1945年:実態の無い夢 ー Ta152各型とドーラ後期型
愛美:擬古教官〜♪
擬古:ん?何かな?(パチリ)
愛美:Ta152とFw190D後期型について聞きたいんですけどー。
茂名:あれは未だ出てきた資料が少ないから確たる話が出来ないモナ(パチリ)
擬古:うん、今の状態で下手な事を言うと、脳内で朝鮮朝顔を栽培している
夢見るドイツオタが怒りますしねぇ(パチリ)
愛美:分かる範囲で良いから教えてくださいよう。
茂名:う〜ん(パチリ)ビンゴ!
擬古:うお、その手待った。
茂名:勝負は待った無しモナ。
擬古:う〜む、負けた。
…勝負もついたことだし、それじゃあちょっとだけTa152の話をしましょうか
茂名:未だ休み時間はあるから、そうするモナ。
愛美:わーい、有難う御座います。それじゃぁお茶を入れてきますね♪。
茂名:お茶菓子もついでに頼むモナ…。

Ta152Hの絵。何?Fw190Dの色変えただけにしか見えない?
茂名:状況説明から始めると、1945年初頭にはドイツ本土の上空は完全に連合軍側に制空権を
奪われた状態となっていたモナ。ドイツ空軍はこれに対して何度か大規模な戦闘機隊による
組織だった抵抗を行うも、その機材と搭乗員の能力不足から瞬く間に撃滅されて、
いたづらに損害を大きくしているだけの状態にあったモナ。
愛美:そんな中、登場したのがドイツ機好きの皆さんの「ドイツ機は連合軍機より高性能」という
精神的拠り所であるTa152とFw190Dの後期型です。
擬古:さっきも言ったけど、今回の主題であるTa152とFw190D後期型はまだ全容が完全に
明らかになっていないから、適当に聞き流すと良いことがあると思われる。
愛美:あれ、今回はずいぶん弱気ですね。
擬古:陸海空問わず、ドイツ軍マニアの精神的拠り所を攻撃するのが、どれだけ危険な行為か
知らぬ君でもあるまい…。
友人の知り合いのライターは、「ビスマルク」の悪口を書いてからしばらくの間「ドイツマンセー」の
手紙で悩まされたしなぁ。今回の話の内容は取り分け奴らの心の中の琴線に引っかかるネタだから、
相当な怒りを買うことが予想される。
ひょっとしたらドイツ機マニアが裏から密かに手を回すことにより、町内会から村八分にされて
回覧板やごみの収集は我々の家を避けて通るようになるかも知れない。
下手をすると愛美ちゃんは可愛いからストーカー犯罪に巻き込まれて性の慰み者にされたり、
妙な薬を打たれて何でもいうことを聞く良い子にされてしまうかもしれないぞ。
愛美:えええええ〜
擬古:それくらいドイツ軍マニアとは恐ろしいものなのだ…。
愛美:ええええええーと(冷汗)、それでは開発の経緯からお願いします。
擬古:基本的には発展性に問題を抱えていたFw190の更新用として計画されたのがTa152だが、
外形からもわかるようにFw190に最低限の改修を加えた改正型とも言うべき機体として
開発が行われている。恐らくこれはFw190の最大全備重量が限界に近くなっていて、
より発展させることに困難が生じたことに対処するためだったのではないかと思われる。
愛美:根拠はあるんですか?
擬古:この間全形式の重量表を見ていて気が付いたんだけど、Fw190各型は機体外装に搭載物を
積載しない場合、全備重量が約4.5トン程度に大体抑えられている。
それがTa152になると全備重量が5トンを超える機体が現れるようになり、機体によっては
Fw190各型より1トン以上重たくなっているものがある。
Ta152HでFw190との共用性が30%程度になったと言うから、恐らくスピットファイアのVB以前と
VC以降の機体のように、より重量のある搭載品を積めるように胴体を改設計して対処したと
見ていいんじゃないかな。まあC型の胴体はA-8と共用性がある、としている資料もあるから、
断言は出来ないけどね。
その資料もその記載の直後に胴体を伸ばして云々と書いてるから、完全に共用だとは
思えないのも確かだし。
愛美:最初に開発されたのはどれなんでしょう。
擬古:Fw190重戦闘機型の更新となるTa152A及びB型だね。
これらの機体の明確な要求使用が出たのは1943年12月のことだが、実際には開発指示が
1943年の初夏には出されていたようで、初期のA-0をベースにした試作機は1943年7月に完成しているし、
試作2号機も1943年11月には完成していた。
また本格的な飛行テストも1944年初期には開始されており、これらの機体は一連の試験で
Me209より高性能を示したとも言われている。
このようにTa152A/BはFw190Dよりテスト開始は早かったので実戦化は比較的早期に可能であったが、
実際にはこれらの機体の実戦化は見送られた。
愛美:あれ、どうしてなんでしょう。
擬古:理由は簡単。
Fw190Dより性能が劣るから
だよ。
愛美:えええええええ?
