁に追いつき、追い越す。登山道→の分岐まで戻り、反対側を降りることにする。
こっち側の方が人の手も入っている感じ。熊が出る前に、本線とおぼしき林道にぶつかる。GSPを確認すると、地図にあった分岐はどうもここらしい。
読みを誤ったようだ。
分岐を右折し炭坑厚真線へ。フラットなしまったダート道幅も広く嫁の走りっぷりもいい。
ダムも見えてきて
名残惜しくも北海道を後にするやっと、林道を楽しむ気分になってきた。と、親子の鹿も出てきた。「やっぱりさっき迷ったとこで、鹿も出てこなかったのは、熊がいたからじゃないの」と嫁。そんな場所でエンジンがかからなかった僕はもっと怖かったのに!

無事に炭坑厚真線を走り抜け、厚真から苫小牧へ。
苫小牧郊外のショッピングセンターで買いだしをして「いくら丼を食べてない」という嫁の要望で「とんでん」へ。
関東にもあるファミレスだが、やっぱりネタの新鮮さが違うようで嫁も
満足していた。
小雨に降られはしたものの、カッパを着ることなくフェリーターミナルに着いた。


偶然にもバイク仲間の早苗さん親子に会った。同じフェリーに乗るようだ。
夜は宴会か?と思いきや、生ビール一杯で眠くなってしまい、気が付いたらもう朝だった。


8月4日

大洗→自宅は下道で帰宅。やっぱり関東は蒸し暑い。
明日からの社会復帰に不安を感じながら、無事の帰宅を祝して乾杯!おつかれさま!
総走行距離約2000kmのツーリング。とても内容の濃い旅だった。

   


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