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25.CE-AP1 VS E1 比較試聴

 魔鏡誕生の翌朝(1/30)、通勤のお供は久々にDeep Purpleだった。まぁさすがに心平静ではなかったわけで、いつものクラシックではとても仕事モードに入れないってんで、Deep PurpleのLive、Nobodys' Perfectをサウンド設定"Rock"で聴いてはじけちゃろうと思ったのだった。

 歩きはじめてリモコン(CE-RH1)再生ボタンぽち...客席の歓声がフェードインしてドラムイントロから順次楽器が入り、Highway Starがはじまる...ありゃ?
 ...なんじゃこりゃ。なんでこんなにやかましいんだ。なんでこんなに汚いんだ。物凄いドンシャリ、いやドンがないからシャリシャリ。痩せて荒い。あぁだめだめだめ、聴いておれん

 サウンド設定を"Normal"に戻す。ふぅ、とりあえずは落ちついたけど、なんだかなこのスカスカキンキンした音は。
 同じソースをC1/CE-AP1で聴いていた時は、同じ設定で十分に楽しめていた。Normalでもいいんだけれど、Rockにするとより元気一杯になれるんで、この朝はぜひ是非これでパワー充填しようと思ったのに。

 職場について記録を見ると、E1購入後クラシックしか聴いていない。"たま"がたまにある程度。クラシックでも比較的小編成のものが多かったし、交響曲はフルトヴェングラーのモノラル盤だったりしたし、ほとんど抵抗なく聴けていた。しかるにこれはなにごとぞ。

 よくしたもので、MI-E1用CE-AP1プレーヤーMORE公開。こりゃやってみるしかないってんで、1/31、比較試聴。

ソース:
1.Deep Purple/Highway Star (Live Version)
2.Enya/Watermark
3.Mendelssohn/弦楽八重奏曲第3楽章 (Housemusik)
4.Bach/ロ短調ミサ終曲 Agnus Dei (Bruggen/18c Orchestra)

マシン:
MI-E1初代機+MI-E1用CE-AP1プレーヤーMORE+CE-AP1
MI-E12号機+標準ミュージックプレーヤー+CE-RH1

 結論:上記ソースすべてにおいてCE-AP1の勝ち
 E1+RH1最大の弱点は、音の実体が痩せること。肉づきというものがない。実体があって初めて残響成分が拡がっていくのに、その実体が痩せているものだから音場が狭まる。楽器が鳴ったり声が歌ったりするその実体がつかめた上で音が響いていくのか、単に音が鳴っているのかの違い。ひずみも多いので、ますます痩せて聞こる。以下、ソース別に簡単に。

 1.のドラムハイハットは、RH1では単なるノイズである。これが一番ひどい。AP1ではまっとうな楽器の音なのに。
 2.のバック、Enyaの多重録音によるコーラスが、AP1の方がずっと肉厚で、しかも透明。余韻を持って拡がっていくのが心地いい。
 3.は古楽器の小編成なのだが、弦の奏きはじめ(こすりはじめ)の描写はAP1の圧勝。RH1だと、ただ音が鳴っているだけ。AP1では、奏きはじめに弓の圧力が一瞬高まるのがわかる。
 4.は古楽大編成の合唱+オケ。このくらい音密度が高くなると、差が出にくいようだ。全体のスケール感とか、金管楽器の音色の違いとか、どうも抽象的になってしまうけれど、印象としてはやはりAP1に軍配が上がる。

 音圧としては、RH1の方が大きく出る。デフォルト設定のボリュームで2段階ほど。これ、メリットというより、無理してかえって首締めてるんじゃないかという感が強い。
 ヒスノイズだけは、RH1の方が少ない。とはいえもともとノイズがほとんどないソースなので(通常のMP3はみなそうだろう)、まったくメリットにはならん。

不幸にしてMI-E1を2台持つ身となった私は、実に容易に比較試聴が出来たのだった。ヘッドフォン耳に入れたままで、AP1とRH1に差し替え差し替え...。
 ただ、おおむね、比べてみなければわからないくらいの違いでもある。これは本当にソースによる。1.のハイハットの違いは、百人中百人がすぐに気づくだろうが(これはほんっとうにひどい)、3.の話はよほど気合い入れて比べないと出てこない。通勤途中に聴く程度であれば、1.以外はあえて問題にするほどではないかもしれない。

 というわけで、CE-AP1 MOREにはそれなりに立派な存在意義があったのだった。音がいい。

 しかしなんといっても、カード選択が本体のカード設定に依存するのは痛すぎまる。これさえなければ、乗り換えたかもしれないのに。ちなみに、CE-AP1用ドライバが動いているだけではダメで、MOREがいないとAP1が動作しない。
 使い勝手としても、CE-RH1の方が上だ。ボタンに対する反応性が、AP1よりはるかによい。オプションポートに挿すAP1が抜けやすい件は、AP1に同梱の(MI-P10用)固定部材がE1でも使えるので問題ないのだが。

 そんなこともあって、わざわざCE-AP1を買うというほどのことではない。既に持っている向きは、どうせフリーのMOREだし導入後削除すれば標準ミュージックプレーヤーが復活するのだから、一度試してみることをお薦め。

 私は...カード切り替えとリモコンの操作性、要は利便性に負けている。音質を軽視して利便性をとるとは...あぁあぁあ、堕落じゃ堕落じゃ

(2001/02/02)

(2001/02/11 追記)
 L.Force導師、MP3 MOREのパッチ公開。本体のメモリ選択がどうなっていようが、カードがささってさえいれば、常にSDまたはCFを見に行く。MP3はぜーんぶCFに放り込んでいる(SDはデータやらMOREやら)私には、これでいいのだ。
 タネを明かしてしまえば、先日から"E1よりCE-AP1の方が音がいいぞ"と騒いでいたのは先行してこのパッチをいただいていたからで、導師がSDをお持ちじゃないためにCF版の動作確認は私が承ったのだった。これで、利便性を犠牲にせず、AP1を享受できる
 付け加えるなら、CE-AP1 MOREの操作性における唯一の利点は、AP1のHOLDスイッチをONにした時に本体側ボタンも一緒に無効にできること。これ、E1標準のプレーヤでなぜ外したのかまったくもって不可解。胸ポケット運用時には本体ボタンがむやみに押されることはないので、私にとってはたいしたことではないのだが、鞄に入れている場合には有効かも。
 も、誕生日プレゼントに加えてここまで...感謝の言葉もなし。これが役立つという人は少ないだろうけれど、CE-AP1とE1両方お持ちの向きは是非一度お試しを。
(追記終わり)