擬古:下の発動機と機体重量表を見ればわかるけど、Ta152A/Bは武装が強化されていたことも
あってD-9より150−300kgばかり重い。基本的に同一発動機搭載でより重いTa152Aが
Fw190Dより性能が劣るのは間違いないし、Jumo213E装備のBも発動機の性能が
高々度性能を除いて大して性能向上しなかったので、当初の性能予測を大きく割り込み、
試作機は各高度域で35〜40km/h低下した速度性能を発揮するにとどまったと言われている。
実際にこれらの機体の性能はD-9と大して変わらないか劣る程度だったので、
これなら既存の生産ラインで急速に生産を開始できるD-9の方がマシ、と判断されたのか
D-9の試作型が飛行した1944年5月にこれらの機体は開発中止が決定されている。
Ta152とFw190D-9性能比較:
| Ta152A | Ta152B | Fw190D(MWなし) | |
| 発動機 | Jumo213A | Jumo213E | Jumo213A |
| 発動機最大出力 (海面高度:離昇) |
1,770馬力 | 2,100馬力 | 1,770馬力 |
| 機体全備重量 | 4,460kg | 4,623kg | 4,326kg |
| 最高速度(計画) | 682km/7,000m | 742km/h(10,750m) | 685km/h(6,500m) |
| 最高速度(実際) | − | 632km/h(6,500m) | 643km/h(6,600m) |
| 海面上昇率 | 15.1m/sec | 16.0m/sec | 16.6m/sec |
(注:Ta152A/Bの最高速度はFwの計算値からの推定値。両者の海面上昇率は計算値なので実際にはこれより低下したと思われる)
(注2:Bの発動機出力はMW50使用時のもの。使用しない場合1770馬力)
愛美:こ、これじゃ量産されないのは無理もないですね…。ところで他の型はどうだったんでしょう。
擬古:Fw190の標準型と戦闘爆撃機型の更新用として、1944年初期以降B型をベースとして発動機を
DB603LAまたは603L装備とした戦闘爆撃機型のC型が開発されている。
1944年夏にはC-3の設計を利用してMe410の後継となる重戦闘機型のB-5も一緒に
試作されることになったが、これらの機体は全部試作で終わり、実戦には出ずに終わっている。
愛美:何が問題だったんでしょうか?
擬古:B-5の場合は試作開始が遅すぎて、試作型が一機完成して試験を開始した直後に
戦争の推移に伴って生産に移れるような状況にならなかったことが最大の要因だね。
C系列は様々な発達型が計画されていたし、1945年3月には本格生産に入る予定と
されていたから、恐らくFw190Dに変えて大量生産する気があったと思われる。
実際に機体の生産自体は一部で始まっている状態にあったが、搭載する予定のDB603LAの
試験が難航して実戦化にはたどり着けず、その生産予定はD-12に振り返られたとも言われている。
愛美:あやや、どれもうまく行かないんですね…。
擬古:ものはついでだからDの後期型も一気に触れてみよう。
Jumo213E及びその改型である出力強化型の213Fを載せるとともに、武装強化と
与圧室を装備した高々度戦闘機型のD-11は試作機6機が製造されて試験が
行われたが、発動機の不調を始めとする諸問題を克服できずに試作でとどまった。
D-11で問題となったJumo213Fの装備方法を一部改善するとともに、武装をD-9に比べて
強化したD-12/D-13も試作機5機が製造された後、様々な問題が試験飛行で噴出したが、
こちらは生産が強行されている。だがしかし、肝心の新型発動機Jumo213Fの生産は、
日本でのハ140生産と同レベルに困難なもので、1945年1-2月の2ヶ月で僅か23基しか
完成しないなどの惨憺たる状況にあったため、大量生産など望むべくもない状況にあった。
D-12の生産に当たったフィーゼラーの記録だと30機ばかり作ったことになっているが、
実際の数量は不明だし、ほとんど部隊配備されずに終わったと言われている。
D-13の生産型は1機のみだと言われているけど、これもまた確かではない。
なお、Ta152Cで問題になったDB603LAはD-14にも使用される予定でもあったが、
こっちは重量過大で機体に載せることが出来なかったので設計途中で中止となった。
DB603Eを搭載する予定のD-15も性能試算の段階で性能不足が指摘されたのもあって、
計画中止となっている。
愛美:揃いも揃って駄目なんですね…。
愛美:駆け足でTa152CとD後期型を見てきましたが、性能的にはどうだったんでしょう?
擬古:これらの機体の評価は全部一緒なので、まとめて書いてやろう。
エンジンがまともに動けばD-9よりやや高性能だが、
実際にはまともに動くエンジンが殆ど無いから
D-9と変わらないかそれ以下だったりする。
茂名:戦闘機にとってエンジンは生命だモナ…。
愛美:Jumoってそんなに駄目なんですか?
