タイヤ&ホイール
1、タイヤ
・ミシュランXZL8.25-16
77にて約1年半使用していました。トラクションタイヤの中では、オンでの静粛性は一番だと思います。ただし、あくまでもこれはトラクションタイヤの中でのお話し。マッドテレーンタイヤに比べるとやはり煩い。50〜60キロ辺りから高音の唸るようなノイズが鳴り始めます。ラジアルということもあって乗り心地は良い。雨の日でも安心して走れるし、直進安定性も問題なし。オフでもその性能には満足していました。どんなステージでも無難にこなしてくれます。ただ凶悪な泥地では後に出てくるSATの方が上。

減りの早さも標準的だと思います。オンとオフのバランスが最も優れたトラクションタイヤだと思います。価格が少々高めなのと重いのが欠点。私は7J-16, offset -15のアルミホイル(C4 HART)に組んでいましたが、背面キャリアに持ち上げるのは重労働でした。今の70でも履きたいタイヤの一つです。
・ジオランダーMT235/85-16
70幌にて使用。新品時はロードノイズも殆どなく、オフでもマッテレとしては優秀でした。ただし、小松のコースの凶悪な泥(粘土質の九谷焼きに使用するような泥)では全く歯が立たなかった。ちびてくると次第にノイズが大きくなり、オフ性能も急に落ちるような気がします。オフで乱暴に乗るとトレッド面のブロックが千切れるように無くなって行きます。私の乗り方では、1万7千キロ程度で2〜3分山になりました。2万キロ程度で寿命が来そうです。価格は安いけどコストパフォーマンスという点では、いま一つと言ったところ。

写真は1万7千キロ程度走行後の様子です。真中のタイヤがスペアタイヤにしていた新品同様のもの他の4本が使用後のものです。写真では判りにくいですが、トレッド面は切り傷や欠けている所も多くかなり傷んでいます。
・SAT7.50-16
ジオMTの寿命が近くなって、さて次はと考えていたときに近所の元オフローダーが持っていたのがこれです。聞いてみるともう使わないから譲ってくれるとのこと。走行距離数百キロの極上品をただ同然で譲り受けました。スペイン製の6プライの物で上述のジオMTと比べ外径で少し大きく、幅でわずかに小さいです。純正鉄チンに組んでいますが、思ったほど重くない?です。早速組んで乗ってみたところ、見た目の凶悪さを裏切ること無くオンロードでは凄まじいノイズを発します。幌車ということもあって、まるでプロペラ機に乗っているような気分。ミシュラン履いて高速道路を走っているときのノイズが街乗りで出ます。最近高速道路で移動することが多く、ノイズは60km/h位が最も大きいことが判りました。約30km/h位からノイズが鳴り始め、丁度60km/hで共鳴するように大きくなります。その後も喧しいのですが、わずかに静かになります。また乗り始めは、トレッドが変形してくせが付いているのか、暫く周期的な振動があります。またバイアスの宿命か、直進安定性やウェット路面での性能はラジアルには劣ります。まあ普通に運転している分には問題ありませんが。


