Zaurus部屋 品書きへ
53.雑感堂この半年−アクセスの実態−
2001年3月下旬から、アクセスログを取得している。
これがけっこう悪評高くて云々、という話はアクセスログを参照いただくとして、日頃から"数そのものには興味がない"だの"おもしろいのはUAやら傾向やら"だのと放言している以上、たまには眺め渡してみようという企画。
ちょうど取得開始から半年が経過したところだし、雑感堂本格始動から一年経ったなぁという感慨もちょっぴり含めて、トップページへのアクセス数の推移をちょいといじってみた。
"ひとんちのアクセス状況なんぞ知ったことかぁ"...ごもっとも、ほんとにまったくまことにもってごもっともだが、でっきるだけ一般化したつもりであり、生臭いことは極力排除しているはず、である。
集計に用いたログは、畠山 昌幸さんの"Basicアクセス解析"により取得された生ログである。ここから、MS Excelを用いて、各UA/referrerの抽出およびグラフ化を行った。生ログであるため、同一IPからの短時間内の繰り返しアクセスをはじくといった処理は、一切していない。
画像フォーマットはさんざん悩んだ揚げ句、コンテンツ自体をPNGとGIFの二本立てでいくこととした。PNGを表示できないブラウザ(知る限り、Zaurusは全滅のはず)の場合は、GIF版をご覧いただきたい。また、テキストブラウザ及びモノクロブラウザご利用の向きには、お詫び申しあげる。ごめんなさい。
えらく長いものになってしまったので、メニューを。
A.総数
B.Zaurus(全体)
C.Zaurus(機種別比較)
D.月別比較
E.ニュースサイト
F.ちょっとした考察
A.総数 メニューへ

グラフ1. 半年間の推移(総数−月別)
トップページの総アクセス数を棒グラフ化。4月から夏枯れに向かって下降し、秋になってやや持ち直し。月間でまとめてしまうと、この程度のものである。つまらん。
そこで、一日のアクセス数をグラフ化してみる。

グラフ2. 半年間の推移(総数−日別)
土日毎にごっとんとアクセスが落ちるのが、如実にわかる。"心電図かこりゃぁ"というほどの、きれいな周期である。
週末はWebどころではないというのがまっとうなところで、私自身にしてからが、週末のチェックは甘い。有名どころがこぞって日曜深夜から月曜早朝に更新されるのも、このゆえか、あるいは卵と鶏か。
特に6〜7月は単純な周期パターンとなっており、常連の方々の定例アクセスであることがはっきりわかる。
大ネタがあったときはやはりピークが出るわけで、ピークA〜Gを順に見ていくと...
となり、Zaurus界の動きをがっつり反映しているといえば聞こえはいいが、要するに売れ筋の本ネタがないと雑感堂は静かだということである。りっぱにZaurusサイトしている、というかなんというか...
さてこれだけでは芸がない。次に、UA情報からZaurusを抽出してみる。
B.Zaurus(全体) メニューへ

グラフ3. 半年間の推移(総数/Zaurus以外−日別)

グラフ4. 半年間の推移(全Zaurus−日別)
グラフ3の"総数"は、グラフ2と同じ値。"Zaurus以外"は、UAに"sharp pda"が含まれるログを除いたものである。両者ほとんど重なっており、このグラフでは差異が見えない。
グラフ4は、グラフ3の両者の差分−すなわちUAに"sharp pda"が含まれるもの、Zaurus全機種からのアクセスである。
グラフ3から明らかなように、総数に占めるZaurusの割合は非常に小さい。6-7%というあたりがいいところである(3と4の縦軸スケールに注意)。
それでもグラフ3と4を見比べると(解像度800X600以上の環境なら、なんとか2枚を同時に見渡せるはずである)、動きの違いが見えてくる。5月一杯までは一応相似形にみえるが、6月以降、Zaurusからのアクセスは低値安定ともいうべき傾向を示している。なにより、"総数"でみられた顕著な周期パターンが、"全Zaurus"にはあらわれない。
この違いを突っ込んでいこう、というわけなのだが、その前に、Zaurus各機種の比較を。
C.Zaurus(機種別比較) メニューへ

