←表紙へ|←巻の34へ|巻の36へ→
|
|---|
| 巻の35 | 自然科学昆虫シリーズ オニヤンマ (バンダイ) | 2002/ 8/ 1 |
|---|
|
やーっと完成ッ!
ちょっと気の迷いで押入れに突っ込んでる絶版模型でも作ってみよーか!と思い立ったのが今年の春先。 ま、タマにはこんなコンテンツも作っておくとWebページ上の軽いアクセントになるんじゃないかな、とか思ったり(笑)。 世間ではいろいろと絶版キットの愛好者がおられるようで、オリジナルSF戦車とか潜水艦や艦船等の通称「水物」、それにキャラクター物とかではいくつかWebページを見かけたりします。 でもどうせ私がやるんなら、他ではあんまり見られない類の模型を紹介したいなとか思ったりしまして。 何かないかなー。 と押入れをゴソゴソ探してみたら… |
![]() |
|
バンダイがだいたい30年近く昔に発売してた「自然科学昆虫シリーズ」の昆虫プラモがけっこうまとまって見つかったのです。 |
|
人気から考えれば当然なんですが、「カブト虫」や「ミヤマクワガタ」が目玉商品でしたので、そのあたりは抜かりなく残ってました。ゼンマイ版ですけども。 そこから歩行ギミックを応用する形でカマキリやセミなどの商品ラインアップがいろいろと増えていったらしい様子が右のカタログからもおぼろげに読み取れますね。 当時けっこう気に入ってたシリーズでしたので、友達と一緒に買って作りたおしまくり、それらの一部が今でも我が家に現存してたりするのです。 そんな事を思いつつ押入れをまさぐっていると、とんでもない物が目に入りました。オニヤンマのプラモが2つも見つかったのです。 しかも2つとも作りかけのまんまで放っぽり出し(爆笑)。 いったい当時の私は何をしてたんや!?と頭抱えてしまいましたが、そこで考えをスパッと切り替えて「この際やから、せめてどっちか一個ぐらいキチンと組み上げてみよう!」と思い立ったというワケです。 |
とはいえ自分の性格上「作りたいなー」と、のほほんと思ってるだけでは完成する目処が見えません。 そこでいつもお世話になってる各所Webページの掲示板に「作ってますッ」メッセージを書き込んで、自分で逃げ場を塞いだりとかしたのです(苦笑)。 一部の掲示板には「ゼンマイ動力ですが歩きも走りも飛びも潜りも泳ぎも回りもしません」とネタ振ってわざわざ好奇心を煽りつつ更に自分を追いこんだりしましたし。 今は亡き小松崎茂先生によるこの箱絵以外にロクな参考資料がないので、写真文庫の数少ないスチルや各処サイトの撮影写真とかを…そりゃぁもうあちこちあちこち探して探して探しまくり、なんとか塗装できそうな目処がたちまして。 そんなこんなで、ようやく無事に完成し公開のはこびとなりました。 これが「オニヤンマ」の完成写真です!さーどうだ!! |
![]() |
|
30年も昔のプラモ。今更参考にしようのない製作記事と(笑)一緒に、当時ならではのテイストを味わってくださいな。 |
|
まずは羽から。 羽脈が実にキレイにモールドされているのが見えますでしょうか。 このまんまでもキレイなんですが、実感を深めるために付け根部分にスモークブラックを吹きつけてみました。 ただ、実物の写真をいくつか見てみると、どうも実際の羽にはこんなはっきりしたグラデーションはないようなんですけども… ま、多少のディフォルメはあってもいいかも(笑)とか思ったりします。 |
![]() |
オニヤンマ本体は、質感を高めるために水性の「タイヤブラック」で下地塗装し、その上からエナメルのイエローを配色しました。 当初の予定では、粉をふいたようなカッサカサの表面に仕上げたかったのですが、水性クリアにフラットベースを3〜4割入れて吹きつけてみたら、実にしっとりとした質感に仕上がりま…って、ぉぃッ!! なんだか先が思いやられるような感じになりましたが、続けてトンボといえば!の複眼の塗装に。 これも実に細かい格子状のモールドが透明パーツの裏側に施されていまして、パーツ状態ではかなりキレイでした。 さて、その複眼パーツの裏からアニメセルの彩色のごとくデイトナグリーンを塗ってみたところ… そのモールドがあまりに細かく繊細なために、塗料で埋まって見事にツブれてしまったのでありました(哀)。 しかもダメ押し!長い年月の間に保存状態の関係で、この複眼パーツに負荷がかかって微妙にクラック(ヒビ割れ)が入ってしまってたのですが、そーゆーのに限って塗料のせいで浮き出てしまったのです。 なんと踏まれたり蹴られたりな工作でしょう(涙)。 せめて多少でもフォローしようと、表面にパールカラーのグリーンを吹きつけてみましたが、そういうのに限ってほとんど写真では見えないのが情けないですねぇ。 それにしても、オニヤンマの顔なんてのをシゲシゲとドアップでながめるなんて経験、こんなプラモ作らなかったら一生する事なかったでしょう。 ちなみに、この頭部は胸部と球体接続されてるのである程度は自由に向きを変える事が出来ます。 |
![]() |
意外にも作るのに手間かけさせられたのが、脚。 前足が片方、絨毯に引っかかって折れてしまったんですよ。 当然再接着したんですが、かなり細いパーツな為にその後折れグセが付いたのかちょくちょく折れてくれて、その都度工作の手を止めてくれたものです(苦笑)。 よーく見ると前脚だけ左右の角度がちょっぴり違うんですが、つまりはそーゆー事なんです。 |
|
