- はじめに
バンドモニターと言うと初心者以外の方はほとんどご存じかと思いますが、初心者向けにちょっと説明。 ラジコンは電波で操縦していて同じバンドを使用すると混信して墜落するというのは初心者向けの説明に『バンドの話』と言うのが有りますのでそちらを熟読して下さいね。 そして墜落しては困るので、自分が使う電波が既に使われていないかを確認したり、クラブで現在使用している電波を管理するのにバンドモニターという受信機(有る意味ではラジオみたいな物)を使います。 クラブなど1カ所に集まってやる場合は声を掛け合うとかバンド管理表を使うとかすれば何とかなりますが、一人(お勧め出来ませんが)でやる方は個人用の1バンドだけのタイプ(京商のやつね)でかまいませんので必ず持っていて欲しい物です。 さて、バンドモニターは一般的には高価で個人で持つのは大変ですが若干種類がありますのでご紹介します。
1、双葉バンドモニター RBM−4072(空用)
定価89000円
競技会などで使われる本物。 前面に地上波を含むラジコンで使用する全周波数を示すLEDが付いていて使用されている周波数のLEDが常時点灯している。 (私が見たのは地上波も有った様な気がしたが、RBM-4072は空用バンドのみなので私の記憶違いかもしれません。) アンテナはロッドアンテナ。 スキャン中のバンドは、該当バンドのLEDが順番に横移動しながら示していく。 電波を検知すると”ブツッ”と音がしてそのバンドのLEDが点灯したままとなる。 そのLEDが消灯するのは次のスキャンで検知出来ない時でそれまで点灯したままとなる。 利点は、27/40/72MHz全て(RBM-4072は空用バンドのみ)を常時スキャンして表示してくれる事。 欠点は、無茶苦茶高額(大抵値引きはほとんど無しで実売8万円以上)で個人で持てるレベルでは無い。 それからスキャンが遅い、全バンドスキャン(一巡)するのに10秒とか20秒とかかかっていたと思います。 将来的にバンドが増えたら使えなくなってしまう。
2、マルチバンドレシーバー(広帯域受信機) アマチュア無線機などを取り扱うショップなどで購入できる受信機で、消防無線や航空無線や盗聴器の電波等が受信できる受信機(早い話がラジオ)。 ICOMのIC-R5辺りが有名かと思います。
色々受信できるのでこれにラジコンで使用するバンドをメモリーに設定してスキャンさせておけば代用できる。 実際にこの手の物を簡易的なバンドモニターとして使用しているクラブも多い。 比較的小型ではある。 アンテナは付け替えが可能だが、太くて短くて弾力の有る(笑)この手の奴では標準的なアンテナが多い。 利点は、複数バンドを常時モニター出来る受信機としては値段が安く実売2万円程度から購入できる。 付加価値として、他の無線やコードレス電話の通話(笑)なども受信できる。 まぁ、本来はこっちの為の機械だが・・・・・。 ラジコンしか興味のない人にとっては、あまり意味が無かったりしますけど。 将来的にバンドが増えても対応できる。 欠点は、何と言っても汎用品なのでラジコンのバンドモニターとして使うには専用品と比較して操作性が悪い。 同様の理由で現在の全体的な使用状況が一目では分からない。 (スキャンで止まったバンドをいちいち覚える必要もあるし、周波数=バンド番号とは限らないので分かりにくい。) 受信感度がラジコン用に調整されていないので受信した電波が実際に影響が有る強さなのかの判定が難しい。 (Sメーターは有るけどそれでも実際に混信してみないとメーターとの関係が分からないでしょう。)
3、東野電気フライトモニター
BM−700 定価29800円 メーカーはフライトモニターと言っているが、ラジコン専用品のバンドモニター。 27/40/72MHzのどれをスキャンするか選択する必要があるが、選択周波数内の全てのバンドを常時スキャン出来る。 アンテナはワイヤーアンテナで小型軽量。 利点は、マルチバンドモニターとしては破格で2万円ちょっとから探せばあるので、個人でも無理すれば購入出来る範囲? 専用品なので操作性が楽、スイッチ入れて周波数帯を選ぶだけ。(72MHzはスイッチ入れるだけ。) スキャンが高速で、選択周波数内だけだが40バンド/秒でスキャンしている。 付加価値として、特定の1バンドだけを監視して警報を鳴らす機能と回転計と直流電圧計が付いている。 欠点は、27/40/72MHzの全てを同時にスキャン出来ずに切り替え操作が必要。 受信感度がちょっと弱く感じるかも。 将来的にバンドが増えた場合は対応不可能。
