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巻の44 パワーグローブ&(事実上の)専用ソフト (PAXコーポレーション他) 2003/ 5/ 1

いきさつはともあれ
ゲーム雑誌『ユーゲー』の読者コーナーに当Webページが紹介されたという話、先月の雑想記でチラッと話しましたが、あの本を読んで訪問して下さった人もきっといくばくかおられることでしょう。
いやまぁ、確かに掲示板とかに全く反響なかったんですが(苦笑)多分来てくれたんじゃないかなー…と。

んでおそらく、そういう方の感想を勝手に察すると『ゲームのネタが少なすぎる』ではないかなーと思われるんですよ。ゲーム雑誌で紹介されたWebページだから、あらかじめ玩具中心と但し書きしといてもやはりそっちの方向で期待されるのはムリないでしょうし。
そこで今回は久しぶりにゲーム関係のグッズを扱ってみようと思い立ったわけなんです。

しかし…この本の読者層はけっこうディープだったりします。自分自身が創刊号からの読者なんでよーく分かるんですが(笑)。
紹介アイテムの選定にはけっこう悩みました。ありきたりなグッズの紹介ではハナもかけてもらえないのは明らか。
とはいえレアなグッズの紹介に走ればユーゲーからの来訪者さんもうなずいてくれるだろう反面、安易な「お宝グッズの見せびらかしページ」へと堕ちかねないし、それは運営者の意地としてやりたくないし。
とまぁ、考えた末、「そのスジ(笑)で有名なアイテム」に「そのスジでも滅多に知らないマイナーアイテム」を組み合わせてひとつコンテンツをまとめてみようかと思ってみたのです。

というワケで結局、今月はこれを紹介〜☆


右手専用品と左手専用品(大笑)

古のファミコン全盛時代にゲームマニアを爆笑のウズに巻きこんだ一発バカアイテム。
今は無き「PAXコーポレーション」という会社が1990年夏に打上げた盛大な打上げ花火。それがこの「パワーグローブ」です。
デザイン見るとまるでデータグローブまんま!、遥かな昔に話題になってどこかへ消えた「バーチャルリアリティ」の影響を露骨に受けまくったのがよーく分かりますよね(苦笑)。
一部のマニアの間では「2つ買って両手にはめようと思ったら両方とも右手用で泣いた」という小噺もあったりします。
私はそんなことはしません。右手には「パワーグローブ」、でもって左手にはちゃんと左手専用品「DX龍召機甲ドラグバイザー」でツーショット写真撮ってみました(爆笑)。
21世紀にもなって今更こんなもの紹介しようというのですから、最低これぐらいはやらんと、ねぇ。

さて、肝心の

『これは何するモンやねん!?』

ですが。
一言で言えば、「当時の最先端の技術を駆使したファミコン用コントローラー」です。
正確に言えば、「当時の最先端の技術を駆使しただけのファミコン用コントローラー」です。

右手にこれを装着してTV画面に向かい、画面の前でグローブを上下左右に振ったり指を曲げたりという操作でゲームがプレイできるという、正に画期的“としか”言いようのないコントローラーなのです。
画期的といえば、これの定価も画期的でした。なんと19,800円もしたのです。ファミコン本体の定価は14,800円ですよ。それより5,000円も高いんです!
それもあってか、当初は通販でのみ販売という形を取ってました…が、やがて普通のゲームショップでも取り扱うようになってきました。
しかも売値のディスカウントがメチャ激しい!見かけたかと思うとあっという間に半額になり、そして…
私は当時4,980円で買いました(ご丁寧に説明書にレシートがはさんであった)。定価の四分の一になればもぅ底値だと思ったんですが、その後2,980円や1,980円になり、あれよあれよという間に980円や580円まで落ちこんだのを目の当たりにして気分まで真底落ちこんだのを今思い出しました(苦笑)。

…えー、とりあえず値段の話は悲しいので横に置いといて。
どうやって使うかを説明しましょうか。まずは事前準備としてセッティングから。
ファミコンの前面には拡張端子がついてます。ここにカギカッコ型のセンサーユニットのケーブルを接続し、そのセンサーユニット本体をTV画面に取りつけます。センサーユニットから伸びてるケーブルには途中に中継BOXが付いてるので、ここにパワーグローブから伸びてるケーブルをジョイントするのです。


センサーユニットの各端にある計3個の40kHz音波センサーがパワーグローブ本体からの信号を受信する事で、ゲームの操作ができるというシステムになっています。
見本のTVは29インチですので、センサーユニットの大きさもある程度想像つくかと思います。
こいつのセッティングが面倒で遊ぶ気にならんのですよ。一応両面テープで取りつけるようになってますが、誰がこんなモンTVに付けっぱなしにしたがりますかぁ(苦笑)。

