| 12/17(金) |
| 夕方5時20分、青森行き高速バス(弘南バス)乗車。 バスは追い越し車線を飛ばしに飛ばす。盛岡を過ぎたあたりから外は雪景色に。 道路は圧雪なのにバスは相変わらず気が狂ったように飛ばす。 なんと1時間も早着の9時30分ごろ青森に着いた。 青森市内は横殴りの雪。 フェリーの出航時刻までかなり時間があるので、風呂にでも入ろうと思う。 駅前の交番で場所を尋ねる (標準語編) 「すいません、近くで銭湯を探しているんですが」 「いやー、この近くにはないんだよね。遠くに行けばあることはあるんだけどねえ」 「ああ、そうですか。どうもありがとうございました」 (わたしを不審に思ったのか)「今日はどこに泊まるの?」 「フェリーターミナルまで歩いてそこから夜行のフェリーに乗ります」 「えっ?あそこまで歩くの?こんなに雪も降っているし、それにものすごく遠いよ。タクシーのほうがいいよ」 「前に歩いたことがあるので・・・」 「タクシーのほうが絶対いいと思うけど。この時間だと途中人気もなくなるし、まあ、気をつけてね」 (実際(たぶん)の会話) 「すいません、近くで銭湯を探しているんですが・・・」(めやぐだばって、この辺で銭湯っとば探しちゃーんばって) 「わぃ〜、この辺さっきゃねよー。とげぇ〜どごさ行げばあるんだばってな〜」 「ああ、そうですか。どうもありがとうございました」(あぁ、んだずな〜。めやぐしてまったな〜) (ワっと不審さ思ったんだが)、「ナ、今日どさ泊まるんず?」 「フェリーターミナルまで歩いてそこから夜行のフェリーに乗ります」(フェリーターミナルまであさいで そっから夜行のフェリーさ乗るがっちゃー) 「なんど〜、あすたとごまで あさぐず?こすたに雪降っちゃーし、たげとげぇーや。タクシーのほうがいいねぇ」 「前に歩いたことがあるので・・・」(前に あさいだごどあるはんで・・・) 「タクシーのほうが たげぇーいいど思うばってなぁ〜。こすた時間だば人気もねぇーし、まぁ、気ぃつけでな〜」 (yahooの掲示板でmoribito_71さんに翻訳していただきました。また、こんな訳もあります。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございます。) うーむ、津軽弁は難しい。 銭湯はあきらめて青森フェリーターミナルへ歩き始める。 青森市内は積雪50センチ。 住宅街の中、30センチ幅ぐらいの人の歩いた跡を慎重に歩く。 そこだけ堅く雪が踏みしめられていて、それなりに歩きやすいのだけれど、よそ見をして一歩そこから踏み外すと、膝までずぼっと雪に埋まってしまう。 うーん、参った。 緊張しながら歩く。 住宅街を抜けると産業道路。歩道は誰も歩いた跡がない。しかも街灯がほとんどない。 しかたがないので、暗闇の中、車道を歩く。すぐ横を車がびゅんびゅん飛ばしていく。 アイスバーンになっているので、車が飛び込んで来たら、終わりだなあ、と悲観的になる。 寒さと心細さで目が涙目になる。 近道をしようと貯木場の中へ入っていった。立ち止まって耳を澄ますと、肩に積もる雪の音だけが聞こえてくる。 カサカサ、カサカサ。 さらに進むと、道は岸壁に囲まれていて行き止まり。 ついてない。ふと我に返ると、無人の貯木場のあまりの不気味さに恐怖を感じる。 密輸の取引現場に出くわしたらどうしようなどと、ほとんどありもしないことを想像していたらますます怖くなった。 結局もときた道に引き返す。 駅から60分かかってフェリーターミナルへ。雪のない季節に歩いたときは40分弱で着いたはず。 でも、車に轢かれなくて、そしてあまり現実的ではないけど密輸取引に巻き込まれなくてほっとした。 フェリーターミナルの待合室には誰もいない。 フェリーを待つ間、缶ビールを3本空けて、ベンチに横になる。 「いい年してホームレスみたいだなあ」とも思ったが、「誰もいないし、眠ってしまえば自分はわからないや」と意を決して寝る。 駅や船の待合室で寝るのは学生時代以来。(そのときはしっかり1泊したけど!) 乗船手続きの案内放送で目が覚める。目が覚めたときも待合室には誰もいなかった。 東日本フェリー1時10分発函館行きフェリー乗船。 フェリーもほとんど人がいない。一区画を一人で占領。 5時函館着。 |
| 12/18(土) |
