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巻の9 サンダーバード電動ジェットモグラ (旧イマイ→バンダイ) 2000/ 6/ 1

国際救助隊 サンダーバード!
私にとっては、ある種「育ての親」に近い親近感と思い入れのあるTV番組です。
幼少期に映りの悪いTVで観てたせいか、子供の頃は生身の俳優が演じてたと軽い誤解してたこともありましたが(笑)それはさておくとして劇中のリアルなメカ描写が幼少の頃の自分に与えた影響は今思ってもハンパなものではなかったです。外国では本当にこんなスーパーメカが本当にあるんだとすら思えたものでした、いや決して大げさぢゃなくて。

当然、当時大ブームだったプラモデルも安いものをいくつか買ってもらい、作り倒して遊び倒して壊しまくったものです。当然周りの遊び友達の間でも大流行で、噂の秘密基地も当時幼稚園の同じ組の友達が買ってもらったと聞いてメチャ大人数で押しかけて見せてもらった思い出もあります。
当時の私はゼンマイ模型は組めたもののまだ電動(モーター)模型まで組める技術はあんまりなく、いつか秘密基地〜…と言わないまでも、モーターでバリバリ動くプラモデルをきれいにリアルに作ってやるぞぉ…とか思っていたものでした。

その後何度かプラモデルは再販されました。
チャンスを見つけて買いこんでおいたものの興味の対象がいろいろ目移りしているうちに、作るタイミングを逃し、時が流れ、気がつくと満足なヒマひとつない社会人となってしまいました。タマに押し入れを開けるたびに「心配するな、いつか作ってやるで」と思いつつ、その反面、残りの人生かけてもコレちゃんと作れるんかいなと苦笑いしたりもしますが。     
    
完成品側面写真





ところで私事ではありますが。
つい先日、四月末に通勤途上の事故で足首を骨折し、自宅療養を余儀なくされる事になってしまいました。
通院以外にロクに外出すら出来ずに、自宅で約一ヶ月以上。
今まで事故らしい事故に全然縁の無かった自分の人生において最大級の怪我でした。
幸い両手は自由に動くので、禍転じて…とばかりに子供の頃の夢をひとつ形にしようと思い立ったのです。押入れを開けたときに目線が合った(理屈じゃなくニュアンスで判ってね)のが今回紹介するプラモデルです。
それが旧イマイ、その後バンダイに金型が移ったモーターライズのジェットモグラです。




モールとタンク分離状態

アイテム紹介ということで、このプラモデルについて手持ちの資料で調べてみましょう。
初版のキットはイマイから1967年8月に発売されたようです。当時の価格は450円。モグラ部にモーターと単三電池2本を積んでドリルを回転させながら前進後進し、同時にモグラ側面の推進装置部が前後に可動、モグラだけでも走行可能な上にタンク部に乗せるとモグラの動力が伝達されてタンクが走行。タンクからはミサイル×2個発射出来ると言うギミックをもっています。しかも初版にはなんとドリルが先端部高速回転、本体部中速回転と二段回転するギミックまであったのです。
その後1970年に金型がイマイからバンダイに移り箱絵はイマイ版のままで、続く71年にはバンダイ版として書き直した箱絵で再販されました。このときの価格は600円。
その次に再販されたのが1980年。箱絵をそれまでの小松崎茂氏から長谷川政幸氏のエアブラシ画にリライトされていきなり倍の1,200円で販売となりました。2000年の現時点での再販は1992年に箱絵を石橋謙一氏によりリライトされて1,800円で世に出たのが最新となるようです。

1980年度版パッケージ  
これが1980年版ジェットモグラの箱絵です。
往年の小松崎茂氏の箱絵になじみのある人達にはこのブラシ画が
絵的に軽く感じる方もおられるかも知れませんね。
…というか、実は私自身がそうだったりするのですが(苦笑)。

そうです。今回私が製作したのは、
ここで紹介している1980年再販のバンダイ版のキットです。



では軽く紹介がてら製作記みたいなものを書きつづっていきましょうか。
残念ながらこの80年再販版から、初版のギミックのうちドリルの二重回転がカットされてしまっていて、他にもモグラ下部の走行タイヤの材質がゴムからプラパーツに変更されておりますが、それ以外は当時のギミックのまんま再販されております。
1980年といえば、機動戦士ガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」が発売されて大ブームを巻き起こし、模型雑誌ではウェザリングを含むリアルな塗装の初心者向きレクチャー記事があちこちに掲載されておりました。
今まであまりなじむきっかけのなかった「汚し塗装」のテクニックをガンプラでいろいろ試しながら、いつかサンダーバードのキットで試そうと思いながら… そのうちに 〜 ヒマがないなぁ 〜 最近模型ご無沙汰やなぁ 〜 …っと、気がつくとあれから20年と ア!! という間に過ぎていたというわけです。     

買った当時「後部上のライトをLED(発光ダイオード)で点灯させよう」と部品を前もって調達していたので、その点灯改造も同時に手がけました。モーターと並列配線し、前進時に点灯するようにつないだだけですが、なかなかいい雰囲気が出てると自画自賛しとります。写真では判りにくいかも知れませんが。
モグラ本体は本当はオレンジ系を塗りたかったんですがたまたま手元に塗料が無く、自宅療養中なので外に買いに行けなかったので、しょうがなしに手元のイエロー原色を最初は筆塗りしてみたのですが…あまりにムラが出まくったので久々にエアブラシを引っ張りだして丹念に吹き付け直し、デカールを貼った後水性クリアを吹いてコーティングし、仕上げに念願のウェザリングをかけて無事完成!
モグラのドリルが変にグラついて回転時にブレるのが少し不満ではありますが。初版の二重回転ギミックをカットした影響がこんな形で出てるのでしょうか?     
でも動く完成品を前にしたら、そんなのは些細な事です。
ちなみに製作期間はタカラ1/24マーシィドッグ(ウェザリングのコツを取り戻す為に同時にこちらも10年ぶりに着手)と平行進行で約11日かかっております。     
    
やはりプラモは造ってナンボやね!

    
デカいドリルが回ってキャタピラでバキバキ突き進むス−パーメカにワクワクしてた子供の頃。
TV見ながら救助のシチュエーションに関係無く、とにかく登場するメカの活躍にただひたすらワクワクしてたあの頃。
ギアが唸り音立てて走行するジェットモグラを眺めながら、しばし遠〜い目になってしまった私でありました。

次の目標は、いつの日にか秘密基地をッ!!


《参考文献:ラポート刊『サンダーバード プラモ パーフェクトカタログ』 伊藤秀明氏編著》
《ケイエスエス刊『サンダーバード プラモ&玩具博物館』 伊藤秀明氏編著》


この項終わり
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