ボコーダー
(VOCODER)



DigiTech Talker
ボコーダー(VOCODER)はいわゆるロボットボイスを作り出すエフェクターですが、ボイスコーダー (VOICE CODER) の略で、もともとは電話などの通信分野での使用を目的に開発された音声圧縮技術の一種でした。
エフェクターとしてのボコーダーは、声を入力するマイク端子と楽器用の入力端子を持ち、マイクに向かってしゃべりながら楽器を弾くと、声が楽器の音程のロボットボイスとなって合成されるものです。
ちょっと原理を説明してみます。ピアノやギターをはじめほとんどの生楽器は、音を発生する音源部と音源部で発生した音を共振させる共振部に別ける事が出来ます。例えばギターの弦とボディの様な感じ。人間の声も例外ではなく、喉の奥にある声帯が音源部、声帯から口や鼻までが共振部にあたります。この共振部は周波数特性を持っていて一種の「フィルター」として働きます。
ボコーダでは、マイクから入力された声からこの「フィルター」の特徴を抽出し、電子的に同様なフィルターを作り出します。楽器の音をこのフィルターに通す事で、いわゆるロボットボイスが作り出されるのです。ちょっと砕けた考え方をすると、喉の奥で声帯の変わりに楽器を鳴らしているような事を電子的に再現していると見ることが出来ます。ボコーダーの性能をはかる指標ににフィルターのバンド数というものがありますが、一般的にバンド数が多いほど抽出、合成されるフィルターが緻密になるため、ロボットボイスから人間の声に近づく傾向があります。通信分野では人間の声に近い方が理想的ですが、楽器で使用するとなると、バンド数が多いほど良いボコーダーとは一概に言えません。
同じようなエフェクターにトーキングモジュレーターというがあります。これは小型アンプのスピーカーの先につながったホースを口にくわえて使うものですが、これも声帯の変わりにホースから出てくる楽器の音を音源、口の中を共振部としてロボットボイスを作り出す物ですから、発想的に両者は似通っています。



Return

Return to Home Page