茂名:Jumo213Aはよく動くいいエンジンだけど、E/Fは駄目モナ。
特に二段過給器周りのトラブルが多く、全力発揮が出来ないエンジンが大半で、
最初の200基は三速目が使用不能とされてJumo213Aと出力も特性も変わらない
ままだったモナ。213F-1でより高性能になったと言われているけど、実はこれも
三速目が使えないのはそのままで、事実上213Aよりややブーストが引けるだけの
エンジンでしかなかったモナ。
このあとTa152H用と言われるJumo213Eより200馬力出力強化されたJumo213EBを
D-12も積む予定であった、といわれるけど、Jumo213Eも三速目を使えることは
滅多になかったと言われている状況では、大きな改善は望めなかったと思われるモナ。
擬古:実際にはD-12/13の設計にも問題があり、特に冷却器の開口面積が不足しているため
冷却能力が不足で全高度で計画速度より発揮可能速度が20km/h程度低下したとも
言われている。
まあそれでも奇跡的にエンジンがまともに動けば、D-9より各高度で15km/hぐらい早かった、
と言われているから、高度6,000mで650〜660km/hぐらいは出たと思われる。
出力増強装置は使えるし、MW50も使えるはずだから、状況によっては旨くいけば
680〜690km/hぐらいは出るだろう。
愛美:殆どD-9から性能的に進歩してないような気がするんですけど…。
それにMW50が使えるはず、というのが引っかかるんですが…。
茂名:流石に鋭いモナ…。実はJumo213E/FはMW50を使えるめどが立っていなかったりするモナ…。
擬古:あ〜、ばれたか。
愛美:ということは、エンジンの調子が良くてもMW50使用時のD-9と性能は大して変わらないんですか?
擬古:まあそんなところだろうなぁ。下にD-9とD-12及びTa152Cの速度比較出しておくから、適当に脳内で補完しておくれ。
データの元はD-9が空軍の公式値。D-12はほぼ完全全備の状態と思われる状態での計算値、
Ta152CはC-1より400kgばかり軽いC-0の計算値なので、そこらを脳内で勘案すると良いだろう。
D-9とD-12性能比較表:
| Fw190D-9(MWなし) | FW190D-12(弱気) | Ta152C-1 | |
| 発動機 | Jumo213A | Jumo213F | DB603L |
| 発動機最大出力 (海面高度:離昇) |
1,770馬力 | 2,100馬力 | 1,820馬力 |
| 機体重量 | 4,326kg | 4,550kg | 5,322kg |
| 海面高度 | 537km/h | 約545km/h | 約530km/h |
| 高度3,000m | 約580km/h | 約590km/h | 約590km/h |
| 高度6,000m | 約635km/h | 約650km/h | 約635km/h |
| 高度9,000m | 600km/h | 675km/h | 約670km/h |
| 最高速度 | 643km/h(6,600m) | 695km/h(10,500m) | 680km/h(10,800m) |
(注:Jumo213Fの出力はMW50使用の場合。使用できない場合でも、Jumo213Aに比べて海面高度では約100馬力程度出力が増強されたとする資料あり)
愛美:低高度では若干しか性能変わりませんけど、流石に高々度では性能が良いんですね。
擬古:出力増強装置を使えばD-9/D-12の両者とも全開高度以下では10km/h程度か
もう少しくらいは早くなるので、高々度ではよりD-12の方が優位ともいえる。
もっともこれは過給器がちゃんと動けばの話で、現実の過給器不調が当たり前の状況では
D-9とさして変わらん性能しか出なかっただろうなぁ。
愛美:Ta152Cはどうでしょう。
擬古:Ta152Cの搭載したDB603Lの場合、MW50を使用した場合30km/h程度の増速が見込める、
ということになっているのだが、MW50を使用した場合のエンジン出力はJumo213系の場合と
大して変わらないし、MW50の他のFw190系での実績を見ると余りそうは思えん。
例によって全開高度で10km/h程度、全開高度以下だと10〜15km/h増速出来る、
と言う程度ではないだろうか。
まあ何れにせよD-12と対して変わらん性能か、むしろ劣る性能になったことは機体重量及び
発動機出力の面から見て間違いないと思う。
空軍がTa152Cを諦めて、D-12に傾注するのはここらへんが要因として大きい気がするね。
愛美:はあ〜、どれも似たり寄ったりの性能で、しかも実現出来ていないんですね…。
ところで、D-12のところに弱気って書いてありますけど、何が弱気なんですかー?
