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巻の12  動物ボウリング・いのしし (バンダイ) 2000/ 9/ 2

ひじょうに珍しい
幸せな出合いでありました。
まだ自身が子供の頃(後述しますが具体的に今から30年前)実際に買って遊びたおしてその後捨ててしまい、すでに忘却のかなたに消えたかと思ってたプラモデル。
有名なキャラクター物でもなんでもなく、往年の自由な空気の中だからこそ出た、いい意味で何でもアリな発想の全く無名なプラモデル(というか組みたてオモチャ)。
当時買った覚えでもなけりゃ誰も知らないだろうけど、まぎれもなく私自身が昔遊んだ思い出のあるプラモデル。
数年前偶然に見つけたときは「まさかもう一度手に入れる事が出来るとは!」と我が目を疑いました。
多分、今月のアイテムを見てもほとんどの人が「そんなん知らんなー」と思われることでしょう。当時妹(3歳下)とも一緒に遊んだはずなんですが、この間その妹に見せても「覚えてへん」とあっさり返されてしまってますし(苦笑)。
ま、このページでは「レアであってもプレミアに縁がない」アイテムなんて珍しくもなんともないでしょう。今月は(も?)そんなアイテムの紹介です。

パッケージ



バンダイから発売されていたこのプラモ「動物(アニマル)ボウリング」
定価500円で、シリーズには「いのしし」「野牛」「サイ」の3種あります。
さてここで、箱には「いのしし」と描かれていますが、実は中身は「サイ」だったのです。しかもそれに気づいたのは当ページのデザイナー山嵜芳達さんが7月に我が家に遊びに来てくれたときに指摘されるまで自分では全〜然気づかなかったという体たらく。
買った当時に中身確認せんかったのかって?うーん、買えた事そのものに浮かれててそこまで気づかなかったんでしょうかねぇ…いやはや買って何年もたってからいきなりこういうツッコミが入るとは、我ながら大笑いですなぁ。

    
箱の中身


中身は一言で言えば、ゼンマイで走るアニマルとボウリングのピン10本のセットですね。このアニマルをピンに向かって走らせてボウリングをしようという、正に前述した通りの組み立てオモチャ的なアイテムです。そんなわけでゼンマイ走行といっても四脚歩行のはずなどなく4つタイヤで爆走ですが、それでも偏芯軸により形だけでも脚を動かそうとしてるあたり動物オモチャとしても遊べるようにしようというバンダイの思いが感じられます。

実はボウリングゲームとしてもしっかりしてまして、これの内箱のミシン目をくり抜くとピンのガイドになるのです。内箱を伏せてピンを丸穴に入れて、そーっと箱を取り去ることで誰でもキレイにピンを並べられる、という工夫がなされているのです。組立説明書の最後のページにはボウリングのルールや用語の説明、さらに別紙で得点の説明が書かれたスコア用紙も同梱されています。
当時流行りだしたボウリングをオモチャメーカー独自のアレンジをして子供に向けて企画したアイテムなんでしょうけども、今の時代なら「子供向きといえども本格的なものを」とリアルなレーンを商品化する発想しか出てこない(当時も他メーカーから本格的なボウリングレーンが発売されてた 〜というか友達の家で遊ばせてもらった〜 記憶がありますが)事でしょう、きっと。
オモチャメーカーの財産は発想の自由さである!と私はこういうアイテムを見るたびにつくづく思ってしまうんですよ。プラモとオモチャとの境界線がいい意味でアバウトな時代だからこそ企画できたとつくづく思う、ほのぼの系のアイテムの紹介でした。


オマケっ!
パッケージの右隅に銀のステッカーが貼られています。
文字が読みづらいでしょうが、「ムーミンメダルけんしょうカード付」と書かれています。組立説明書やスコア用紙のほかに、「’70バンダイ動物ボウリング大会」という応募用紙が入っているんですよ。
    
その「ムーミンメダルけんしょうカード」

《素材スキャニング協力:た〜に〜氏(Thanks!)》


このタイトルだけ普通に読むとスコアチャレンジかな?と思うでしょうが、実は動物ボウリングのアイデア募集キャンペーンだったりします。
昭和45年7月15日から12月31日まで毎週100人計2500名にムーミンメダルが当たるという事で、これが入ってたおかげでこのアイテムが1970年の発売だという事が分かったということなんですよ。ちなみにこの募集アイデアがどう活かされたかまでは全然分かりません(笑)。
ハガキが7円切手一枚で送れた時代のその用紙、参考までにスキャニングした画像を紹介しますので、雰囲気だけでも味わってみてくださいませ。

※一枚絵で表示してますが、左半分が表、右半分が裏なのを、表裏まとめてそのまんま並べて表示させてありますのでご留意下さい。


この項終わり
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