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巻の10  パーティメイト ゴルフ (TOMY) 2000/ 7/ 1

玩具好きを長年やってると
思わず感服してしまうアイディアに出会うことがあります。
今回紹介するTOMYのパーティメイト ゴルフは、まさにそういう企画者の一発アイディアが見事に磨き込まれて昇華した知られざる名作ゲームではないかと私は思っています。
    
パッケージとその中身


パーティメイトと名乗るだけあって、どこへでも気軽に持ち運び出来るように取っ手の付いたケース。これをパカッと開けると、中からコースを組むためのパーツが2つとピン用の旗と、そしてこれがないと始まらないゴルフボールが出てきます。
ケースを180°完全に展開して、コース用パーツを組み合わせる事でプレイのコースを自由にレイアウトする事が出来ます。一応は説明書の通りに組む事で18ホールのパターンを作れます。





ボケてるのはセガのDIGIOのせい(笑  
さて、肝心のゴルフボールが笑えます。
左にその写真をお見せしましょう。
大きさだけはほぼ原寸大。しかしその実態は足が生えててゼンマイでトコトコ歩く(正しくは跳ねる)という一瞬呆気にとられる代物なんです。

うぅ〜む、すいません(苦笑)。
やはりDIGIOの解像度ではゴルフボール大のアイテムの紹介は無理がありますね。
せっかくですので、説明書を直接スキャニングして分かりやすくしましょうか。
右の図を見れば、作りがどんなものかこれで分かってもらえるかと思います。     

《素材スキャニング協力:た〜に〜氏(Thanks!)》
これなら判るでしょ?



ティの位置にこのボールを置いてゼンマイを巻き、向きを決めて手を離してショット!
止まったところでまたゼンマイ巻いて向きを調節して2打目…と繰り返してカップインを目指していくわけです。
何が楽しいかって、このゼンマイの巻き具合のアナログさが絶妙なんですよ。
ロングホールの第1打は思いきり巻いて気分は1番ウッド。パー4として3打目あたりの「6番アイアンかな、7番かなぁ」とか言いつつゼンマイのカチカチ音を調整して手を離すドキドキ感、パッティングの時「何でそこで止まるぅ!?あと一歩行けよぉ!」とか言いながら床を叩いてゼンマイのひと踏ん張りを祈ったりとか悔やんだりとか…     
このボールの進み方のユーモラスさが皆でワイワイ遊ぶのにピッタリ!     





組み立てたレイアウトの一例

    
あと、コースの組み立てに融通が利くのがまた楽しいんです。
先ほども書きましたが、一応は説明書の通りに組む事で18コースのパターンを作れます、一応は。でもパーツを組み合わせるだけなんですから、そこに遊ぶ人の工夫の余地がなんぼでも加えられるんですよ。
例えばコースパーツとパーツの間に高さを合わせた本を挟んで全長を伸ばした超ロングホールとか、無理矢理に全景をヒネッたテクニカルホールとかも自由に作れますし。
他にもパーツの底に数ミリの板を噛ませてワザと傾斜を作る横風がキツいコースとか、これをカップのパーツでやれば芝目がキツいグリーンとか…

良く出来たゲームというのは、基本ルールがしっかりしている上でプレイヤーの工夫の余地を受け入れられる懐の深いものではないかと思ったりします。例えば草野球なんか本来の野球のルールを踏まえた上で人数が少なければ三角ベースとか、いざとなれば透明ランナーあり…とかいろんな融通利かせたプレイとか出来ますよね。
そういうのに近い感覚で遊べるゲームって、改めて思い出そうとしてもそうそう出てこないんじゃないでしょうか?




 
このパーティメイトシリーズに他のラインナップもあると思うんですが、記憶にあるのはボーリングぐらいでしょうか?
残念ながら本家TOMYのホームページのトイミュージアムのコンテンツにも載ってないし、他のラインナップで当時知らないどんなシリーズがあったのか…
今更ながらですが、なんだかすごく興味が湧いてきたりしました。ご存知の方おられましたら教えて下されば幸いです。


この項終わり
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