擬古:一般的に引用されるFw社振り出しのデータだと、D-12は海面高度で572km/h、
高度11600mで738km/hを出すという事になっているのだが、それに比べると
弱気でしょうが(爆)。まあD-9を基準としてエンジンと重量の差を勘案して考えても、
D-12の性能はこの表にある「弱気」程度のものにしかならないと思うよ。
高々度戦闘機Ta152H:夢とその現実
茂名:さてようやく実戦配備についた機体の話ができるモナ。
愛美:1945年初頭に実戦配備についたTa152Hは、最高のレシプロ戦闘機とも言われる機体です。
擬古:Ta152Hの試作が指示されたのは1943年12月のことで、当初はA-8の胴体を使用した
発達型として計画がなされている。しかし実際にはTa152Cの発達型として設計が行われており、
全体的な構成はTa152CにJumo213Eを搭載して、主翼を延長したものとなっていた。
また低高度及び高々度での出力増強を目的としてMW50とGM-1の両者を積むことも
決定されている。本機の試作機は1944年7月に初飛行したが、直後に事故で破壊したため
実際の試験は8月に飛行した2号機以降の機体で行われている。
茂名:本機の試作開発で目を引くのは試作機の開発と平行して生産ラインの整備が
始められた事モナ。1944年9月には大量生産の準備が早くも始まっており、
11月には生産初号機がロールアウトしているモナ。
擬古:何故このように拙速主義で生産が開始されたかについての理由は今のところ不明ですが、
それだけ7,000mを超える高々度で優位に戦える戦闘機が欲しかったんでしょうね。
茂名:そうとしか考えられないモナ。
擬古:さて、この拙速主義は機体の開発にも影響を及ぼし、取り敢えず10月には先行生産型として
翼内タンクやMW50を装備しないTa152H-0の生産を行った後、試作機による試験終了後に
完全装備型のTa152H-1を生産することになった。
しかしH-0は当初搭載予定であったGM-1も搭載しないことになり、ブースターとしては
出力増強装置のみを搭載する形となって完成している。
愛美:またGM-1は駄目だったんですか?
擬古:H-0が搭載しなかったのはJumo213A同様マッチングが旨くなかったかららしいね。
この結果H-0はD-9初期型同様に出力増強装置のみを出力ブースターとして
装備した機体として完成している。
茂名:Ta152H-0は1944年の年末に空軍の試験部隊への引き渡しが始まるとともに、
1945年1月以降実戦部隊にも引き渡されているけど、Jumo213Eの生産が困難であったことや、
部品の調達が旨くいかいかなかったこともあって、生産のペースはあがらず40機のH-0が
1945年1月末までに引き渡されたほか、本格生産型のH-1相当の機体が3機引き渡されたところで
終戦を迎えることになったモナ。このうち実戦部隊に引き渡されたのは35機だったと言われているモナ。
愛美:あれれ、生産期間がずいぶん短いですけど…。
茂名:Ta152Hを生産していたフォッケウルフのコットブス工場や、Ta152用の胴体や翼を生産していた
ポーゼンの工場はドイツ東部にあったため、ソ連軍の進撃の結果生産継続が不可能になったモナ。
この後エルラ社を始めとして他の会社でも生産を行う予定だったけど、生産に必要な治具が
調達できないので事実上生産の継続は不可能となったモナ。最後の最後でD-12とかFw190D系の
性能向上案が無理矢理推進されたのは、Ta152系列の生産が治具の手配不能等の理由で
事実上不可能になったのもあると思うモナ。
擬古:ええと、機体開発の面に話を戻すけど、この拙速主義はTa152Hを未完成のまま生産を
強行させることにもなり、Ta152Hは就役後多くの問題に悩まされることになる。
特に問題となったのはJumo213Eの信頼性不足で、上でも散々出てきたが二段過給器に
故障が頻発している。これが原因となった喪失も決して少なくない。
結局Jumo213Eの機構的問題は解決することが出来ず、殆どの機体が三速目の使用を禁じられることになる。
このため本機は事実上その喧伝される高々度性能を発揮できない機体として就役を続けることになっている。
愛美:なんでそんなに過給器に問題が出たんでしょう?
擬古:ドイツの二段過給器に対する経験不足としか言いようがないだろうなぁ。
213Eではインタークーラーで冷却していたが、冷却能力不足による過熱で
故障が頻発することになり、213Fではインタークーラーを廃した代わりに
MW50の水メタ溶液を噴射して無理矢理冷却しようとしたが、これも失敗して事故り捲ったのは
D-11とD-12で述べたとおり。終戦の時点でも解決のめどが立っている様相がないのが痛いねぇ。
茂名:ドイツ人ですら「Jumo213Eは戦闘機用の実戦用エンジンとして十分な信頼性を持っていなかった」と
簡潔に書いてるくらいで、相当酷かったみたいモナね。
擬古:Ta152Hはその就役期間を通じて信頼性の不足に悩まされたことは確かで、初期を除いて稼働率が
五割を超えたことは無さそうだし、事故と戦闘による損耗で保有機が減るのと燃料不足も
大きな要因だけど、後半になればなるほど出撃機数減るからねぇ。
酷いときは全力出撃四機、てな時もあったみたいだし。
愛美:よ、四機ですか…。
擬古:うん、全力出撃で四機。このときは稼働率三割ぐらいじゃないかな。
愛美:話は変わりますけど、Ta152Hはレシプロ戦闘機の最高峰の性能を持つと言われていますよね。
最高速度も1945年1月31日の試験において、高度10,800mの高空で708km/hを記録するなどの
高性能ぶりを見せています。
擬古:確かにそれはそうなんだが、毎度おなじみ機体重量軽すぎ疑惑もあって、
あの記録は参考にしかならないと思う。
愛美:ええ?そうなんですか?