さて。 ゼンマイ動力のこのキット。いったいどのように動くのか? 間違っても足を動かしてのっしのっしと歩く…なんてはずなどありません(笑)。 ジオラマスタンドと一体化されてることから、このジオラマ内部にギミックが仕込まれてるのは容易に想像つくでしょう。その内部は左の写真のようになっているのです。 ギアボックスの下部あたりに茶色の偏芯軸が見えるでしょうか。この偏芯軸から上部(ヤンマ本体)にシャフトを通し、それを上下運動させることで羽が開閉されるのです。 つまり前述した「ゼンマイ動力ですが歩きも走りも飛びも潜りも泳ぎも回りもしません」というそのココロは「羽をバタつかせる」動きをするというワケなのですね。 |
|
読んでる方々の中には、ちょっと疑問が出てる人がおられるかも知れませんね。 『なんでこの程度のキット作るのに3ヶ月以上もかかったの?』って。 ないヒマを工面したから、とかの理由もあるんですけども、一番の理由は「ジオラマ塗装の経験が皆無だから」なんですよ。ここでムッチャ苦労したんですわ。 |
|
見てもらえればわかるように、木の切り株の地肌塗装に水面の塗装という、実に(私には)難易度の高い作業が必要です。 しかもこのキット、縮小模型でも原寸大模型でもありません。「縮尺(約)2倍」の倍尺模型なんです。そのため、そこらの書籍等にある一般的なジオラマ塗装の技術が通用するのかという処から悩んでたのです。 掲示板とかでもコメント戴きましたけど(感謝です>各者)熟考のあげく、結局は手を動かしながら悩む事にしました。 木の切り株についてはウッドブラウンを下地に、原色の茶色を乗せつつ、さらに上からブラウン系統の色をドライブラし倒して仕上げてみました。 |
![]() |
| もーいっちょう困ったのが、水面。
これについてはブレンディング一発勝負!水面部に適当な緑系、グレー系の色をらしく置いて、20年ぐらい使ってなくて成分が分離した原色緑の上澄み液をうすめ液の代わりに使って、下地塗料をボカしながら出来るだけ自然に見えるようにブレンディングをかけて。 さらに全体のトーンを整えるために、乾燥後クリアブルーを重ね塗りしてとりあえずの仕上げとしてみました。 妥協した、とも言いますが(苦笑)。 それに比べてあっさり仕上げられたのが、切り株の横の岩肌。 単純にグレーを塗って、その上から同系統のグレーを何色かドライブラし倒して仕上げてみました。 ただよーく見ると、「切り株」と「岩」とがこんな形で接触するかという疑問がふつふつと(笑)。 おそらく、「岩」じゃなく「土塊」ならこれでも自然なのでしょうけど… だいたい、どう見ても「岩」のつもりのモールドにしか見えないし(苦笑)「土塊」と解釈して土色に塗装するとベース全体があまりにも茶色っぽくすぎるので、結局このまんまで仕上げとしました。 |
|
裏側はこのようになってます。 ここからゼンマイを巻くのです。今となってはこの手のネジ、すごく懐かしいなーと思いませんか? |
|
子供の頃、こんなプラモに色を塗って仕上げるなんてのは夢の又夢でした。説明書に書いてある塗装指示なんてのは「オトナ向け」の記述だと思ってたものです。 そしてなにより、パテ盛ってペーパーで磨いて…なんて工作は考えた事どころか思いついた事すらなかったです。 そして、それなりの歳になり、そこそこの工作もこなし。 今、この時代のプラモにここまでの手を加えて組み立てることが出来た事に、手前味噌ながら妙な感慨と充実感があります。 今回のコンテンツは、もしも出来ることならバンダイで当時これの設計に携わってた方に見てもらいたいものです。 「あの頃に子供のために設計したプラモ、あの頃に子供だったヤツがここまで作ったよ」って。 |
![]() |
| 組んでみて、改めて昔のプラモの作り応えに懐かしさを感じましたね。
今時のポリキャップがどうのスナップフィットがどうのという洗練さとはまるっきり別次元の、野暮ったい作り応えとドッシリした充実感。やっぱり味わいがありますね昔のプラモって、つくづく。 次にいつこういう工作が出来るか未定ではありますが、なんとか機会をつくってまた一つ仕上げてみたくなりました。 正直なところ、塗装とかの仕上がりにはいろいろ不満もあるんですが〜。 ま、このキット自体まだもぅ一つ残ってるしリベンジは可能…って、いつの話をしてるんだろか(笑)。 |
![]() |
画像特典 その1ッ! なにせ昔のキットを掘り出したので、いろいろと懐かしいものが出て来たりするのです。 そんなレアな代物の画像を、ついでに公開しちゃいましょう。まずは、その1。 ページのトップにあった箱を見ると(見づらいですが)左上に「チビッコの名刺が毎月二千名に当る応募カード付きです」とステッカーが貼ってあるのです。 いつの時代も子供は大人の要らん真似事が大好きです。たとえばタバコにあこがれて「ココアシガレット」とか「ハッカパイプ」とかをくわえたりとかした人も多分います…よね? そんな背伸びしがちの子供達に向けてバンダイが当時行ってたキャンペーンがこの「チビッコ名刺プレゼント」。 その応募ハガキの画像を取り込んでみたのが、コレです。 |
![]() |
画像特典 その2ッ! こんなのがホントにあったんだよと言っても今時の若い人にはただのギャグとしか思われないので(苦笑)実物の写真をお見せしましょう。 当時のバンダイのプラモに同梱されていたチューブ式の接着剤。 その名もバンダイの『バンダイン』(笑)。 「どこのオーラバトラーやねん!?」というツッコミを入れたい人には、アンタが思ってるほどウケへんで、とだけ助言しときましょぅ。 |
![]() |
| ←表紙へ | ↑ページの先頭へ | 巻の36へ→ |
|---|