オフでは空気圧を落とすことでその実力を発揮します。ジオのMTが全く歯が立たなかった泥でもしっかりとグリップしていました。ブン回したときの排土性の高さは有名ですが、空気圧を十分落とせばグリップ走行で行けます。まだまだ使い始めたばかりなので、今後楽しみです。純正デフロックと併せてオフでは非常に強力な武器となるでしょう。ただオフロード走行に理解の無い御家族や奥方様をお持ちの方には勧められないタイヤです。オンでの評価は今までの中でも最低ですから。でもそれを補うだけの魅力がこのタイヤにはあります。私は、経済的と場所的な理由から普段からこのタイヤを履いています。ウィークデイは妻が買い物などに使用していますが、今ではあのノイズにも慣れた様子。子供も車の中で良く眠ります。クローズドボディの車だったらもう少し静かとは思いますが、今のところ大満足です。
履いてから8ヵ月後のフロントタイヤの様子が、上の右写真です。走行距離は1万2千キロ程度です。センター部は溝が殆どなくなっており、ノイズも大きくちょっとした轍でもハンドルを取られるようになって来ました。しかしショルダー部はまだ充分張っており、オフではまだまだ使えます。
・ジープサービス7.00-16(おまけ)
車検時に車高対策として履いていました。手続き上の不備があり、結局一週間程このタイヤで過ごすことになったので、おまけで感想などを述べたいと思います。まず断わっておきますが、このタイヤは、車検をお願いしたショップのお客さんのものを借りたので、オフ走行はしておらず、オンロードのみのインプレです。タイヤは8〜9分山位でしょうか、白いブラVに組んでありました。
いずれも新品での状態ではないので単純に比較は出来ませんが、SATに比べると静かに感じました。でも普通の感覚で言えば喧しいレベルです。ノイズそのものはSATに比べ静かなのですが、周期的に揺れるようなノイズパターンがあり、ちょっと苛々します。体調が良く無い時は乗りたくない感じ。トレッドのゴムを摘んでみたところ、SATと同じ6プライなのにかなり柔らかく感じました。乗り心地も悪くないです。
・スーパースワンパーTSL 9/32-16
中古で安く譲ってもらったSATの寿命が近づいて来ました。特にフロントは上の写真よりも更に摩耗が進みセンター部は殆どのっぺらぼうです。轍で酷くハンドルを取られるようになって来ました。ショルダー部が生きておりオフロードではもう少し使えそうですが、思い切ってタイヤを新調することにしました。候補は色々と挙がりましたが、前々から一度は履いてみたいと思っていたスワンパーの9/32-16に決めました。9/32-16というサイズは、前に履いていたSAT7.50-16やジオMT235/85-16とほぼ同じ幅と外径になり、ショートの70には丁度良いバランスだと思います。単純に岩場などの走破性を考えれば、外径34インチの方が有利かと思いますが、ファイナルとトランスファーギヤがノーマルであって、それがクロカンでは少々高いと不満を感じている私にとってはこれ以上ハイギヤードになるのは避けたかったし、せっかくリフトしているのに縮み側のストロークを犠牲にし、さらに重心が高くなるのが嫌だったこともあって32インチを選択しました。私の70のリフト量やサスペンションのストロークを生かしきることを考えると外径32インチ程度がぎりぎりの大きさだと思います。下の写真左でSATと比べてみました。比較したSATはリヤで使用していた2〜3分山程度のものです。外径はほぼ同じ、幅はスワンパーの方がわずかに細いのが判ります。重量は手で持ち上げただけですが、スワンパーの方が重く感じました。前後の収まり具合は写真右のようになっています。


このタイヤは非常にいかついトレッドパターンを持っています(写真下)。SATを初めて見たときも凄いと思いましたが、こいつはそれ以上です。ショルダー部に張り出したゴムの爪がオフでの性能を期待させます。トレッドのゴムをつまんでみると、かなり柔らかく、長距離走って暖まった後などはスタッドレスタイヤとまではいきませんが特に柔らかいです。早く小松のコースのあの凶悪な泥で試してみたいものです。