4、京商パーソナルバンドモニター No.80590(27MHz)/No.80591(40MHz)/No.80592(72MHz) 定価6000円 京商の電動ヘリEPコンセプト(ボートやキャリバー30等にも)のフルセットに付いていた一般ユーザー向け単一バンドのモニター。 単品販売もしているはず。 アンテナはロッドアンテナで小型軽量。 利点は、とにかく安価で定価6千円で購入可能。(当然、実売はもっと安価。) 電波の強さによって黄色や赤のLEDでブザーと共に状態を警告するので、状態が分かりやすい。 (っと思ったが、持っていないのでこの機能に関しては保証しません。) 欠点は、単一バンドしかモニターできないのでバンドを変えるにはクリスタルの差し替えが必要。 また40/72MHz等、周波数帯が変わる場合は、その周波数用を購入し直す必要がある。
以上が代表的(っと言うか、これ以外無いと思うが)な物で、フリーの人は4番目くらいは持って欲しいなと思っています。 私は集まって飛ばしていますので声を掛け合ったり、常連の顔見知りはバンドを知っていますのでぶつからない様に上手くやってます。 ただ、ちょっと設定変更したりでプロポのスイッチを入れたい時ってありますよね。 その程度で大声で使用宣言するのもなんだかなぁ〜ですし、個人用にモニターが欲しいなとは思っていました。 無くても何とかなりますけど電波状況が分かれば自分自身が少しでも安全に運用できますし、大きな機体を飛ばす場合は更に安全への配慮が必要と考え東野電気のBM700を購入しました。
- BM700受信感度向上:
この受信機、マルチバンドの割には値段も安くてなかなか良いのですが、ちょっと受信感度が弱い気がしませんか? うちのクラブでも使っているので購入前に知ってはいましたが・・・・・。 でもそれはワザとその様にチューニングされている様に感じています。 つまり、フライトに影響無いと思われる強さの電波は受信されない様に上手く調整されている様に感じます。 (不必要なほど高感度では空きバンドが無くなってしまいますから。) 普通の送信機がアンテナをフルに伸ばした場合は、だいたい距離にして見通し1Km弱位で受信されなくなる様に感じます。 その他に、2台以上の送信機を並べて至近距離で電波を発すると副次的な電波ができ、実際には使われていないバンドを表示することがあります。 この現象はどの受信機でも発生するのですが、この時はアンテナ線を引き抜いて調べれば受信感度は落ちますが本当に使用されているバンドの特定が可能です。 必要以上に感度を上げすぎるとこの現象も出やすくなるという欠点も有ります。 さて見通し約1Kmと言いましたが、これはバンドモニターの使用場所の至近距離で飛ばすのなら良いのですが中型クラスの飛行機になると左右に200m程度は振りますよね。 大型になってくるともっと広範囲になります。 こちらから飛行機を400m放したなら1Km先の相手からは600m有る訳で電波的な強さはこちらの方が絶対的に強い訳では有りますが、反射波などで電波が弱くなるポイントにはまると安心は出来ません。 せめて、見通し1.5Km程度受信出来ればなぁ〜と思いませんか? 実は、受信感度を簡単で安価に1.5Km程度に伸ばす方法が有るのです。 しかも本体には全く手を加える事無く・・・・・。
その方法とは・・・・・・アンテナ線を延ばせば良いのです。 ただそれだけ・・・・(笑) でも、伸ばせば何でも良い訳ではなく、ちょっと法則が有るので注意が必要です。
購入して来るのは、ステレオヘッドフォンなどに使用されている接点が3カ所有るミニヘッドフォンジャック。 (これは現物のアンテナを持っていって確認しながら同じサイズの物を購入すれば良いです。) それからアンテナ線と同じ位の太さの線を1.5m程度。 (太さは多少細くても良いが、ほぼ同じ位が切れにくく扱いも楽なので良いでしょう。) 以上です。 電子部品を扱う小売店でおそらく300円もかからないと思います。