グラフ5. 半年間の推移(Zaurus機種別−日別)
全機種比較だが、ご覧のとおりE1が一人突出している。グラフ4ともよく整合しているということは、要するに雑感堂のZaurusアクセスはE1をもって代表できるということである。
9月に入って、グラフ4との比較でE1がやや低調になるが、いうまでもなくE21の登場によるものであろう。いまだE1を越えるには至っていないが、E21からのアクセスは今後増えていく、のだろう。E1の衰退と共に雑感堂が沈静化する可能性もあるのだが。(※011202追記:11月に至り、ついにE1はE21に抜き去られた。56番参照)

グラフ6. 半年間の推移(EX1/TR1−日別)
VGA機種からのアクセスである。定常的にアクセスがあったのだが、どうも系統だった動きは見られない。サンプル数が限られ、個々のユーザの事情が影響しすぎる=標本集団になりきれていないという気がする。
EX1/TR1の2機種はもう少しパラレルに動くかと思っていたが、意外。両者ほとんど連関なく動いている。ユーザ層/運用形態その他もろもろが、想像以上に異なるのかもしれない。

グラフ7. 半年間の推移(C1/その他−日別)
こちらも、サンプル数の不足は否めない。C1はそれでも、グラフ両端に元気があるという傾向はうかがえる。ある意味では、Zaurus界の温度を一番端的にあらわしているのかもしれない。
"その他"には、MI-100/300/500/600/P10/L1が含まれる。いずれも個々にみると、気が向いたときにぽちぽち現れるという様子であって、コンスタントなものではなかったため、ひとくくりにまとめた。6/5にピークが出るのだが、これは実はグラフ2のピークEとぴったり同じ日である。大王降臨によって現用機種が稼働不能になった結果、眠っていた従来機が復活したという可能性も考えられ、うぅむ数字って怖い、のであった。
といったところで、以下は月別に、"Zaurus以外"と"全Zaurus"を比較していく。
D.月別比較 メニューへ
月別比較では、"Zaurus以外"のアクセス数を1/15した値と、"全Zaurus"のアクセス数をプロットしている。絶対数ではなく、動きの違いに注目するための処置である。
4月。

グラフ8. 3月末から4月の推移
SD劇遅解決ネタ(4/3)とスーパーブックネタ(4/16-22)がバカ売れした月。月間ベースでは未だに突出しており、特需というべきであろう。
前半は、Zaurusからのアクセスはそれ以外とほぼ重なる動きである。が、4/20(スーパーブック発売日)後しばらくは、"全Zaurus"の動きが"Zaurus以外"をだいぶ上回っている。前述のように"全Zaurus"はほとんどE1の動きといってもいいので、専用解説本が出るということはやはり、こういった結果に繋がるのだろう。
しかしほどなく、5月の大連休がやってくるのであった...。
5月。

グラフ9. 5月の推移
連休の影響が顕著なのが、まず面白い。
10日あたりの山は、お金持ち倶楽部の改版やTree!Explorerの発表が重なったためかもしれない。雑感堂の本ネタは特に出していないのだが、業界が熱いと数字も動いてくれるのだなぁという、一般的にいって嬉しい結果である。
15日には、MI-L1が発表されている。そこでもう一つ山を作って、下旬のビジショウへ。30/31日が空白なのは、ログを紛失してしまいデータがないからである。
"全Zaurus"も激しく動いているのだが、山谷ともに"Zaurus以外"に数日遅れているような動きである。この動きの中身は、次の6月で顕著になる。
6月。

