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| 巻の24 | アクアマリーン展望台 (永大) | 2001/ 9/ 1 |
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海は生命のみなもとです。
遥かなる大海洋。すべての生命はこの大いなる海から産まれ、そして海に還るとも言われています。 「土から産まれ土に還る」という人もいるでしょうけども、今回はそういう説はパスね(笑)。 海はその途方もない広大さや、まだ未知なる深海という世界、まだまだ知られざる生命の数々…などから、冒険心やロマンを存分にかきたてる舞台であります。 同時にシリアスな次元の話では、開発途上の鉱物資源や食料資源、エネルギーなどの宝庫として、現代社会において宇宙とならぶ最後の開拓地でもあります。 我々が子供の頃、雑誌や小説とかでの未来絵図で宇宙ステーションとならんで、海中ステーションでの観光旅行とかイルカを飼いならして魚群を飼育する海底牧場などが印象に残っている人も多いのではないでしょうか。 以前巻の18で「駄なジャンルのうさんくさめな未来絵図」として「メカボーグ2号」なんてのを紹介しましたが、その頃からまともに未来に夢が見れる模型も紹介しないと片手落ちなかぁと思ってました。 とはいえ手持ちの中からいざ探そうとしても、駄な模型の分量に比べると、まともな未来模型といえる物は圧倒的に少なくて我ながらげんなりしてしまったのも正直な処でして(苦笑)。 やっと見つかった「胸張って紹介出来る、マトモな未来絵図模型」。 まだ残暑の残る中、せめてもの納涼にでもなれば探した甲斐もあろうというものです。 |
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その昔「グリップ」というブランドで手軽なキャラ玩具や模型を作ってた「永大」という会社がありました。 Webを検索したところでは、どうやら’78年頃に消えたのではないかと言われているようです。 名称がグリップというだけあって?手のひらサイズのキャラ商品が数多く出ており、同じカテゴリー商品であるバンダイのポピニカ等よりもずーっと安価だったこともあり子供の頃にいくつか買った思い出もあります。 とはいえ、このメーカー。別にキャラ物ばかり作ってたわけでもなく、手のひらサイズの商品ばっかし売ってたわけでもなかったようですね。 そんなグリップ永大製キットのひとつに夢あふれる未来絵図がそのまんま形になったような商品が出てたのです。 それが今回紹介する『くりひろげる海底大パノラマ アクアマリーン展望台』。 とにもかくにも、このパッケージに目を惹きつけられて買った事だけは今でも何故かよく覚えています。 ご丁寧にも、買ったのが昭和53年という事が箱の裏に落書きしてました。エラいぞ当時の自分(笑)。 |
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この当時に1,000円もするよーなごっついキットなんで、箱もそれなりに大きいです。 手近にある箱でたとえよう、と比較できる箱を探してみるとバンダイの1/100マスターグレード・ゲルググの箱よりも幅が長い(その代わり厚みがチョィと薄い)というぐらいのサイズのようです。 子供が手に取ったらボリューム感満点な大きさですよね。 |
| 箱絵にあるように、ドーナツ型の海中展望ステーションをジオラマ仕立てにしたキットです。
箱の横の説明文(原文ママ)によると、 − ・ − ・ − ・ − ・ − ・ −
この海底屋望台(アクアマリン展望台)は,その機能によって分けられた4個のユニットにより構成されている。それらのユニットは パイプ(歩道)によって連結されているので,自由に組み合わせることができる。中心の塔には大展望台ラウンジがあり,各展望台のコントロールセンターとしてのあらゆる機能を備えている。各展望台には,レストラン,休けい所がある。内部は,気圧,電気など地上と同じ状態に保たれており,長期間居住できる。さらに広域水中レーダー,発電機,各種感知機,通信装置などにより,海底展望台としての機能を充分持っている。 − ・ − ・ − ・ − ・ − ・ −
と書かれています。 いきなり文頭で「屋望台」と誤植があるのは気にしないでいきましょう(笑)。文面を読むと、将来こういう海底展望台が出来るとしたらこういう機能でこんな構造で…という事をいろいろと考証したんだよ!って事がよく判ります。 こんな考証を考えて、そのまんま形にして世に出せて。このキットに関わった開発者はすごく幸せな気持ちで仕事できたんじゃないかなぁ、なんて羨ましくさえ思っちゃいますね。 |
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上の写真がキットの内容物一式です。 まるでパステルっぽい色調のパーツ群がギッシリ詰まってて、見てるダケでPOPな気分になってきます。 右上の青い妙なものは、まるでバキュームフォームで作られたような海底のジオラマベースです。海だから青い成形色でOKという判断だったんでしょうけども、さすがにここまでストレートに青いとちょっと…(苦笑)。 さて、ここでキットの内容を説明しましょう。キットの箱の横の説明(これも原文ママ)にある − ・ − ・ − ・ − ・ − ・ −
1.海上ヘリポート(収納庫つき) 2.展望台(発電機、広域水中レーダー、通信装置、各種感知機つき) 3.水中歩道 4.水中バス 5.バスターミナル 6.水中ブルドーザ 7.海中スクーター・魚 − ・ − ・ − ・ − ・ − ・ −
…という内容が、そのまんまキット化されて入ってるんです。 はっきりいって、時代が時代ですので出来はそれなりですけども。 水中バスも窓がクリアパーツで乗客が見える、なんてことはなくて、まんまデカール処理ですし。ダイバーとかのモールドだって甘々ですし。 それでも海中スクーターや魚とかはピアノ線スタンドで好きな場所にレイアウト出来るし、バス停のハッチはちゃんと開閉だって出来ます。 ほのぼのするのが、展望タワーのエレベーターがクリアパーツで、その中のゴンドラが糸で吊るして浮いてるように見せれるって部分でしょうか。 なんというか、夏休みの工作をまんま思う存分プラモで堪能!っぽい感覚がいい味わいを魅せてくれるのですよ。 |
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やっぱり未来は夢があるのがイチバン!と、このキットを見ながらつくづく思ってしまいましたね。 昔、「宇宙戦艦ヤマト」から「機動戦士ガンダム」へブームの波が移った頃に、それを称して誰だったかが曰く 時代は『ロマン』から『リアル』へ変わった ロマンはもう旧い
とばかりに、だいたいこの頃あたりから“ロマン”というものが軽視されるようになったように感じられるのは、私の気のせいでしょうか?
確かに今の時代は冗談抜きで、かなーりキビシい時代です。でも!だからこそ夢ぐらいいい夢をみましょうよ。 それも、『トビっきりのいい夢』を!! |
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