まず、一番重要なのがアンテナ線の長さです。 ただ長くすれば何でも良いかというとそう言う事ではないのです。 細かい話は割愛しますが、アンテナ線は受信したい電波の波長(読んで字のごとく電波の波の長さ)と共振する長さに設定されてるのです。 極端に短いアンテナの場合は、アンテナ直後の電子回路内にコイルを持っていてそれで長さを補っていたりします。 今回は内部にもしかするとその様な回路が有るかもしれませんが、とりあえず無視して(オイオイ!)アンテナ線を標準品の2倍の長さにします。 波長と共振させるには波長と同じ長さが1番で、それでは長すぎる場合が多いので波長の1/2とか1/4の長さ(あるいは更に短く)に設定されています。 短くすればするほど取り回しは楽ですが受信感度は低下して行きます。 中途半端な長さにすると、上手く共振できずに受信感度は著しく低下します。 1mのアンテナ線を2mに伸ばすと長すぎるので1.5mにすると、受信感度は1mと2mの間になる訳ではなく1mの時以下になる可能性が有ると言う事です。 今回のアンテナ線は、標準品が約60cmなので約120cmの長さにします。
下がオリジナルで上が今回製作したものです。 上は1回折り返してあり、長さが約2倍です。
1〜2cm程度狂っても平気ですからそれほど神経質になる必要は有りませんが、10cm以上狂うと影響が大きいと思いますので大雑把なのも程々にして下さい。 (笑) そうしましたら、アンテナ線の片方の被服を剥がしてミニヘッドフォンジャックの一番中央の端子に半田付けします。 中央、つまり一番先端と繋がっている部分です。
チョットボケてますが、こんな感じに真ん中に半田付けします。 熱収縮チューブなどでうまく処理しておきましょう。
他の端子に半田付けすると、テスター用の端子なので壊れることは有りませんがアンテナ線が無くなるので受信感度は著しく低下しますから注意して下さい。 他の端子との接触に注意して熱収縮チューブなどで上手く処理してヘッドフォンジャックのカバーを取り付けて下さい。 これで後は普通のアンテナ線と同じ場所に差し込んで使用するだけで感度が上がります。
私のフライトエリアの場合はモニターの位置から対岸フライヤーのプロポの位置まで多分(笑)1.5Km以上有るのですが、対岸で飛ばしている機体のバンドがギリギリで確認出来る様になりました。 通常はLEDが短い周期で点滅しますが、距離がギリギリの場合は時々歯抜け状態に点滅するので判別が可能です。 仲間内で同じバンド宣言が出たら・・・・・。 「今、対岸で同じバンド使っているからしばらく待つか、川の方向には飛ばさない方が良いですよ。」っと注意してあげると無用な事故が減って良いですよね。 それとお約束ですが、改造はあくまでも自己責任でお願いします。 まぁ、受信機ですからアンテナの不整合で壊れる可能性は無いですけどね。 送信機の場合は、アンテナ不整合が有ると出力電波が外へ発せられず内部に逆流して内部部品を壊す(劣化させる)可能性が高いので注意して下さい。 だからアンテナを縮めたまま長時間プロポの電源を入れるシュミレーターの場合はクリスタルや高周波モジュールを外せとの指示が有るわけですよね。 それから受信感度が上がるわけですから、前に書いた副次的な電波を拾いやすくなります。 この場合は標準アンテナに差し替えるか、一時的にアンテナを抜いて確認して下さい。 また文中に受信距離が出てきますが、受信感度は使用する環境/地形/気象条件やアンテナの取り回し等により大きく変化しますので記載した距離を保証する物では有りません。
- 最後に:
ところでアンテナ線を差し込むジャックですが、隣にタコメーターの光を読む為の穴が開いていますよね。 ボーっとしていると、ついこっちの穴に突っ込んじゃうんですよ。 (;^_^A
アセアセ くれぐれもお断りしておきますが、別に変な穴に突っ込む趣味は持っていないのですが・・・・・。 (爆) ばらしてみると分かりますが、一度でもここに突っ込むと手応えは有りませんが中に有る光学センサを押し込んでしまいプラスチックのガイドからセンサ本体が外れ基板から出ている足を曲げてしまっています。 身に覚えの有る方、最近回転計の感度が悪いという方、一度開けてみると原因が分かるかもしれません。 ただし、開け閉めにコツがいりますので不器用な人は手を出さない方が良いです。 壊しても私は一切責任を負いません。 出来れば何か経年変化の無い透明の物で上手く蓋が出来ると良いですよね。
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