次に実際に使用した感想を紹介したいと思います。
オンロード
組み込んでから高速道路を含めて約200km走った後のインプレッションです。そのトレッドパターンからオンロードではかなり喧しいことが想像されます。が、しかし、思ったよりというか想像以上に静かです。末期のSATのノイズに慣れてしまったせいかとにかく静かに感じます。前に履いていたXZLに匹敵する静かさに感じます。SATの場合、ゴーっという割りと低い、プロペラ機のようなノイズが出ていましたが、このスワンパーでは、40km/h位から高音の遠くで聞こえるようなノイズが出始め、速度と共に大きくなっていきます。さらに驚いたのは、100km/hで走行時、SATではカーステレオの音はもちろん、会話さえ大声を出さないと出来ないような状況でしたが、スワンパーはステレオの音は良く聞こえるし、会話も普通に出来るということです。乗り心地もSATのごつごつした感じとは異なり、(私の感覚では)快適です。おそらくトレッドの柔らかさが効いているのでしょう。ちょっと乱暴に扱うとスタッドレスタイヤのようにぐにゃっと腰くだけのようになります。また重くなったため、ブレーキの効きが甘くなったのと、加速時などにもたつきを感じるようになりました。いずれにせよ普通に運転する分には全く問題ありません。ただ、現在はトレッドのセンター部のみが接地しており、今後ショルダー部が接地するようになるとノイズもさらに大きくなると思われます。
雨の日も普通に走らせている分には何の不満も感じません。SATの時はブレーキング時にロックするのが早く感じられましたが、スワンパーの場合はそれも感じません。
装着後約3ヵ月、約4千キロの走行距離となりました。普段はエア圧2.3〜2.5kg/cm2で乗っています。当初は相当静かに感じられたこのタイヤですが、凄まじいノイズを発するようになってきました。おそらく、段付きの摩耗が進んだのと、あのショルダー部が接地するようになったのが原因だと思われます。ノイズはまさにプロペラ機の音です。普通の街乗り(40〜50km/h)で”ブ〜ン”という何とも心地良い音が出ます(^^)。それでもSAT末期のノイズに比べれば随分と静かに感じます。
オフロード
ロック
とてもグリップは良いです。空気圧は前後とも2.3kg/cm2程度と殆ど落としていませんが、柔らかくて大きなブロックが変形して食らい付いている感じです。同じ空気圧でSATがずり落ちていたような地形でもしっかりグリップします。乾いた岩場ならラジアルタイヤでアスファルト上を走るのと同じようなグリップが得られます。ただしまだ空気圧が高いので、乗り上げ時の反発は大きく、その性能を生かし切るには更に空気圧を落とす必要があります。
土
前日の雨で湿った赤土で試してみました。コンディションは、赤土の表面が湿ってかなりスリッピーな糊状になった状態です。ただし、ぬかるんだという状態ではなく、表面の極薄い層が固く締まってかつ糊状になったような状況です。空気圧は2 kg/cm2までしか落としませんでした。トレッドのセンター部のみが接地している状態では、溝はすぐ目詰まりしてグリップは殆どありません。しかし、ショルダー部をうまく使うようにしてやると、今までが嘘の様にグリップし進んで行きます。やはりあのゴムの爪の威力は凄いです。後日、似たような状態の場所で、空気圧を1.5 kg/cm2まで落としてみました。70でこれくらい落とすとショルダー部も十分接地するようになり、センター部の泥抜けも良くなります。やはり空気圧を十分落として必殺のゴムの爪をいかに生かすかというのが肝となるでしょう。
その後、色々と空気圧を変えて具合を見てみました。その結果、私の70でクローリング主体で遊ぶ場合、前1.2 kg/cm2、後1.0 kg/cm位まで落とすとロック、泥ともに良くなりました。トライアルなどではもう少し高めの方が良いかもしれません。
・ヨコハマジオランダーIT 235/80-16(スタッドレスタイヤ)
北陸へ来て5年になりますが、何とスタッドレスタイヤを履いたのは最初の1シーズンだけです。車を通勤にも使ってないし、思ったほど雪が降らないので必要性を殆ど感じなかったのが理由です。ところが今年は、子供が保育所に行くようになったこともあって、いざというときに備えて購入することにしました。購入を考え始めた当時履いていたタイヤサイズが7.50-16、現在が9/32-16です。メトリック表示にすれば、235/85-16ということになります。このサイズでスタッドレスタイヤを探してみると全くありません。トラック用にあることはありますが、プライ数が大きすぎて具合が悪そうです。一番近いサイズを探してみるとわずかに小さい235/80-16というサイズがいくつかのメーカーから発売されていることが判りました。
購入を決めたのが夏前だったし新品を買うつもりもあまりなかったので(^^)、色々なHPのフリーマーケットやオークションで気長に探すことにしました。ところが何か月経ってもこのサイズが見つかりません。よくよく考えてみれば、このサイズを履くのは70やサファリに乗っている極一部のユーザーであって、おそらく履き潰す割合も相当高いのではと思われます。そうなると出てくる確率もかなり低いだろうし、出てきたとしても満足行くものはないのでは?と考えられます。とにかくシーズン前まで探してみて無ければ新品を買おうと決めました。探し始めて数ヵ月やっと満足行くものが見つかりました。しかも、スタッドレスタイヤでは国内最後発のヨコハマジオランダーITです。手元にはありますが、まだホイルにも組んでいません。11月位になったら純正鉄チンに組んで履き換える予定です。雪上性能のインプレはまたそのときに報告します。
その後履き換えたので印象を述べたいと思います。まず驚いたのは、雪上性能には全く関係ありませんが静かさと乗り心地の良さです。夏にはスワンパー+純正リングホイルを履いている私にとって、スタッドレス+純正鉄チンの軽さから来るバネ下重量の軽減は想像以上の効果があります。乗り心地の良さと坂道などの軽さが体感できるほどです。さて本題に入りましょう。今年は雪が多かったので何度も新雪、圧雪を走りましたがどれも優秀な性能を示していると思います。普通に走っている分には全く問題はありません。私自身スタッドレスを履いての雪上ドライブは今まで殆ど経験がなく他のタイヤと比べようがありませんが、良いタイヤだと思います。
・SAT 7.50-16
再びSATです。スワンパーのグリップはとても魅力的ですが、とにかく重いのが気に入らず換えました。昨年、スタッドレスに換える直前にSATを探していたところ、ある所に在庫有りとの情報を得てすぐに購入しておきました。以前履いていた物との違いは、スペイン製からニュージーランド製に変わったことと直径と幅が少し小さくなったことでしょうか。プライ数も6から8へ変わったそうですが、触った感じでは違いは分かりませんでした。C4 HARTの5.5Jのホイルに組みました。ヘルスメーターで重量を測ってみると約29kgでした。持ち上げた感じでは、純正鉄チンにジオIT(235/80-16)の組み合わせとほぼ同じです。実際にオンロードを走った感じでも乗り心地とノイズ以外には、重量差から来るような違いはありません。