グラフ10. 6月の推移
"Zaurus以外"は、思わず目を疑うほどみごとな周期的な動きである。ピークというものがまぁったくなくて、判で押したように同じ動き。土日で落ちて月曜に上がって...。
仙台レポート以外に一本も本ネタがない月でもあり、まぁ夏枯れその一であろう。といいつつ実はZaurus界にとっては、恐怖の大王が降臨した恐ろしい月だったのであった。圧殺やらCD落下やらクラッシュやらが相次ぎ、思い出すだに背筋が寒い。
さてそしてピークがない定常周期であるがゆえに、"全Zaurus"の動きが際だつ。"Zaurus以外"が土日に落ち込むのに対し、月中に例外はあるものの、Zaurusからのアクセスは土日に落ちないか、むしろ増える傾向を示す。結果として、比較的のんべんだらりとしたカーブを描いている。
実は4/5月もよく見ると状況は同じであって、週末のZaurusからの落ち幅は小さい。
週末外出先にも手軽に携帯して、ほほいっとアクセスできる。この結果は、いわゆる"モバイル機器"としてのZaurusの本領発揮ということにならないだろうか。私も、特に札幌にいるときの日中は、圧倒的にE1である(アクセス頻度自体落ちてはいるのだが)。
"全Zaurus"のカーブが"Zaurus以外"ほどの周期性を持たず、全体にのっぺりしているのはやはり、「Zaurusユーザは平日週末を問わず定常的にZaurusでアクセスしている」、のでは、ないのだろう。「週末に一般的にアクセス数が落ちるのを、平日Zaurusでブラウズしていないユーザが週末にはZaurusを使う分が、ある程度救っている」という解釈が正解のように思う。
7月。

グラフ11. 7月の推移
夏枯れいよいよ本番。6月にまして全体に低調。雑感堂のネタも、Zarus部屋だけで6本出しているとはいうものの非常に苦しく、過去の日記からの再構成という一度こっきりの禁じ手を使ってしまっている。
まぁその、暑かったのだ前の月から。とにかく。いわゆるスポーツドリンクを好まない私が、身の危険を感じてポカリだのアクエリアスだのを口にしたくらいなのだから。Webなんてやっとる場合かい、だったのである。
Zaurusからのアクセスも、波を作らずますますのっぺりと安定傾向ではあるのだが、だら〜んと落ち込んでいくさまがはっきりしている。
8月。

グラフ12. 8月の推移
前半、Zaurusからのアクセスはついに、ほとんどフラットラインに達する。低値安定そのものである。Zaurus以外も、低値通常周期。
下旬にはMI-E21の発表があり、ようやく少々持ち直す。が、Zaurusからのアクセスは8/25の突発ピークをのぞくと低値安定のままである。
Zaurusからのアクセスに周期性がみられないのは、6月の傾向を検討した段階で解決した。が、この低値安定傾向には、この十日間ばかりいろいろと考えたのだが、解がみつけられない。9月になると、さらに恐ろしい事態に...。
9月。

グラフ13. 9月の推移
4日のピークはE21の市ヶ谷レポートだが、なんとも申し訳ない話である。発売直前まで市ヶ谷に行けなかったのでこのタイミングになったのだが、アクセス総数/ネタ個別売り上げ共に、レコードになってしまった。
実はこのレポート、中身がしょぼい。いつも通り騒いではいるのだが、結局買う気になっていない分、テンションが低いのだ。
結果としてタイミング的に引っ張った分だけアクセスが多くなったように思うのだが、中身がしょぼいのは瞭然であり、グラフもまさに瞬間風速である。急峻なピークであり、面積を形作るまでには至っていない。
そして、恐ろしいのがZaurusからのアクセスである。Zaurus以外に比べると、反応が極端に鈍い。4月の状況を考えると、うすら寒い限りである。どうも夏枯れの影響が後を引き、Zaurusから雑感堂へのアクセスが減ったままのようだ。
トップページの雑感あれこれをやたらに長く書くようになったのもこの月からで、それ自体は特に理由があってやっているわけではないのだが、やはり情報としては散漫にすぎたか。
E.ニュースサイト メニューへ
とまぁこうなるわけだが、書かずにいたことが一つ。この項は、オプションのようなものである。
つまるところピークの発生については、ニュースサイトに紹介していただいたかどうかが、キーポイントなのである。ザウルスポッケにねじこんでさんとPDA JAPANさんについてreferrer抽出すると、グラフはこうなる。

