PROFILE...


生まれ:1966年仙台市

好きなこと:旅,カヌー,クロスカントリースキー,乗馬

好きな場所:宗谷丘陵,然別湖,小野川湖,青海川駅etc…





タイトルについて


さて、どちらに行かう風がふく

「自分を責め、自戒の言葉をはき、酒を飲む。酒を飲むと自己規制がきかなくなる。そして、反省して旅に出る。旅にいると、人恋しくなり、ふるさとがなつかしくなり、庵を結びたくなる。庵を構えると、落ち着かなくなり、また、旅に出て行乞する。そして、しこたま酒を飲む。山頭火の生涯は、そんな繰り返しであった。」 (「山頭火」石寒太・文春文庫より)

ホームページのタイトルは漂泊の俳人といわれている種田山頭火の句からつけました。

山頭火の句は自由律俳句なので五七五の定型でもなければ、季語さえもないものが多いです。

彼は妻を捨て、子を捨て、家を捨て、流浪の旅に出ました。全国を放浪し、その道々で俳句を作りました。世の中の既成概念にとらわれることなく、自由を求めて奔放に生きることを選択した人です。

一方で「無能無才、小心にして放縦、怠慢にして正直。あらゆる矛盾を蔵してるわたしは恥ずかしいけど、こうなる外なかったであろう。」と山頭火は言っています。まさに言い得て妙です。

徹底的に自分で自分を追い込んだ潔さ。わたしには真似ができないだろうと思いますが、彼の常識(何を常識と考えるかは別として)を常識と考えない破天荒な生き方、自身の内面を客観的に見つめたごまかしのない考え方に共感を覚えるのも確かです。自分もかくありたい。そう思います。

最後に山頭火の句をもうひとつ

どうしようもないわたしが歩いてゐる

本当ですね。


(2000年9月2日 改)

種田山頭火(たねださんとうか)
 明治15年12月3日山口県生まれ 昭和15年10月11日死去享年58歳






旅について

高校1年生の夏、北海道を一人旅しました。

釧路湿原に行きました。

地平線に沈む夕陽を見ました。静かに静かに沈む太陽。あたかも時は止まり、全ての事物は動きを止め、太陽だけが厳かに沈む。太陽との対峙。間違いなく感動的ではあったのですが、それを見て涙を流している自分に驚きました。

夕張に行きました。

スラム街のような炭住(=炭鉱労働者の住宅)群を目の前にして呆然としました。廃墟になりつつある荒みきった建物。廃れた商店街。ひしひしと伝わってくる言葉では言い表せない閉塞感。かつての栄光とその終焉が混沌と共存している残酷で、ある意味では悲壮感が漂う光景。テレビで映像として見たことはありましたが、実際目の前にした時、頭の中がとても混乱しました。こういう世界が事実として存在しているということをどのように受け止め、何を考えればよいのか。言葉がありませんでした。

猿払原野に行きました。

見渡す限り、果てしなく続く原野。360度一切の人工物はありません。悠久の大地。あまりの自然の雄大さに「孤独」という言葉をしみじみと感じました。


当然のことなのですが自分一人がこの世の中から消えてしまったって、世界は何も変わらない。ごくごく一部の人がそれを嘆き、そして忘れ、それでおしまい。風は前からそうだったように北から吹き続けるし、雨はいつものように蕭蕭と降りつづける。誰かが見てようと見てまいと、誰かが死のうと生まれようと。風は吹くし雨は降る。そんなことをぼんやりと考えていました。広い世界。小さな自分。

旅先で、「また、どこかで会おうね」と住所を交換した人は17人にもなりました。老若男女、さまざまな人と話し、いろんな生き方、いろんな考え方があることを知りました。

17人の人生。今ごろはどんな生き方をしているのでしょう。


16日間の旅行を終えて学校に戻った時、自分自身が生まれ変わったようにさえ思われました。「個性的に生きたい。他の人とは違った自分自身のオリジナルな人生を送りたい。」そんな風にさえ思いました。しかし現実はそれを許しませんでした。否、正確に言うならば、自らの選択で自らの人生を平凡なものにしていたのです。月並みに高校を卒業し、大学へ行き、普通に就職しました。気がつくと、前もって敷かれていたかのようなレールの上を何のためらいもなく走っていたのです。

もちろん何度となくそこから抜け出そうと努力しました。しかし長く生きていると(と言っても30年ちょっとですが。)いろいろなしがらみができてきます。もがけばもがくほどそれらが複雑に絡みあっていることを知りました。とりあえず今のところはちょっと無理そうだというのが判りました。でもいいんです。「今の自分はただ漫然と生きている。」ということに気付いているのだから。そういう意味では、あの北海道旅行は私にとってある種のメルクマールになっているのかもしれません。

幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく
(若山牧水)

今でも時々一人で旅に出ます。
「漫然と生きていること」を再認識するために…。

(2000年4月29日 記)






夢について

いつも夢ばかり見ています。放浪の旅に出るのが夢です。北海道に移住するのが夢です。静かな深い森の中にログハウスを建てて住むのが夢です。まわりの人からは呆れられています。「いい年をしてこの人は何を考えているのだろう」と。現実を直視しないでそこから逃げ出そうとしているだけなのかもしれません。

でも、夢を持っている人って素敵だと思いませんか。

いいなあ。「放浪の旅に出て、たどり着いた先が北海道で、森の中にログハウスを建てる。」でも、どうやって生計を立てるんだろう?

思ひつつ寝(ぬ)ればや人の見えつらむ夢と知りせば さめざらましを
(小野小町)
(ちょっと意味が違うかもしれませんが・・・)

やっぱり夢です。

(2000年4月29日 記)






BGMについて

あるホームページを見ていたら、とても印象に残るBGMが流れていました。
それが、今ここで使わせて頂いている「夢を忘れないで」です。
しみじみとしているようで、勇気付けられるようで、聴いていてとても不思議な気持ちになります。
曲に与えられた名前といい、調べといい、非常に気に入ってます。
作曲者のホームページで人気投票をしているのですが、やはりこの「夢を忘れないで」が一番でした。
歌詞もあります。


あかり灯し合ってゆこう 
ひとりぼっちなんかじゃないさ
たとえ君が羽根を傷め
打ちのめされているとしても

今は何も恐がらずに 
ここで羽根を休めればいい
いつかこころ開いたまま
自由に飛べるときが来る

人は夢に焦がれ 夢に 
破れて毎日を生きてる
美しく生きる願い
身にまとって歩いてゆきたい

夢に抱かれ 夢を抱いて 
辛さにくじけそうな時も
あたえられた 今この時
たじろがずに生きていたい


小さな流れもいつか 大きな海をめざす
広い世界が待ってる・・・

―間奏―

風の道の向こう 海原が広がっている!


今の君で 次の1歩
ベストを尽くしていればいい
ありのままを受け止めよう
それがいちばん素敵なことさ

たとえどんな辛いことが
君にあったとしても夢を
捨てちゃだめさ 忘れないでいて
夢を忘れないで

Lyrics : Yusui

素敵ですね。
「小さな流れもいつか 大きな海をめざす 広い世界が待ってる・・・
 風の道の向こう 海原が広がっている!」
本当にそうだったら、いいだろうなあ。

(2000年9月2日 記)




 



 
BGM:「夢を忘れないで」 by HIROS