←表紙へ|←巻の5へ|巻の7へ→
|
|---|
| 巻の6 | アームトロン (TOMY) | 2000/ 3/ 5 |
|---|
|
オモチャの企画で
よくあるものに「大人の世界のトレンドを子供向けにアレンジしたもの」って結構多いです。 1980年代に入って産業用ロボットという代物が急速に普及してきてひとつの「来るべき未来像」が現実の世界に入り込んできました。 職人の熟練の技が必要とされなくなるという問題提議や、セイコちゃんとかアキナちゃんとか可愛い名前付けてでも仕事の新しいパートナーとして受け入れていこうと努力する現場の雰囲気とか… 当時さまざまな製造現場の風景がマスコミに紹介されて、製造業を知らない私でも新しい時代がやってきたんだなぁという実感を十分感じる事が出来たものです。 で、それとは別に具体的な「産業用ロボット」そのものが大きな興味を惹いたものでした。 巨大なロボットアームが自在に動く、その動作そのものにメカ好きの心をググッと引き付ける大きな魅力があり、それは自分の思い通りにコレが動かせたらいいなーという子供心や好奇心を刺激するに十分でありました。 そしてそれに応えるべく産業用ロボットアームを玩具化した商品が、今回紹介するTOMYから1982年頃に発売された「アームトロン」です。 |
![]() |
| 単一電池2本を使い、コンパネの2本のレバーを使い自在に機械腕を回し、振り上げ、掴んだり離したりする事が出来ます。
驚いた事に三個所の腕関節に仕込まれた手首相当の箇所の回転やツメの開閉の全てをたった1個のモーターとギアの組み合わせのみで動かしているのです。 2本のレバーの上下左右&捻りの操作だけでここまで自在に操作出来てしまう… 当時私がこれを買った理由がまさにそこでした。メカの機構としては現在でも並ぶ物が無いほどの驚異的なギミックだと言えるでしょう。 職人の匠の技を危機に追い込んだ機械の玩具が、さながら匠の技術力で製品化されているというあたりに、妙なアイロニーを感じたりもしますが。 どこかの雑誌でスケルトンボディのアームトロンが紹介されていてメチャクチャそそられてしまい「どうせ買うんならクリア版」と思っていたのですがとうとう見かけず終い。 当時からの疑問なんですが、結局このクリア版って実際に発売されたんでしょうか? |
![]() |
本体にはタイマーが内蔵されており、付属の小物を制限時間までに台の上に動かすとかのゲーム性を付加しております。 最初は動かすだけで十分面白いのに余計なお世話な代物だなー、とか思ったのですが… ふと任天堂のウルトラハンドの開発逸話で故横井軍平氏が「掴んで離すだけじゃなくゲームとして開発しろと社長から言われた」というエピソードを思い出しました。 やっぱ子供相手だと、機構の面白さだけではすぐ飽きられてしまうものなのでしょうか? |
| 最近海外のメーカーから類似のロボットアームが出回っておりまして(製品名失念)これはパソコンと繋いでプログラムでコントロール出来るようになっております。
その関係上、各関節ごとにモーターが付いておりますが。 昔私がアームトロンで遊んでいたころ、いつかコンピューターでコントロール出来たらえぇなーとか思っていたものでした。ところが現在、いざ現物を目にした私にはイマイチそそる魅力が感じられなかったのです。これには自分でも驚いてしまいました。 自分の操作で自分で動かす感覚の方が、実際に手に馴染む分なまじオートマチックな処理よりもしっくり来るのは、玩具愛好者としては年期が入りすぎてる…のでしょうかねぇ(苦笑)。 《資料助言:Niftyおもちゃフォーラム 新吉様》 |
| ←表紙へ | ↑ページの先頭へ | 巻の7へ→ |
|---|