2、ホイル
・純正リングホイル
SATの所の写真に載せてあるように純正鉄チン(6J-16, offset 0)を使っていました。重いことを除けば、丈夫でシンプルなので気に入っています。泥が割りと落としやすいのも良いです。サスが縮んだ時リヤタイヤはフェンダー内と干渉するので、リヤのみ30mm厚のホイルスペーサーを入れています。純正ホイルだとこれでフェンダーと面一になります。お金があればブラVとかも欲しいけど、みんなと同じ物は嫌なので、他の良い物を物色中でした。
色々と考えた末、70の輸出用純正リングホイルを購入しました。まさに70ならではと言ったパーツです。サイズは5.5F-16,offset 0の灰色のものです。当然チューブが必要になりますが、ラジアルタイヤでもチューブを組んでクロカンする人には問題ないでしょう。多少重いですが、頑丈で信頼性の高いことと緊急時には自分でタイヤが組めること(そんな状況は国内ではめったにないと思いますが)を考えればそんなにデメリットでもないでしょう。



写真は左上がリングホイル全体、右上はリングのみです。下の写真は組み付けの途中です。奥に見えるのがチューブとフラップ、右の方に置いてあるのタイヤがSATです。組み上がりの写真はこの下に載せました。


組んだときにヘルスメーターで重量も計ってみました。まず今までの純正鉄チン+SATが35kg、SATのみ(チューブなし)で19kg、純正鉄チンのみが14kgでした。一方リングホイルのみでは17kg(ホイル13kg+リング4kg)と純正鉄チンより約3kg重くなります。最終的にリングホイルにSATを組んだ状態では、38kgあります。ホイルの重量差分だけ重くなったのですが、背面のキャリアに一人で持ち上げるのは相当な重労働になります。バネ下が1本あたり3kg程重くなりましたが、乗り心地はそれほど変らないように思えます。ちなみにブラV(6.5J-16)は1本8kgだそうです。リングホイルの約半分の重量です。SATを組んでも30kgは切るでしょう。ブラVと比べれば乗り心地の違いとか体感できるかもしれませんね。
・純正アルミホイル
スタッドレスタイヤ+純正鉄チンに履き換えたときのバネ下重量の軽減からくる効果に驚いたのをきっかけに、スワンパー+純正リングホイルの組み合わせを止めて、もっと軽いホイルに組むことにしました。ブラVなど色々候補は挙がりましたが、結局純正アルミ(6J-16, offset 0)を選びました。


デザインは好みが分かれる所でしょうが、私は結構気に入っています。ちょっと泥を落としにくそうなのが欠点かもしれません。スタッドレス+純正鉄チンほど効果はありませんが、明らかに軽く感じられ、乗り心地が良くなったのが体感できました。今度重量を計って比べてみたいと思います。
・C4 HART(5.5J-16 offset -5)
77のときにも履いていたホイルです。現在では絶版となっています。某オークションに出品されているのを見つけてどうしても欲しくなり購入しました。色は白、サイズは5.5J-16(-5)というかなり珍しい?ものです。でも7.50-16相当のタイヤを履く70ナローにはぴったりのサイズです。ヘルスメーターで重さを測ってみると一本当たり約8kgあります。直前まで履いていた純正アルミ(6.0J-16(0))が9kg強でしたから、一本当たり約1kgの軽量化になります。5本スポークのブラVよりもシャープな感じがして良いと思いませんか?色も車体の白に良く似合っています(^^)。


