←表紙へ|←巻の15へ|巻の17へ→
|
|---|
| 巻の16 | 新春特別企画 『タマにはスケールモデルだって買うよぉ』 | 2001/ 1/ 1 |
|---|
|
思えば昨年の夏のこと、
当Webページデザイナーの山嵜芳達さんが骨折お見舞い兼遊びに来て下さった時に、ウチの押入れのアイテムを見つつ 「ほんとーにスケール物ってないねぇ」
と、一言言われたことが今回の企画の発端だったりします。 いや、別にないワケじゃないんですよ。 スケール物って、基本は「実物の縮小模型」なんで、いかに実物を(センス良く)ミニチュア化するかが一番重要になります。 私の場合、あくまで模型は「遊べてナンボ」だと思ってますので、あんまりスケール物に惹かれる事がないんですよ。本気で作ろうとすればそれなりの資料収集とか必要になりますから、考証ガチガチのイメージもあってあんまりお気軽とは感じないってのも理由の一つだったりします。 とはいえ、上記の理由は「あえて言えば」の話。別に買わない主義じゃないんです。 そんなわけで、今世紀最初のネタは。 その数少ない、私が持ってるスケールモデルの話でもしましょうか。 |
こんな私がスケール物を買うからには、改めて考えるとやはりなんらかの理由があったりします。 それらは、だいたい大雑把にわけて ○ キャラクターイメージで買った ○ スケールモデルにもかかわらず遊べる ○ どこかでウケる(笑える)ポイントがあった ぐらいの理由に集約されるでしょうか。 それじゃまずは最初、このアイテムから紹介しましょうか。 |
|
今から10年ほど前。F−1 GPに大きくスポットライトが当たりました。 日本人初のF1ドライバー、中島悟氏がこの年を最後に引退するという事になったのです。フジテレビが思いきり力を入れて、古館アナの実況にのせて中島氏のラストランを盛り上げたものでした。 私自身、あんまりF−1 GP…というかモータースポーツ全般に興味が薄かったのですが、この一人の男の最後の勝負というドラマに惹きこまれて、けっこう真剣に応援してたものでした。 とはいえ所詮ミーハーファン、氏の引退とほぼ同時にF−1 GP熱も急速に醒めてしまったワケですけども(苦笑)。 その中島悟氏の記念すべき最後のマシンが、ファンならご存知BRAUN Tyrrell HONDA 020。 ガンメタル地にホワイトストライプという渋めのイメージのカラーリングも気に入って「これは買っとかねば!」と手に入れたのがタミヤの1/20とWAVEの1/24キットです。もちろんF1のキットなぞ買うのは初めての事です。 どちらも精密な造りのキットではありますが、案の定本気で作ろうとするとコクピット内部とかその他ディティールアップの必要な個所があちこち見えてきまして。 スケール物を滅多に作らない私には「適当な処で妥協するノウハウ」すら乏しく、手を付けるきっかけを逃したまま今に至ります。 |
|
せめてモーターライズだったらなー、シャカッと組み立てて遊べるのに。 …というわけで、スケール物ではないのですが(苦笑)こんなのも買ってました。 ミニF−1シリーズのティレルホンダ020です。 それが何で未だに未組立のまんまなのかは自分でも謎なんですけども。 |
さて、次にいきましょうか。 ティレルホンダ020がドライバー中島悟氏というキャラクターで買ったのに対して、そのマシンそのものがキャラクターとして惹きつけたという物もあります。 ま、早い話が「お気に入りのマシン」ですね。 私にとってはフォルクスワーゲン・ビートルがそれだったりします。 あの丸っこいボディ、子供の頃から今の時代まで変わらない息の永さ、言い換えれば飽きの来なさ。 強烈ではないけど確かな自己主張をする個性的なデザイン。 で、模型以外にもタカラのロボットに変形するビートルとか、TVアニメ「未来警察ウラシマン」から主人公の愛車マグナビートルのバンダイ製四駆TOYとか買ってますが、意外にも後生大事に手元に残ったプラモは次に紹介するこの2つぐらいしかなかったりします。 まず、その一つはグンゼ産業から「ハイテックモデルシリーズ」として発売されたキットです。 |
|
ハイテックモデルとは、今で言うハイブリッド(複合素材)模型で、要はホワイトメタルやエッチングパーツ、極細ワイヤーやラバーパーツ等をふんだんに使用して精密感を徹底追求した上級者向けキットです。だから1/24スケールにもかかわらず定価4,500円もしたりしますが。 もちろん要求される技量の関係で未組立てです。 同じ未組立てでも、こちらはちょっと事情が違うんですよ。 細かい経緯は不勉強故に分からないのですが、往年の洋モノの「多分」名キットであろうビートルをユニオンモデルが「The Memorial Collections」と銘うって発売したのがコレです。 |
