File 2. 前寺靖博(YASU)さん



 第二回目のナイスな人物は、ランクラーの天敵?である富山在住のサファリスト前寺さんです。氏はJSA(Japan Safarist Association)の北陸支部長を努めています。氏の愛機は今では(いや前から?)非常に希有な存在であるY60サファリスピリットです。オフロードでの走破性を高めつつ、オンでの使いやすさも犠牲にしないという考えの基に様々な改良と工夫がなされています。その中でも苦労が伺えるのがサスペンションのセッティングです。元々マイナーな車種であるがゆえに、アフターマーケットにもそれ専用の物が殆どなく、ましてやクロカン向きのものは皆無に等しいそうです。そこで氏は他の車種の純正品や市販品を改良して流用しています。メカにも強い氏は、パーツの加工から取付けまでほぼ全部を自分で行います。旋盤から溶接まで本当に何でもこなします。ガレージに籠って愛機のことをいじっているときが氏にとって至福の一時なのでしょう。フロントコイルには何と宿敵?ランクル80純正のものを改造して使用しています。リヤも独自の加工を施したものが取付けられています。ショックはランチョのものを用いていますが、ストローク量に合わせて改造、今ではあまりにも有名なYASU式団子ショックとなっています。改良の結果は写真の通りです。ホーシングが外れそうなくらい良く動いています。XZL8.25-16の性能と相まってオフでの戦闘力はかなり高いことが期待されます。脚周りの他にも自作バンパー、ブリッドシート、モモステアリング、エアクリーナーパワーフローなど数多くの改良箇所があります。
 氏はメカだけではなく、クロスカントリードライブの腕も抜群です。クローリングを主体としたエレガントな走りは、我々にライン取りとアクセルワークの重要さを教えてくれます。氏は、私にとってその走りが参考になる数少ないオフローダーの一人です。


診断書
患者名:前寺靖博(YASU)、男
病原体:日産サファリ 元祖スーパースピリット?(Y60)
特効薬:ガレージ作業、中古パーツ
診断結果:一見健康そうであるが、実はかなりの重症。