擬古:あの試験で使われたTa152Hの試作機(V29)は武装をつけてないし、おまけに試験時には
搭載燃料をかなり減らして計測した節が伺える。試作機の試験時重量は4,200kgという話だけど、
これって生産型のH-0より500kg以上軽いし、H-1の全備と比較すると一トン以上軽い。
愛美:いいいい、一トンー?それじゃ全くの別機ですよう。
茂名:そこまでいくと、JAROに電話した方がいいモナね。
擬古:そこででTa152H-0の実力を見る目安として、比較的信頼の置けそうな全備状態と思われる
ドイツ側の性能推算値と、D-9の実際の試験値と比較してみよう。
この数値はどちらもMW50やGM-1といったブースターは使用していないものだ。
Ta152vsD-9:
| Ta152H-0(弱気) | Fw190D(非MW) | |
| 全備重量 | 4,727kg | 4,326kg |
| 発動機 | Jumo213E | Jumo213A |
| 発動機出力 | 1770馬力(SL) | 1770馬力(SL) |
| 最高速度(SL) | 518km/h | 537km/h |
| 最高速度(6,000m) | 約620km | 約635km/h |
| 最高速度 | 680km/h | 643km/h |
| 最高速度計測高度 | 10500m | 6600m |
| 実用上昇限度 | 約12800m | 11000m |
| 上昇時間(6000m) | 8分 | 6分48秒 |
(注:Ta152H-0の高度6,500mにおける最高速度は625-630km/h程度)
(注2:Jumo213Eの海面上離昇出力は1870馬力とする資料あり(出力増強使用時を指すのか?同装置使用時の離昇出力は1900馬力。但し213Aも同様))
愛美:ええーっ、D-9より性能が下なんですかぁ?
擬古:Jumo213Eは基本的にJumo213Aに二段三速目の過給器をつけたエンジンだから、
213Aの定格高度以下の高度では殆ど出力が変わらない。それで機体重量が重くて
より翼の抵抗が大きい機体を飛ばせば速度と上昇力は落ちるだろうね。
D-9と出力が殆ど変わらない機体で約400kg重量が増加しているわけだから、
この程度の性能低下となるのは納得できる。
出力増強装置を使用した場合、D-9同様の効果が出ると思われるが、それでも
定格高度で8〜10km/h程度、定格高度間の各高度域で10〜15km/h程度の
増加が見込める程度だろう。故に高度6,000mでは630km/h+の速度を発揮するのが
精々だったと考えられる。
愛美:最高速度を発揮できる高度が高度一万メートルを超えているのが
唯一Ta152Hらしいといえばらしいといえる性能です…。
茂名:でも三速過給器が駄目だから、実際にこの高々度性能が出るかと言われたら、
厳しいものがあるモナね。
愛美:エンジンて大切なんですね…。
擬古:H-0の最高速度680km/h(10500m)という数値を見ると、例のV29の高度10800mでの
最高速度708km/hという数値も、機体重量が約500kg軽い状態で計測されたことを考えると、
そのくらいは発揮できると思えるね。あの試験値は一応信用してもいいんだろうなぁ。
愛美:但し、エンジンがまともに動けば…、ですね。
愛美:主生産型となるはずだったH-1の性能はどのくらいだったんでしょうね?
擬古:あ〜、あれはドイツ側の記録が全然無いから確実なことは言えないなぁ。
Fw社の初期の性能推算だと、MW50使用時に高度9,500mで742km/h、
GM-1使用の場合は高度12,500mで760km/hを発揮可能とされている。
愛美:それは一般的に語られるTa152Hの性能ですが、やっぱり計算値なんですか?