|
二重パッケージというほかに例を見ない豪勢な箱ですが、スケールは1/25という半端なもので、定価1,500円。 前述のハイテックモデルが「上級者向け」なのに対して、こちらはさらに上いく「最上級者向け」です。 別にハイブリッドでもないのに、なんで!?答えは「金型がヘタり倒してる」からです(大笑)。 昭和58年発売の時点で説明書に曰く「20年前のアメリカの金型を使っている」せいで、ランナーにことごとくバリが出まくっているんですよ(苦笑)。もちろんパーツの合いも一筋縄ではいかず、組立の工程ごとにパーツの整形を丹念に行わないとまともに組み上がらないそうです。 例によって写真が悪くて見づらいでしょうが(謝)ランナーを見れば見るほどにヘタな往年のガレージキットの組立よりも手を付けるのに躊躇すること確実! じゃぁ駄キットか!?というと、さにあらず。サイドドアやボンネット、トランクの開閉を再現し、エンジンやシャーシの再現度もなかなか。ホットロッド仕様とのコンパーチブルという渋い選択も可能。当時名作と言われていた…のかも知れません、たぶん、きっと。 発売当時ホビージャパン誌に作例が出てた記憶があるんですが、今思えば残しておけば良かった…と少し、後悔。 ともあれこのキット、ヘタに組立てず「最上級者向けという名目でこんな凄い商品が発売された」事そのものを見てウケてもらう、「スケールキット界の“一発キット”の白眉」というポジションこそがふさわしいと思ったりするんですが。 ※ 知識不足故に、ついついお笑いのネタ扱いしてしまいましたが 「アンタはこのキットの本当の価値がわかってない!」
という意見情報等がありましたら、ぜひともメールにてご教授戴ければ幸いです。
|
さて最後に「遊べるスケールモデル」として一番のお気に入りを紹介しましょう。 マルイの1/24ランボルギーニ・カウンタックLP500です。 |
|
前述したように、モータースポーツ全般にそんなにノメッた事がなく、子供の頃吹き荒れたスーパーカーブームにもそんなに流される事はありませんでした。スーパーカー消しゴムなんかもほとんど買わなかったですし。 ただそんな中、唯一興味があったのがランボルギーニ・カウンタック。 その明らかに他のマシンとは一線を画す前衛的なシルエットや斬新な開閉式ヘッドライト、もっと斬新な跳ね上げ式ドアー。 それらを一言で言うと「こんな車、見たこと無いっ!」。 当然カウンタックのプラモが欲しくなりましたが、なにぶんシルエットから何から、まるごと斬新なだけに、その斬新さをそのまま味あわせてくれるキットでないと形だけ精密な模型買ってもつまらないじゃないですか。 そしてそんな貪欲な希望を、想像以上のギミックで味あわせてくれたキットがこのマルイのカウンタックです。 |
|
|
組み込まれてるギミックが壮絶です。ざっと書き並べると「モーターで走行(しかも高速低速の切り替え式)」「ヘッドライト開閉&点灯可」「テイルランプ点灯可」「コクピット内ハンドルに連動してステアリング可動」「ドア開閉可」「エンジンフード開閉」「スロットルレーシング走行用ピン付属」… 今、こんなにまで遊べる車のプラモ、他にありますか? にもかかわらず、きちんとした1/24スケールモデルとして各部の再現度もなかなかです。エンジンフード開閉だって、エンジンの再現度がいいからこそ映えるギミックですし。 なんといっても、ステアが動くコクピットの中、シートにはちゃんとシートベルトが金具ごと再現されてるんですよ。思わずシフトレバーまで動かんやろか!?とすら思いましたもの(笑)。 これで定価が800円と、お手軽プライスなのが子供にもうれしいじゃないですか。 当時買って作って遊び倒して、思わずもぅ一つ買っておこうッ!と買った予備ストックが今ここにあるというぐらいで。 お買い得と名作という2つの評価を一気に高レベルで満たしている、スケール欲求とオモチャ欲求とを同時に満足させてくれた名作キットかと思います。いや、今でも本気で再販希望っす! |
そんな感じで、なぜか車に集中した新世紀新春の特集でした。 他にもモデルガン系や空モノ系もほんのちょっぴりあるんですが、それらはまた機会があって気乗りしたときにでも…という事で。 |
| ←表紙へ | ↑ページの先頭へ | 巻の17へ→ |
|---|