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巻の18 メカボーグ2号 (マルイ) 2001/ 3/ 3

思い返せば子供の頃
21世紀というのは夢あふれるイメージいっぱいでした。
高層ビルの合間を無数のエアカーが飛び交ったり、透明チューブの中をリニアモーターカーが走り抜けたり。
深海には海中ステーションが建造されて、海中牧場で魚類の飼育をしたり。もちろんイルカは人類の友達で。
宇宙ステーションはポコポコ打ち上がり、お隣の○△さん家が宇宙観光行ったからウチも行こうや!とか親にねだったりするのもごくごく日常の光景…
…のハズだったりするんですが…(苦笑)
いざ21世紀が訪れてみると昨日の延長でしかないという現実が物足りないのは私だけでしょか?
いや、放送衛星による全世界リアルタイムTV中継とか携帯電話(パーソナル無線機)の個人レベルでの普及とか、昔には考えられないことも数多く現実化してるのは十分承知ですよ。
でもねぇ…同年代なら分かりますよね、この言いようのないしっくり来なさ加減。

さてさて、話を戻して。
夢あふれる反面、あふれるイメージが一転して(?)うさんくささに転化してしまったものもけっこうありました。
当時の子供達は順応性が高かったから(そうか?)そんなうさんくささもまとめて未来絵図と思いこんでしまったものでした。
特になジャンルに、そんなうさんくさい商品が多かったような感じがします。
模型屋の安い商品の棚なんか、そんなイメージの吹き溜まり商品が肩寄せ合ってひしめき合っていました。
今ではほとんど見る事がなくなった空間…そう、それこそが20世紀に置き去りにしたものなのかも知れませんね。



凛々しい(?)姿の箱絵

私がプラモの買い溜めを始めた初期の頃、いったい何を思ったか、うっかりこんな物を買っていました。
今はエアガンやラジコン戦車等しっかりした商品で定評のあるマルイですが、昔はこの会社けっこう怪し気な商品を数多く出してたものでした。
今回はそんな当時の怪し気な模型の一つ、「メカボーグ2号」ってのを紹介しましょう。

メッキされた内部メカにクリアパーツの皮膚をかぶせた、タカラの変身サイボーグ1号を見て思いついたかパクッたかのようなプラモです。
大きな違いは、着せ替えコスチュームがないって事と、とにかくゼンマイで歩くって事です。
しかも手の先からミサイルまで飛びます(笑)。これでお値段500円なり。
別にメカボーグ1号ってのがあったわけではなく、箱の横にはシリーズとして「メカボーグ怪獣」「メカニックマシン1号〜4号」とかいうコレはコレでまた怪し気な箱絵がズラッと並んでて壮観です(笑)。
「全部なかのキカイが見える」ってキャッチコピーがこの味わいに独特のフレーバーとなって、なかなかいい塩梅の怪しさを醸し出してます。





見ての通り(分かりにくいかな)キレイなぐらいメッキパーツとクリアパーツだけのキットです。
このほかにゼンマイと、そしてミサイルの的として紙製の「悪いメカボーグ」なんてのが入ってます。
キズに弱いパーツばっかし(笑)

この「悪いメカボーグ」の的には当のメカボーグ2号の図解も一緒に載ってまして、ちょっと一部を抜き出すと
   ○ プラスチックで保護されたすぐれた人間の脳
   ○ 宇宙空間に置かれても大丈夫な人口心ぞう
   ○ 真空でも平気な人工肺
   ○ 自動車を引きさくことのできる人工の骨ときん肉
   ○ 時速100Kだせる強力な足
   ○ 一跳りでダンプもつぶれる強れつなはかい力
(すべて原文ママ)   

「自動車を引きさ」き、「一跳りでダンプもつぶれる」って、このメカボーグって車に何か恨みでもあるんでしょか(笑)?
そもそも「一跳り」って…そんな日本語ありましたっけ(大笑)?
それはさておき、この手の図解解説の懐かしさがモロに時代を感じさせますよね。
ウルトラマンの怪獣図鑑とかに解剖図解の類が当時の少年誌によく出てましたけど、まさに同じ時代の空気の中から生まれたものでしょう。
ガンダムのプラモ(ガンプラ)の内部フレーム再現とは根本的に違う「雰囲気出てたらそれでえぇねん」な味わいは今の子供達にはとうてい受け入れられないものでしょうけども。


    
こういう怪しげな「超科学」っぽい代物が、子供達の無けなしのお小遣いの使い道になってた時代があったのです。
怪しいのをそれなりに承知で、それでもこんな商品から勝手な未来を脳裏に描いていられたかつてのガキンチョ共。
今はそれなりの年齢になり、現実に追われてこんな思い出を置き去りにしちゃった人が大半かも知れません。
こうして、忘れてしまった野放図な未来絵図のカケラを見ると、「子供心にあったハズの21世紀って過ぎ去ったんだろうか?」と遠い眼で昔に思いを馳せる自分がいたりするのです。

忘れたつもりはなかったんですけどねぇ…(苦笑)


この項終わり
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