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巻の26 【ガシャポン】機甲艦隊ダイラガーXV (バンダイ) 2001/ 11/ 3

一度やってみたかった
10月度の『次回予告』から、はや一ヶ月。
お見せしましょう。往年の古ガシャポン、その名も『機甲艦隊ダイラガーXV』のフルセットを。
この「XV」は「フィフティーン」と読みます。初めて聞いた人もここで「まさか…!?」と思うでしょうが、あなたのその予感は多分大当たりです(笑)。
そぅ!これこそが、アニメロボット史上最多の15体合体ロボットなんです。

バラメカが総勢15体!

何やねん、この町内会の寄り集まりみたいなメカの集団は!?…って、ここに勢ぞろいしてるのがダイラガーXVの合体前、15体のバラメカです。
当時のTVを数回観ましたが、合体シーンでこれらが一斉に足元からガッシャンガッシャンと合体…と言うよりどちらかというと積みあがっていく、その光景にのけぞりまくった覚えがあります(苦笑)。

合体すると下の写真のように完成するわけです。
単にこれだけ見ると、まぁ、ごく普通のアニメロボなんですけどねぇ。

完成!(横は大きさの比較対象ボトルキャップ)




例によって番組の内容自体はさっぱり覚えていないので(笑)調べてみると、放映は1982年のこと。
同期生にはザブングルやマクロスというメジャーなものから、アクロバンチやバクシンガー、巨大ロボ「レインボーセブン」の登場で失笑を買ったアニメ版レインボーマン(苦笑)など、アニメロボ百花繚乱の時代の中に出てきた代物です。
敵の名前も必殺技も15人の操縦者が叫んだであろう合体の掛け声とかも全〜然記憶に無く、今更「敵はガルベストン帝国」だとか言われてもサッパリですし、「必殺技がダイラガーソード」と判ったとたんに「こんな手(バラメカ時は車のボンネット部分)で剣なんか持てるんかぃ!?」と大笑いする始末。
 ※ 実は原稿書きながら「TVアニメでは声優何人でやりくりしてたんだろう?」って疑問がフツフツと(爆笑)
私に限らず、このアニメの中身を詳しく知ってる人はそうそう滅多にはいないと思われます。
このダイラガーが未だに趣味人の記憶に残ってるポイントは「史上最多の15体合体」という、その一発インパクトに尽きるからです。



さて「15体も合体する笑えるロボがいた」ってネタにするだけなら簡単で。
問題は「なんで15体合体なんておバカな企画が立ちあがったの!?」って事だったりします。
私の推測ですが、そこには、バンダイのライバルメーカー、タカラの存在が大きかったと思われるんですよ。

1981年3月、タカラの当時の人気シリーズ「ダイアクロン」に新作がリリースされました。
その名も「14機合体、ガッツブロッカー」という代物で。
バンダイやタカトクと変形や合体で技術や人気を競っていた頃、けっこう話題をさらったトピックスの一つでした。
この商品自体すでに「14機も合体するロボとは…」と驚いていいのか笑えばいいのか微妙な商品だったなぁという感じで見てましたが、まさか!バンダイがこの「合体数」でライバル心を刺激されるとは…

そして、バンダイはその翌年に

14機にさらに1機足して15機合体で勝負!

しかも

アニメ化してTV放映すりゃ知名度はダイアクロンとケタ違い!

という企画を出してきたとゆーワケで。

数で勝ったからって それがナンボのモンやねん!?


…まぁ、当時の関係者は本気だったんだろうとは思い …ます … が...(笑)。

と、まぁ。一応当時の時代の流れから個人的に推測した次第で。でも大きくはハズれてないかな…と。

左から海陸空の5機合体3部隊
だからといって、さすがに「一機増やしました」ダケでは芸がないにもほどがあります。
ガッツブロッカーとの大きな違い、それは『15は3×5』というキリのいい数字なのを活用し、5機ずつを陸海空3部隊として個別合体出来るようにしたのです。
写真は左から「カイラガー」「リックラガー」「クウラガー」という部隊別5機合体の姿です。  
あからさまにリックラガーが余り物の組み合わせすぎるのが大笑いなんですけどね。だいたい一目見て、重心からしてムチャやないですか(笑)。


そうはいっても遊ぶ側からすれば、数が多いとか言われても所詮それだけなのが正直な処です。
メーカーも考えているようで、「DX機甲合体」という一番高価でゴッツいセットは15機全部がフリクション走行出来るギアボックスを内蔵してました。多分バンダイも心の底では「合体数が多いからといって、それだけじゃ遊ぶ楽しさとは結びつかん」と勘づいてたのではないでしょうか。

んで、今回の紹介アイテムは「1回100円のガシャポン」なんですけども。
たいしたもんで、そういうポイントはDX合体セットからキチンと踏襲していまして、15機すべてのメカに車輪が付いていて、すべてのメカがコロ走行できるのです。
その証拠に、ロボを裏から見ると車輪だらけなんですわ。ほら(笑)。

車輪だらけの背面


    
思えばガシャポンで15種も揃えるってのはかなりムチャなトライなんですが、恐ろしいことに3,300円で一式揃ったんですよ。なんで値段を憶えてるかというと、DX合体セットの各部隊別5機づつセットが3,300円でして、それと同じ値段で15種全部揃うとは!?と感動した記憶があるからなんですわ。
頭メカがダブッたのをいいことに、顔面シャッターを閉じたバラメカ状態をエポキシパテで作ったりもしちゃいました。
揃えるのにそれなりに苦労しましたが、その値打ちが十分あるぐらいダイラガーXVの商品としての出来はすこぶる良いです。
合体時の余剰パーツは頭メカのノズル1個だけで、あとは全く余剰パーツなしの合体をこなします。しかも写真でご覧の通り、3部隊合体もキチンとこなせます。
実はこの15機バラメカから3部隊合体を経てダイラガーへ合体出来るギミックを、TOYで完璧に再現可能なのはフルセットで9,900円もする最上位商品の「DX機甲合体」しかないのです。超合金版は陸海空3部隊の再現は可能ですがバラメカ15機の完全分離が出来ません。プラモの方は大小2種出てますが、15体が合体可能な大サイズも実はクウラガーとカイラガーしか組めず、リックラガーの合体だけが何故だか出来ません。つまりアニメ設定通りの合体をキチンとこなせるのは9,900円のDX機甲合体と1個100円のガシャポン版しか存在しないのです。この2つの商品の価格差というかギャップが思いっきり笑えます(笑)。
その意味で今回のこのアイテムは、古いガシャポンだから云々〜というよりも、史上最多の15体合体を完全再現可能という意味でありがたいのですね。

 ※その後、当時他にも1箱200円全3種の箱自販機版で15機完全合体可能商品が存在したことが判明しました。


    
だからといって、15体合体をどう思うかと言われるとやっぱり「アニメロボ界の一発ネタ」としか言えないのも正直な処。今時の若いマニア衆が「なんか昔15体も合体するアホなロボットがおったんやてぇ!?」とかネットとかあちこちで言ってる姿が目に浮ぶようです。
15体も合体する事、それ一点だけでこれからもず〜っと名前が残って延々とマニアの語り草になっていくのでしょうかねぇ?



横に並んだ戦隊ロボの素性の判る方は“通”です(笑)
    

一同、整列ッ!!


《参考文献:メディアワークス刊 『スーパーロボット大鑑 Ver.98』》
《講談社刊 『タカラSFランド大全集』》

この項終わり
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