| 函館港も吹雪。前に駅まで歩いたときは1時間半かかったので、雪も降っていることだし(と自分で自分に言い訳をして)タクシーで函館駅へ。たったの15分で着いたが、1670円もとられた。「毛がにを半分ぐらい食えたかもなあ」とちょっと後悔する。 朝市の「天狗食堂」で鮭のハラス定食とたらの白子(=地元では「たつ」と言っていた。)の煮込みを食べる。 食堂のおばちゃんに調子を合わせてみたが、何も出なかった。でも、たらの白子がしみじみおいしい。 計1310円。 市電がまだ動いていないので、徒歩で谷地頭温泉へ向かう。地図がないので谷地頭温泉があると思う方向へ適当に路地を曲がりながら、ゆっくり歩く。7時に谷地頭公衆浴場着。 温泉は赤い色をした熱めの湯。タオルをつけているとかすかに色が染まる。露天風呂は五稜郭の形をしていて、機能的ではないにしても面白い。 露天風呂にはベンチが置いてあったので、風呂から出たり入ったりを繰り返す。冬の冷たい風が心地よい。 のんびり浸かって、畳の休憩所で今日はどこを歩くかとフロントでもらった地図を眺め、しばしボーっとして、9時温泉発。 市電に乗る。車内で一日乗車券を買って、函館駅・市バス・高龍寺前と乗り継いで外人墓地へ。 外人墓地からは目の前に函館湾、遠く左手に真っ白な駒が岳を見渡せた。 「あの山のふもとへ行ってみようか」と思ったが今回はどう考えても時間がない。あきらめる。 高龍寺から区公会堂へ、坂の頂上から函館湾とドック(=造船所)を見下ろしながらのんびり歩き、蔵を改造した「ひし伊」という喫茶店へ。蔵独特の閉塞感が妙に落ち着く。 店内で絵葉書を買って、友人に手紙を書く。 さらに歩いて宝来町の電停前。 阿佐利という肉屋でコロッケを2個買う。 ジャガイモの甘味があって、しかも柔らかい。もっと買ってくればよかった。 12時。出発前日に予約した「ホテルニューハコダテ」にチェックイン。昔、都市銀行だった建物を改修した石造りの重厚なホテル。とりあえず荷物だけ預けて、再び外へ歩き出す。 ホテル周辺をぶらぶらした後、高級カレーで有名なレストラン、五島軒へ。 一人で食事をするのは気が引けたので、入り口だけでも見てみようと一歩だけ踏み入れたら、ウェイトレスに声をかけられて、導かれるままに席まで案内されてしまった。 イギリスカレー(辛口),生ビールを注文。一日乗車券を眺めていたら、五島軒でグラスワインをもれなくプレゼントとあったので、これも注文。昼間からすっかり酔っ払う。そして酔っ払ったおかげでカレーの味をこれっぽちも覚えていない。とにかく辛かったような・・・。 ドックを間近で見たいと思い、酔い覚ましも兼ねて再び歩き出す。着いてはみたものの、目の前だと大きすぎてよく判らない。 ドック前から市電に乗り、末広町で下車。赤レンガ倉庫へ。以前見て気に入っていた府川誠の「夜汽車」という絵を探すが、すでに売れてしまったのかそこにはもうなかった。 十字街から市電に乗り、湯の川温泉へ。公衆浴場で入浴。谷地頭温泉とは違い、こちらは普通の銭湯の風情。 再び市電で十字街に戻り、 「ラッキーピエロ」というハンバーガーショップで夕食を買う。 ラッキーバーガー290円,チャイニーズチキンバーガー300円。 ホテルの部屋に持ち帰って食事。ラッキーバーガーがとても美味しい。 夕食後、外出。 区公会堂,ハリストス教会のライトアップを見に行く。 建物がライトアップされて浮かびあがっているのは、とても美しかったが、男一人で夜景を見るのはとても気まずい。 ホテルに戻って就寝。 ホテルの前の道路を市電が通るたび、ゴトゴトと地響きがするのが妙に心地よい。 |
| 12/19(日) |
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7時30分。朝市に行って「茶夢(チャム)」というところででイカ丼1,155円を食べる。イカのはらわた、煮込み、塩辛付きで感動的にうまい。
朝市から大森町、栄町、宝来町と海岸沿いに散歩。雪がうっすらと積もった誰もいない砂浜を歩く。 ふと、後ろを振り返ると自分の歩いてきた跡が一筋にまっすぐ。 ちょっとさみしくなる。 9時45分、ホテルに戻り、チェックアウト。気が付くと所持金が残り少ない。 函館駅10時13分発の函館バスでフェリーターミナルへ向かう。北大前下車(250円) 降りたバス停の目の前のホームセンターの100円コーナーで船内用の缶詰、つまみ、ウーロン茶を買う。 更に斜め向かいのサンクスでざんぎ(=にんにく味の鳥唐揚げ)を買う。 更にフェリーターミナルで函館牛乳、函館ビール、ガラナ(これはまずい)を買う。 12時10分函館出航。帰りのフェリーもすいていた。15時50分青森着。 行きで懲りたので、産業道路を避けて、少々遠回りになるものの市街地へ向かう。 10分ほど歩くと、新田というバス停発見。 都合よく16時20分発のバスがあったので、駅に行くかどうかわからないが、これを待つことにした。通りがかりのおじいさんに訊ねたものの、津軽弁がよく聞き取れない。何回か聞くうちに、なんとなく駅の近くには行くらしいということがわかった。青森市営バスで、駅西口通りというバス停で16時30分下車。そこから15分ほど歩いて青森駅到着。 17時20分発仙台行き高速バス(宮城交通)乗車。 帰りのバスも飛ばしに飛ばして約1時間早着の21時30分仙台着 |