擬古:疑いもなく机上の計算値だよ。
某資料のように「テストで達成された」と書いている本があるけど、
あの資料は計算値をテスト結果と読み違えている。
Ta152H試作機が実際に出した速度性能で確認出来るのは、
さっき愛美ちゃんが例として出したV29が達成した708km/hが最高で、
あれ以上の速度記録を出した例はありません。
愛美:なるほど〜。では本当のところはどうなんでしょう。
擬古:崎の計算より後で行われた性能推算だと、MW50を使用した場合は高度9,500mで732km/h、
GM-1使用時に高度12,500mで755km/hが発揮可能と推算されている。
実際に伝えられるH-0やH-1の性能や、例の法則を適用して勘案しても、
MW50を使用した場合高度9,500mで690km/h後半から700km/h程度、
GM-1使用時には700km/h前半から720km/h程度の速度性能は
発揮可能であったかも知れない。
但し、H-1はH-0より全備状態で約500kg重い(全備で5,217kg)ことを
考慮する必要があるし、実機ではMW50とGM-1が使用できなかった可能性が
非常に高かったことを考慮する必要もある。
翼内の追加燃料とMW50用水メタ溶液及びGM-1の薬剤を除けば、
H-1はH-0より100kg程度重いだけだからそんなに大きな性能低下はなかっただろうけど、
燃料を満載していたらH-0より300kg重くなる勘定なのでH-0と同様にブースターを使用しない場合、
速度は大体10〜15km/h程度は低下すると思われるし、上昇性能はかなり悪くなるだろうなぁ。
ただまあ英空軍が捕獲した150168号機を試験した際には、出力増強装置は
使用しているようだがMW50とGM-1無しで上のH-0の性能推算をやや上回る
最高速度684km/h(10,670m)を発揮した、とされている。
この試験時の重量とか試験時の機体条件が不明なので断言は出来ないが、
これだけ見るとMW50やGM-1といったブースター不使用の状態でも、
H-1は状態にはよるが ー 恐らく翼側の燃料タンクを使わないH-0の全備状態と同じ条件の
場合だと推測されるが ー H-0とほぼ同じ程度の性能を発揮出来る、と見ても良いかも知れない。
愛美:ちょっとまってください。H-1もMW50やGM-1が使えないんですか?
擬古:うん、使えない。部隊配備されたH-1にしてもこの二つの機能は封印されていたらしく、
当時のパイロットが「ついていた記憶がない」「使ったことがない」と口を揃えて証言している。
更に言うと、空軍自体で213EのMW50及びGM-1をつけて試験を実施した形跡がほとんど無く、
またどれだけの性能が出たか、というのが全く明確になっていない。
更にMW50の場合は冷却効果抜群の外翼部内にMW50用の水メタタンクを
入れたせいもあって、ある程度の高度に上昇して外気温が下がると
水メタ溶液が凍る
というある意味当たり前の問題が生じ、実際に使用できたもんでは無かったと報告されている。
これについては解決の目処は全く立っておらず、胴体にあるGM-1用のタンクと
MW50用のタンク位置を入れ替える改設計で対処する予定だったが、
そんな改正は終戦まで勿論出来なかった。
GM-1はマッチングに最後まで失敗したんだろうなぁ。
茂名:良く戦後英軍がH-1を試験したとき、「何故かMW50もGM-1も使わずに試験された」と
言われているけど、実はただ単に使えなかった、という説も実際あるモナ。
愛美:その際の英軍の評価はどうだったんでしょう?
茂名:確か「この機体は出力ブースターを使わない場合、Fw190と性能は大きく変わらない」だったと思ったモナ。
擬古:状態がどうだか分からないから推定に過ぎないが、Fw190Aの全開高度で比較した場合、
ブースター不使用のTa152HはFw190A中期型に近い性能であることは確かだから、
評価としては決して間違ってないと思うよ。
愛美:実際に連合軍機と戦った場合はどうだったんでしょう。
擬古:対戦スコアでは一応自己の損害2に対して撃墜数10かな。
話半分と見積もっても5機撃墜だからスコア的には勝ってるね。
愛美:うー、それでは実際のところは良く分からないですよね。
パイロットの皆さんの評価はどうなんでしょうか?
茂名:P-51とは互角に戦えて、P-47やテンペストなら勝てる、だったと記憶するモナ。
愛美:それだけ聞くと強そうですね。
擬古:但しこれらのパイロットが誰も「敵より速度で勝っていた」とか「上昇力に秀でていた」と
言ってないこともまた確かだ。
愛美:じゃあ何が勝るんですか?
茂名:「旋回性能に秀でるから格闘戦に巻き込めば勝ち」だということモナ。
愛美:えええ、なんか日本機の話みたいです。
擬古:うむ、本職もこれを聞いたとき
お前は一式戦かっ
と思ったのは紛れもない事実だ。
茂名:確か「ビルマ航空戦」に似た話があったモナ。
擬古:中村中隊長の操る二式単戦と、池田軍曹の一式戦三型で模擬空戦をやる話ですね。
愛美:どんな話ですか?