と、まぁ。意外とパワーグローブがどのような仕掛けで動くのかを知らない人ってけっこういるらしいので、これをきっかけにムダな知識をひとつ蓄えて下さいな。
映ってるソフトについては説明しません(笑)

で、このTV画面に向かって右手にはめたパワーグローブを正面にかざし、そこから上下左右に腕を振ったり指を曲げ伸ばしたりという操作でキャラを操ってゲームプレイをするというわけなんです。
ここまで大袈裟なシステムのコントローラー。さぞや遊んで面白いのかというと…
『シバいたるぞ!やってられっかぁ〜ッ!』としか言えません。とにもかくにも右腕に負担がメチャかかる事この上ないです。
なにせ説明書に「使いなれるのに何日か練習が必要です。イライラせずあきらめないで練習を続けてください。」と書かれているのです。意訳すればメーカー自ら「まともなコントローラーとは思うな」と言ってるようなものでしょう。
それをフォローするために、操作プログラムが14種もプリセットされています。ゲームに応じた最適なプログラムを設定すればもっとゲームと一体感が感じられる…と言いたいらしいです。
これも逆に解釈すれば、14種も操作プログラムがあればどれか一つぐらい使い物になるだろうと思ったんじゃないか!?とすら邪推したくもなりますよねぇ。
もちろん、どうにもこうにも使い物になりそうもなければ、パワーグローブ本体甲部に堂々と付いてる十字ボタンを使ってプレイすることも出来ます…って、もはやフォローにもなってへんがな(爆)。

ネットをあちこち検索しても、こいつを扱ったサイトで褒めてた処は見事なぐらいに一つも見つかりませんでした。
今月からウチのWebページもその一つになりますな。何の自慢にもなりませんけど(苦笑)。

    
さーて。
「ユーゲー」読者が相手となると、多分このパワーグローブの紹介だけだと納得しないでしょう。
なにせ同じ編集部から「美食倶楽部バカゲー専科」というバカゲー専門書がすでに三冊出版されていて、この本の一冊目ですでにパワーグローブ自体も、そして発売元のPAXコーポレーションまでもネタにされた後なんです。
そうと知ってて、あえてこのアイテムをウチのWebページで紹介しようとしたのはなんでか?
実はこのパワーグローブの専用 〜実際には「特化」した〜 ソフトなんてのが手元にあるからです。
もちろん国内ファミコンではそんな奇特なソフトなんて出てません。NES(NINTENDO ENTERTAINMENT SYSTEM:海外仕様のファミコンのこと)用ソフトとして海外でリリースされてたんですねー。

MATTELの社名がヤケに目立つタイトル画面
今はバンダイに事業部を持ちホットウィールなどで頑張ってる「MATTEL」社が「POWER GLOVE GAMING SERIES」としてリリースしたパワーグローブ専用ソフトがこの「SUPER GLOVE BALL」です。
いや、正確にはパッケージに「POWER GLOVE & JOYSTICK COMPATIBLE!」と書かれているんですが、どう見てもジョイスティック(コントローラー)の操作は「省かなかっただけ」でしょう。
「〜SERIES」とあるので、ひょっとしたら他にもパワーグローブの専用ソフトが出てた…可能性だけはあり得るんですけど、今更確認のしようがないですねー。ま、本当に出てたかどうかは米国でのパワーグローブの売れ行きがどうだったかにもよるんでしょうが…実際の話、米国ではコレ好評だったんでしょか?



ゲーム内容はパワーグローブを使って画面上のグローブを操作して、浮遊するボールを画面奥に弾き込んで敵キャラをやっつけつつ壁を壊していくという、一言で言うと「立体ブロック崩し」です。
画面奥だけでなく、上下左右の壁面まで壊さないといけないのでヤケクソに長丁場なプレイになります。
ある程度進むとボスキャラも出てくる…らしいんですが、私ゃ一面すらもクリア出来たことがありません。
私はコントローラでプレイしてもイヤ気さしたぐらいなのに、ただでさえ腕が吊りそうになるぐらい痛くなるパワーグローブでこんな長丁場なプレイさせられた日にゃ、この悶悶とした行き場のない気持ちをどーしてくれよぅかと延々悩んでることでしょう(苦笑)。
パワーグローブとの一体感だけはある?ゲーム画面

《画像キャプチャー協力:た〜に〜氏(Thanks!)》



    
それにしても…
久しぶりに引っ張り出しても、やっぱりグッズとして使い物にならんわゲームはゲームでとことんタルいわ。
こんなものにお金出して買ってたということ自体が、自分の小遣いも世間の景気も今よりまだまだ余裕があったってことなんやなぁ…と眺めながらつくづく思います。
今の時代に改めて、お金は大切に使わんとアカンという教訓まで教えてくれたような気がしてきました(笑)。

この項終わり
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