グラフ14. ニュースサイトとの関連
くれぐれもご注意いただきたいのだが、グラフ14の3系列ともに、それぞれ異なる係数を掛けてある。ナマの数字のプロットではないので、どちらが多いとか少ないとかの議論はご容赦願いたい。あくまで、相互の影響度合をみるものである。
ピークはほとんどすべて、上記どちらかあるいは両方に紹介いただいたゆえであることが、一目瞭然である。A.項でピークに上げたものはほとんどが、ザウポケ乃至PDA JAPANに取り上げていただいたものであり、夏枯れの時期は要するに、紹介いただくほどの本ネタがなかったということなのだ。本ネタと併せて細かくみていくと、Marさんと庄司さんそれぞれの紹介の癖なりがいろいろとみえてきて面白いのだがそれはそれとして、ピークと紹介とは見事なまでの照応である。まずは、ご紹介に感謝。
あわせて逆に、"夏枯れ"あるいはピーク以外の時期にもよくぞ訪問いただいているものだと、ありがたく思わずにいられない。情報がまとまっていない分、ご苦労かけていると思うのだが...(この件、ちょっとだけ後述)。いわゆる固定客のみなさんに、いまさらながら、ぺこり。
F.ちょっとした考察 メニューへ
以上は、ほぼ十日間にわたって生ログデータをあーでもないこーでもないとひねくり回し、縦に切り横に切り斜めに切りして、一応の全体像が掴めたかというあたりでまとめたものである。いうまでもなく雑感堂アクセスの結果であって、これが即Zaurus界あるいはWeb文化全体に敷衍できるものだというつもりは、毛頭ない。
特にZaurus各機種からのアクセスについては、正直サンプルが偏りすぎた。もちっと底値が高いと統計的にモノがいいやすかったのだが、現実は現実である、やむを得ない。わけても雑感堂が基本的にQVGA機種対象である限り、VGA機種の分析については"そりゃ無理だ"ってくらいの限界がある。
そこを無理押ししてデータ化してみたわけだが、うぅむ、本来ならば複数のサイトがデータを突き合わせてみると、もっと面白いのだろう。いやこれはもう、単に"面白い"ということであって、統計分析に意味だの教訓だの方針だのを見い出すつもりでいるとまずたいていは、しっぺ返しをくらうのだが。
いずれにしろ本稿は、雑感堂をネタにして、なにかしらの印象を持っていただければというものである。過去半年を懐かしむもよし、機種別比較に唸るも笑うも泣くもよし、読み手のみなさんにお任せである。グラフを睨んでいると、きっとなんやかや浮かんでくるものがある、ことを望んで、書いてみた。
よろず雑感堂についていうなら、いずれにせよ"この一発"的なネタがないと、自他共にダレるなぁというところである。それは当たり前のこととして、問題が一つ。
雑感堂のネタはトップ雑感を含めて、一切系統立ててまとめるということをやらない時系列トコロテン方式を貫いているため、HTML総容量が1.5MBに達している現状、狙った情報を得るには不向きなサイトになってしまっているかもしれない。トコロテン方式(別名鰻の寝床)にはそれなりの哲学があるのだが、オンラインでの検索性に乏しいのは確かである。
すべて私個人の匙加減によるものながら、一応は情報提供のつもりがあって書いているのだが、この分量になってくるとどうもなぁ。"サイト内検索"的なCGIでも置かないと、本来の意図が喪われてしまうかもしれない。私自身はローカルのWebディレクトリにGREPかければいいのだが...
現状、Webページの保存をしていただく以外に道筋がない。トコロテンを覆すつもりは毛頭ないので、この点、今後の課題とさせていただきたい。
本来ならUA/referrerともに、また別の切り口もあるわけだが、分析としてこれ以上のことは、現状やっていない。純粋にデータとして楽しめる範囲で思いつくことがあればいずれまたということで、とんでもない分量をお読みいただいた方々にあらためて感謝しつつ、本稿これまで。
(2001/10/01)
(2001/10/02 追記)
全文検索cgi導入。各部屋の本ネタはタイトルが表示されないけれど、いいや充分便利だぁ。開発元のとほほさんに、極大感謝。ということで、上記の問題は一気に解決。めでたし。
(追記終わり)