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巻の56 1/45スケール アポロ月着陸船 (マルイ) 2004/10/ 2

ウチのWebページは
性質上、本来リクエストを受け付けるのはかーなり難儀なのでありますが。
今回は、珍しくも受けたリクエストに応えられそうなので、一つ紹介してみようかなぁと思います。
ちなみに、リクエストを下さったのは先々月お会いした『プラモデルの王国』の運営者の高見さんであります。
まぁ今回はあっさり言えば「前回の続き」みたいな感じでしょか(笑)。

前回の「パーフェクト・ベースボール」のコンテンツではちょっとしんみりさせてしまいましたが、夏休みにお会いした『プラモデルの王国』の高見さんとのお話はそんな湿っぽくもなく、それどころか実に楽しく広範囲に盛り上がっていたのでありました。本当に「これで初対面かいな!?」と今思い出しても感じます(笑)。
で、なまじ広範囲に話題が盛り上がったものだから話の中で、あるプラモを「それよかったら紹介してくださいよ」と言われたのですね。

せっかくのリクエストです、気持ちよく応じさせていただきます☆
ではそのプラモとは、こちらー♪



「娯楽の電動」という言葉もあるぐらい(←そうか?)電動プラモというものは独特の魅力を持っているものです。
そして昔の動力付きプラモというものは、実に個性的な動きをするものも少なくなかったものです。
今回紹介するプラモは、あのマルイからアポロ月飛行ブームの時に出ていたプラモのひとつ『1/45スケール アポロ月着陸船』です。
そう、巻の13タミヤ『1/70 フライング アポロ指令船』を紹介したときに

「電動で天井〜床を往復する模型がありますが…まぁコレはリクエストがあればその時にでも」

…と書いていた、まさにコレなんです。

けっこうリアルなパッケージです

RE−14モーター付きで、当時の価格700円。
単三電池を2本使用し、モーターで上昇下降をリアルに再現するのです。

ギッシリ入った箱の中身 組立説明書と当時のキャンペーン小紙

「上昇下降をリアルに」って、いったいどないすんねん!?
つまり天井からテグス(糸)をぶら下げてセットアップし、スイッチを入れるとモーターによりそのテグスを伝って天井に昇っていくのです。
天井に着くと、キット天頂にある反転スイッチによりモーターが逆転して下降動作に入ります。ゆっくりと下降して床に着くとまた反転スイッチによりモーターが逆転して上昇に転じ…という動作を延々交互にやるわけですね。
部屋中走り回ったり、空中にしても左右に張り渡したヒモを伝わって動くとかのプラモはありますが、部屋の上下空間を使って動くプラモというものはそうそう他にはないでしょう。
まさに「月着陸船」というメカニックだからこそ要求されたギミックなんでしょうね。
でも正直、動かしてる最中に天井からテグスが外れたら…と思うと、もし組んでも実際に動かすのは心臓バクバクもののような感じがしなくもないです。タダでさえ細々とした突起が多いのに(笑)。

ところで、右の写真の組立説明書の横に写ってる青い紙切れは何か?
この青紙は、当時マルイが「第1回小売販売店様謝恩サービスセール」の一環としてキットの箱に入れていたようなのです。
昭和44年6月から半年のキャンペーンで、どうやら内容は顧客ではなく小売店向けのようです。点数制になっていて、その合計販売点数によって下は「高級男子靴下」から上は「18金台オパール指輪」までプレゼントというキャンペーンだったみたいです。当時アオシマがアポロ関連のプラモの売り上げで「アポロビル建てた」という話もあったそうなので、マルイも当時相当儲かっていたのではないか…という推測がこのキャンペーンからも観て取れます。
ちなみに、この写真に写ってる青紙は3.5点券です。
「月着陸船」は価格700円なのに?
はいすいません。私の撮影のミスです(苦笑)。同じシリーズで価格350円のプラモがあって、その券を「月着陸船」の組立説明書の横に置いてしまったのです(「月着陸船」には同封されてませんでした)。

ではせっかくなので、その「同じシリーズで価格350円のプラモ」を一緒に紹介しちゃいましょう。



実は『1/45スケール アポロ月着陸船』は「マルイ アポロシリーズNo.3」となってます。
その「シリーズNo.2」が、これです。

球場を模したデザインの本体

『1/65スケール アポロ宇宙船』です。
これもRE−14モーター付きで単三電池を2本使用。先ほども書いたように当時の価格350円です。
ギミックは、天井から吊り下げられたテグスに繋いで宇宙船後部のプロペラの推進力で空中を円を描いて飛びます
…って、それって以前紹介したタミヤの『フライング アポロ指令船』と全く同じメカで同じギミック!いやぁ、ここまで考えることが同じって事は、まさに比べてみて初めて分かる衝撃の事実ではないでしょか(大笑)。
それじゃ、タミヤ版との違いは何か!?
微妙なスケールの違いのほかに、マルイ版は「プルスイッチで止めるのがワンタッチ」というウリがあるのです。
要は母艦のオシリにヒモスイッチがぶら下がっていて、引っ張ったら止まるようになっているのです。
ちょっぴり見苦しくもありますが(苦笑)でも実際勢い良く空中を飛び回っているプラモを止めるのはちょっとコワいものがありますから、こういう工夫は実は遊ぶプラモとしてやっぱりありがたいです。
タミヤ版が「動くディスプレイモデル」の方向性なのに対してマルイ版は「リアルに出来てるけどあくまでオモチャ」のアプローチで設計されたのでしょう。実に興味深いですね。
ちなみに、けっこうリアルな月面の飾り台が付いてますから、プロペラを取って飾ることも出来ます。タミヤ版のスタンドはシンプルなタダのスタンドなので、ここでもマルイのサービス精神が垣間見えますね。

他にも面白い部分がいくつか見つかります。
商品名が「アポロ宇宙船」なのに箱の帯には「アポロ宇宙母艦」と書かれていたり(笑)。
そのほか説明書のメッキパーツの接着について、「月着陸船」では

「メッキパーツをつける時、メッキ用の接着剤を使ってください(メタリック用)」

と書かれているのに「アポロ宇宙船」の方では

「メッキ部品は、接着するところを、ナイフ又はペーパーでけづってから接着する。」(←原文ママ)

…と、同じシリーズで説明の内容が違うんです(苦笑)。
メッキ用(メタリック用)の接着剤って、時代を考慮に入れてもどんなのがあったのか正直思いつかないんですが。

あ、最後にもぅ一ネタ。
シリーズNo.2が『1/65スケール アポロ宇宙船』。
シリーズNo.3が『1/45スケール アポロ月着陸船』。
それじゃ、未所持のシリーズNo.1とは何だったのか?
箱の横の記載によると、シリーズNo.1は『アポロ飛行士』となっているのです。
しかも目を惹くのが

「マルイ アポロシリーズは、すべて実物のように動きます!」

と、実に堂々の一言!
他のシリーズ同様にモーター動力と思われるこのプラモ、普通に歩くだけなのか、それともどのような意表を突いたギミックを駆使するのか!?
実に興味をそそります。こう見るとやっぱりアポロプロジェクトは夢いっぱいのプロジェクトなんですよねぇ(笑)。


この項終わり
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