擬古:速度に勝る二式単戦が上からパーッと突っ込んでくるのをクルっと一式戦はかわしちゃうし、
二式単戦が体勢を取り直す前に一式戦は攻撃を何回でもかけられる、という話だね。
茂名:Ta152Hのパイロットは「上の方からパーッとP-51が突っ込んでくるのをクルッとかわして
旋回戦闘にはいると、こっちの方が旋回半径が小さいので後ろにつけられる」と言ってるモナ。
愛美:一式戦三型とTa152Hの「強い」というレベルは一緒だったんですね…。
愛美:客観的に見て、連合軍機と比較するとどうでしょうか
擬古:P-51やスピット14に比べたら不利だろうなぁ。
対P-51の場合高度9000m以上での戦闘を除けば最高速度で確実に劣り、ズーム上昇を含む
上昇力でも劣る。降下性能も劣るし加速も余り勝るとは言い難い。ロール率も主翼が長いから
勝てると思えないし、唯一確実に勝るのは旋回性能だけだろう。
それ故空戦時にはくるくると回るしかないが、P-51Dに速度を有効に使った縦の空戦をやられたら
苦しい戦いを強いられるのは予想できるね。
出力増強装置を使った場合、Fw190D-9と違って三速過給器の定格高度以下だから出力増強が
見込めるので、高度8,500〜9,000mで同等かそれ以上の速度性能が発揮できる筈だ。
これ以上の高度であれば更にP-51Dの速度性能が落ちるので、Ta152Hは限定的だが性能的に
アドバンテージを見込める可能性がある。高々度ではD-9よりかは優位に戦えるだけましかも知れない。
Ta152H-0対P-51D高度別速度性能比較表:

愛美:対スピット14の場合どうでしょう?
擬古:これはP-51D戦より具合が悪い。特に高度一万mを超える高度でも速度性能は
スピットの方が上になるのが痛いね。運動性能も相手がスピットなだけにTa152Hが勝ると言い難いだろう。
上昇性能は中低高度では大負けだが、エリック・ブラウン大尉の記録や、Fw社の「弱気」の性能推算値から
見ると、9,000m以上での高高度であれば単純上昇力は同等かやや勝るくらいになる。
だがスピットが速度差を利用してズーム上昇を行わったら高高度でも上昇で優位が取れるかどうかは
疑わしいだろうね。この他の点では降下性能はトントン、ロールも同等程度だと思う。
だがこれでは全高度域でTa152Hはイニシアチブはとれないと思うし、相当な苦戦を強いられるだろうね。
Ta152H-0対スピットファイア14高度別速度性能比較表:

性能比較表:
| スピットファイア14 | P-51D | Ta152H-0(弱気) | Ta152H-0(強気) | |
| 最高速度(SL) | 579km/h | 580km/h | 518km/h | 540km/h |
| 最高速度 | 719km/h | 700km/h | 680km/h | 720km/h |
| 最高速度計測高度 | 7800m | 7620m | 10500m | 10700m |
| 上昇率(SL) | 25.95m/sec | 16.7m/sec | 14.5m/sec | 16m/sec |
| 上昇率(約6000m) | 18.3m/sec | 12.2m/sec | 11.5m/sec | − |
| 実用上昇限度 | 13410m | 12770m | 約12800m | 13500m |
| 上昇時間(6000m) | 5分6秒 | 7分13秒 | 8分 | − |
| 上昇時間(9000m) | 8分22秒 | 13分 | ? | − |
(注:Ta152Hの上昇率は推定値)
(注2:Ta152Hの高度10,000mまでの上昇時間は強気のデータでは11.7分)
(注3:スピット14のデータは英空軍の試験によるもので、ほぼ全備状態で計測されたもの。P-51DはNAAが実施した完全な全備状態によるもの)
総括のようなもの:
擬古:取り敢えず代表的な戦闘機の性能表を出して終わるかな。
愛美:強気のデータがむなしく見えます…
擬古:弱気のデータでも三速過給器がまともに動かなかったら、
高々度での優勢すら怪しいわけだからなぁ…。
愛美:結局高性能をねらった液冷型はA-9同様全て失敗したとも言える結果に終わってますが、
原因は何でしょう?
茂名:発動機の開発失敗が最大の要因モナ。
擬古:Jumo213E/FもDB603も全て予定性能を発揮できないのが非常に痛いね。
愛美:結局Fw190シリーズはFw190Aから大きく性能が向上することはなく、むしろ低下するのを
食い止めるのが精一杯で終わった訳ですね…。一番Fw190シリーズで高性能機だったのが
間に合わせのD-9だったのは大きな皮肉ですね。
擬古:そう考えてもいいだろうね。Ta152Hは高々度では連合軍の戦闘機に対して
D-9より抗するだけの能力があるが、エンジン不調の場合旋回性能以外勝る面がないからなぁ。
愛美:それでもドラ後期型とTa152Hは高性能だと一般に言われるのは何故でしょう?
擬古:Fw社振り出しの性能表を皆さんが鵜呑みにしているのが第一の理由。
MW50とGM-1が使えなかったと言う事実が知られてないのが第二。
ドイツ人の言う「D後期型やTa152Hは連合軍機より高性能」という発言を
Fw振り出しの性能表を見て皆さんが素直に受け止めてるのが第三かねぇ。
愛美:ドイツ人がドーラ後期型やTa152Hが高性能だと言う根拠は何でしょうか?
