50.Zaurus部屋17番訂正
悩ましいのは、Zaurus部屋17番(以下17番)には"設定資料"的な意味合いが強いことである。
市ヶ谷レポートなどは、一ユーザの勝手なほざき以上のものには成り得ない。もちろん読んでくれた方の参考になればという想いがあるから酒も控えて書くのではあるが、所詮は個人的な感想/評価の域を出ないものであり、何事かを決定付けるものではない。
17番の場合、ホームインデックスキーは"割り当て不可(;_;)"と明記されている。"決定的な"情報である。誤りであった。手っ取り早く解決をご覧になりたい方は、文末付近へ。
私がMI-E1を入手したのが2000/12/14。公式発売日の一日前、FamiPort予約により手に入ったのであった。当日は職場の忘年会だのなんだので忙しく、またその週末にはザウポケ大忘年会だのなんだので忙しく、しかもそれらの合間を縫って時間を計ってばかりいたので忙しく、17番公開は2000/12/17 17:00であった。
なんだかんだ言っても早いのであって、当時はとめらさんの"アプリ起動設定ツール"が機種判定によってMI-E1では動かず(そもそもE1のキーに対応していなかった)、手書きでSYSTPREF.TXTを記述するしかなかったため、大車輪でキーコードを調べ、書き上げたのであった。
"大車輪であった"ことが釈明になるとは思っていないのだが、やはり既存の情報を下敷きにしてしまった。とりもなおさず自分自身のZAU部屋10番にリンクがあるSYSTPREF.TXTなのだが、これは私が実際に運用していたMI-C1での設定である。
MI-C1とMI-E1は見てくれこそだいぶ違うものの、QWRTY配列のキーボード部分を除けば、キー構成としては似通っている。MI-E1でダイレクトキーがいくつか減っているくらいで、"戻る"だのスクロールだの、共通するものも多かった。
MI-E1で新設/変更された部分(たとえばQWRTY)については、HADECO R&Dさんの"GetKeyCode"を使って、キーコードを取得した。しかし、MI-C1で既に装備されていたキーについては、GetKeyCodeでさらっと当たりをつけて調べたところ変更されていなかったので、総当たりはせずにC1での設定をそのまま流用してしまったのである。
かくして、MI-E1のホームインデックスキーのキーコードを"0x6fff"としたままで、17番は世に出た。C1では有効だったこの設定がE1では効かなかったため、"割り当て不可(;_;)"との表示付きで。
はじめてPDA JAPANさんに私の記事が紹介されたのはZAU部屋7番で、このときは掲載許可を問うメールが舞い込んでえらいびっくりしたものだったが、その後もこまめに紹介いただき、確か17番も記事にしていただいたように記憶している。もちろん雑感堂はそれ以前からザウポケさんをはじめ多数リンクいただいており、17番はかなりのユーザに読まれたように思う。
ページごとのアクセスログを取りはじめたのは2001年の3月末からで、なんといってもZAU部屋29番がダントツなのではあるが、17番もそれなりで、2001年9月現在でも日に2件はアクセスがある。
一方で、MI-E1でホームインデックスキーに割り当てが効いたという記事にお目にかかったことがなく、この件に関してはまったく無防備といおうか、自分の記事をそっくりそのまま信じ込んでいた。
他方、とめらさんの"アプリ起動設定ツール"は、2001年2月、MI-E1に対応した。活動休止中にもかかわらず、HADECO R&Dの林さんの依頼に快く応じていただいたのだが、このツールを使ってもやはり、ホームインデックスキーは割り当て不可である(本稿執筆時)。
というところに本日2001/09/04 09:35、縁側にトラップさんから衝撃の書込み。なんですと、割り当て可...?
青天の霹靂寝耳に水、雨後の筍渡りに舟。聞いてねぇよ状態。
慌てて自分のE1のSYSTPREF.TXTを見直す。0x6fffの行は"#"でコメントアウトしたままだ。"#"を取ってリセット...やはり効かない。
いやぁないやぁな感じに見舞われる。"GetKeyCode"でキーコード取得。"0x2c"、ですとぉっっっ!!!