擬古:これが面白いことに必ずP-51と互角と言うのね。でも互角でないのは
英軍のレポート等を読んだりして類推すれば明白なのでこれは却下しよう。
次いで出てくる理由が「テンペストに勝った」なんだよね。どうも当時のドイツ人は
「V-1を撃墜した超高性能機テンペスト」
と思っている節があって、テンペストに勝てると嬉しくて仕方がないらしい。
テンペストがドイツ軍に捕獲されて試験されたとき、その高性能に
ドイツ空軍が(@_@;)状態になったのも影響してるんだろうけどね。
茂名:ところが「テンペストに勝った」という根拠を読むと「へ?」となるのが大概だモナ。
愛美:具体的にはどういうのでしょう?
擬古:終戦直後テンペストとD-9が低高度で模擬空戦やって互角以上に戦ったと言うのが
論拠の一つだね。実際資料によってはD-9で勝てるなら、D-12/D-13やTa152では
より容易に勝てる筈、と書いている。でもこの時のD-9は
武装と弾薬を全部降ろした上に燃料も減らしている
から参考にするには問題がある。おまけに相手はD-9が逃げ出したら困るからフル装備だし。
それにこういうことをやる場合イギリス人は手加減することがあるからなぁ。
ビルマで六四戦隊機最後の飛行の時に、隼三型がスピット14にぴったりくっついて機動した、
と言う話があるけど、隼三型とスピット14では思いっきり性能差があるのは周知の事実。
日本側のパイロットも「きっとスピットのパイロットはレバーを加減して飛んでくれたのでしょう」と
言ってるくらいだ。故にこれは参考になるとは言い難い。
茂名:あとはTa152Hがテンペストに勝利した事も論拠にあげられるモナ。でもこの空戦はパイロットが
後に述べた通り、地表スレスレで戦ったモンだから縦の機動が出来ないという
旋回性能だけが全て
の戦いだったので、この空戦一例をもって「ドーラ後期型とTa152はテンペストに勝る」
論拠とするには弱いモナ。大体テンペストの旋回性能は英軍自体が「Fw190と同等」と
述べているのだから、Ta152より劣るのは当然だと言えるモナ。
擬古:逆に8機のテンペストが30機以上のFw190D-9の編隊に対して優位な体勢から
最初の一撃をかけたとはいえ、損失1機で5機を撃墜した、という事実を出すと、
「劣位戦だから」
「パイロットが経験不足だったから」
といってテンペストがドーラに勝るとは絶対に言わないのは何でかねー、と思ってしまうのだ。
愛美:それって完全な身びいきでは…。
擬古:まあそう言い切ってしまうのも問題だが、ドーラやTa152がテンペストに勝る、
という決定的な論拠がないことは確かだね。

常にドイツ機マンセーのネタにされる不幸なテンペスト君
愛美:結局「Fw190が発展性に富んだ素晴らしい機体で、登場から終戦まで対抗すべき
連合軍機に性能的に勝っていた」というのは神話だったんですね。
擬古:神話と言うより人の話を鵜呑みにして中身を検証しない人が多いから、
過ちが正されないだけかもね。
愛美:教官はどのように評価しますか?
擬古:出現当初は無敵とも言える強力な戦闘機であったが、次第に老いて1944年には相手に
全ての面で上回られた。相手に追いつく努力はしたが、その努力の大半は実らなかったため、
最後は性能的に勝る連合軍機に圧倒されて終わった機体、というところかね。
茂名:発動機の発展が全く見られなかったのが不幸だった機体とも言えるモナね。
擬古:確かにBMW801CからDでの性能向上はありますが、あと出力のさして変わらない
Jumo213Aに変わっただけで、他は全て失敗したという無惨さですからねぇ。
愛美:エンジン出力がどのエンジンも変わらないというのがある意味凄いですよね。
擬古:確かにBMWもDBもJumoも全部1800馬力で頭打ちだね。ドイツのレシプロエンジン技術が
あの時点で頭打ちになってたんだろうなぁ。ハインケル博士は「ドイツのエンジン技術は
英米についに追いつけなかった」と述べてるけど、2000馬力級エンジンというのは
ある意味超えるのが難しい技術的障害を乗り越えないと完成させられない、
というのを如実に示した実例だろうね。
愛美:「戦闘機はエンジンで決まる」というのを如実に示した飛行機でもあるわけですね。
擬古:そうだね。早い時期に高出力のBMW801Dを得たことで他に比類のない高性能機となったが、
あとの発達に失敗したので性能が陳腐化した、というのは本機のわかりやすい評価ではある。
愛美:最初は無敵の高性能機であり、年を経て最後は性能が陳腐化した旧式機であった。
それがFw190系列の真の姿であったと。
擬古:うむ、それを結論にしていいのではないかな?
愛美:長い間お付き合いいただいてどうも有り難うございました。
擬古:はいはいまたそのうち何かのネタでお話をしましょう。
茂名:楽しみに待ってるモナ…。
(2006/4/24追加)
Fw190の真実特別編:Ta152Hに対する質問への回答
(Written by Yoshihuru Otsuka:2004/11/28)
(LastUpdate:2006/4/24)