...つまり上述の流れになるわけで、C1からE1で、キーコードが変更になっていることを見落としていたらしいのだ。蒼白になりつつ、0x2cで再設定。
...をい。動かねぇよやっぱり。
"アプリ起動設定ツール"で再設定、生成されたSYSTPREF.TXTを調べる。げ、0x6fffぢゃん。
トラップさんという方は、スーパーブック執筆の同志でもあり、狂乱の仙台をご一緒した仲でもあり、なによりリリースされているMOREの数々、ドキュメントの確かさ、個人的に私淑しているザウラーの一人である。よも、こういった件で誤報を流されるわけがない。
となると、GetKeyCodeも誤った値を返しているのか。うぅん、あれもこれも含めて落ちつかないったらない。まんじりともしない(って、昼だが)。
というところで、トラップさんから再度の書込み。
MI-E1ホームインデックスキーのキーコードは、
0x7aff
とのことです。
この設定にすれば、割り当て可能です。確認いたしました(SHUさん、書込み感謝です)。
さてこのオトシマエをどうつけるか。私の記事がすべてというつもりは毛頭ないが、誤った情報を8ヶ月半の長きに渡って掲載し続け、もってMI-E1なる素晴らしいマシンの活用可能性をわずかながらでも喪わせてきたことは、慚愧に堪えない。心底、お詫び申しあげる。
縁側で"閉店"と書いたのは、誤った設定情報を流すサイトになんの存在価値があるか、という自省である。ここで引責辞任のごとき夜逃げ閉店をしても、なんにもならんことは承知。以後、さらに情報の質を高めつつ、雑感堂を続けて行く以外ないと思っている。
願わくば、来ていただいているみなさんのご理解のほどを。
さてしかし、積み残された案件が二つある。"GetKeyCode"と"アプリ起動設定ツール"の件である。
これらについては、そもそもがnifty:FPDAJ絡みのことであり、そちらに報告及び調査依頼を出してある。17番はそもそもniftyにもアップしたものであり、訂正報告は是非必要だった。なにか情報が得られ次第、雑感堂にてお知らせして行く所存※追記参照。
時あたかもMI-E21発売直前、SYSTPREF.TXTによるキー割り当て自体が、衰退していくのかもしれない。少なくともその危惧はある。
マシンが変われば運用も変わり当然ながら設定も変わり、歌は世につれ世は人につれ、諸行無常で生々流転、昨日の敵は今日の友、なのであるから、過去の駄文に過ちがあったからといって気に病むことはない、というわけにはいかん。冒頭述べたように設定資料的なものなのだから、その意味合いにおいて訂正のしかたも大々的になろうというもの(けして、本ネタの本数を稼ごうなどというヨコシマな意図ではないのだ)。
まだまだ現役で存在しているMI-E1ユーザのみなさん、もちろん自己責任ではあるけれど、ホームインデックス割り当て可能をご存知なかった割り当て好きの向きは、どうか私の謝意を汲んでいただいて、ぜひお試しのほどを。
(2001/09/04)
(2001/09/07 追記)
GetKeyCodeは本日Ver2.00に改版され、常駐型アプリとなり、事実上"電源切"以外のすべてのキーコードを取得できるようになった。MI-E1で動かすと、"ホームインデックス"キーはきちんと"0x7aff"が返ってくる。HADECO R&Dさんの素早い対応に、心から感謝。
また"アプリ起動設定ツール"については、2001.2.16のVer0.70でキー定義方法が公開されていた。ここに記述された方法に従ってMI-E1のキー定義を変更したところ、正常に設定が完了した。また、新たなキー定義を追加することも可能であり、かなり柔軟なものである。SYSTPREF.TXTが有効でさえあれば、MI-E21を含めて今後発売されるであろう機種でキーコードが変更になっても、追随できるだろう。先を見越して道をつけてくださっていたとめらさんに改めて感謝するとともに、本編執筆時は完全に失念していたこと、お詫び申し上げます。
(2001/09/11 追記)
"アプリ起動設定ツール"は、MI-L1以降の機種には対応していない旨、とめらさんよりお知らせをいただいた。"利用可能な機種名"としてアナウンスされているもの以外は、設定ファイルに記述しても動作しないとのことである。
残念ではあるが、もともと無保証の裏技に対する補助ツールである。致し方ないところだろう。
なお、2001.9.10のVer0.71では、MI-E1の"ホームインデックス"キーが修正されており、設定ファイルをいじることなく正常に動作する。
活動休止中にもかかわらず、反応および対応いただいたとめらさんに、改めて感謝。
(2001/09/12 追記)
"アプリ起動設定ツール"、Ver0.80へ。機種制限完全撤廃、設定ファイル中の機種名記述法変更。ハイフンは取ること。
追記が度重なってしまったが、今度こそ最終であろう。実は私はまだ0.80を店頭展示品で試してはいないのだが、物草さんのサイトで動作確認情報を得た。私的判断により十二分に信頼に足るものとして、自己実証主義を一時放棄し、この件はこれで終息としたい。物草さん、早速の情報開示、ありがとうございます。
とめらさんには、重ねて感謝。
(追記終わり)