16.Webページ取得時間比較
MI-C1を使っていて不満だったことの一つが、Webページの登録にやけに時間がかかることだった。取り込み自体はまっとうな時間で終わるのに、その後の書込み動作の待ち時間がかかりすぎる。
そのあたり、E1でどうなっているのか検証。例によって試験条件から。
・接続条件
623Pによる64K PIAFS通信。プロバイダは@Niftyで、アクセスポイントはHyperRoad PIAFS東京。
・対象ページ
テキストのみのページとして、雑感部屋のトップページ(4.09KB)。画像が載った重いものとして、ザウポケ10万ヒットOFFレポートページ(HTML4.23KB+JPEG201KB)。平均的なページとして、Sharp Space Town(HTML20.4KB+GIFなど約27KB)。
・イメージ表示は"する"に設定。
・接続後、上記ページの取り込みを"登録"ボタンにより行ない、計時。一通り取り終わったらいったん接続を切り、再度接続して2回目の試行。
・C1/E1にて、ページの保存先を本体/CF/SDと切り替え。
・保存先を切り替えるたびに、キャッシュの消去及び保存対象ドライブのインターネットライブラリデータ削除をおこない、メモリー整理をおこなった。キャッシュは本体メモリに64KBを設定。
・下表の"取り込み"は、"登録"ボタンを押してから「このページを取り込みました」が表示されるまでの時間。"書込み"は、そのあとの「お待ちください」が消えて画面が再表示されるまでの時間。
・SDとCFの中身は__ZAURUSのみで、約15MB。内容は揃えてある。
・本体メモリの空き容量はC1/E1ともに約1.2MB。
| 一回目 | 雑感部屋トップ | |||
|---|---|---|---|---|
| 取り込み | 書込み | 合計 | ||
| E1 | 本体 | 1"71 | 15"85 | 17"56 |
| SD | 3"43 | 1'48"20 | 1'51"63 | |
| CF | 2"53 | 4"44 | 6"97 | |
| C1 | 本体 | 2"46 | 23"31 | 25"77 |
| CF | 2"90 | 7"40 | 10"30 | |
| 一回目 | OFFレポート | |||
| 取り込み | 書込み | 合計 | ||
| E1 | 本体 | 35"52 | 18"13 | 53"65 |
| SD | 39"85 | 1'49"37 | 2'29"22 | |
| CF | 35"83 | 9"33 | 45"16 | |
| C1 | 本体 | 39"33 | 25"71 | 1'05"04 |
| CF | 43"07 | 9"07 | 52"14 | |
| 一回目 | SST | |||
| 取り込み | 書込み | 合計 | ||
| E1 | 本体 | 5"19 | 15"07 | 20"26 |
| SD | 10"93 | 1'47"98 | 1'58"91 | |
| CF | 6"12 | 7"74 | 13"86 | |
| C1 | 本体 | 16"94 | 25"22 | 42"16 |
| CF | 12"56 | 7"61 | 20"17 | |
| ニ回目 | 雑感部屋トップ | |||
| 取り込み | 書込み | 合計 | ||
| E1 | 本体 | 1"38 | 15"56 | 16"94 |
| SD | 3"62 | 1'48"52 | 1'52"14 | |
| CF | 1"58 | 8"28 | 9"86 | |
| C1 | 本体 | 2"32 | 23"21 | 25"53 |
| CF | 2"77 | 8"20 | 10"97 | |
| ニ回目 | OFFレポート | |||
| 取り込み | 書込み | 合計 | ||
| E1 | 本体 | 35"31 | 17"78 | 53"09 |
| SD | 40"58 | 1'49"31 | 2'29"89 | |
| CF | 37"14 | 7"65 | 44"79 | |
| C1 | 本体 | 43"22 | 24"99 | 1'08"21 |
| CF | 44"25 | 8"73 | 52"98 | |
| ニ回目 | SST | |||
| 取り込み | 書込み | 合計 | ||
| E1 | 本体 | 4"90 | 14"89 | 19"79 |
| SD | 10"87 | 1'47"20 | 1'58"07 | |
| CF | 5"94 | 8"30 | 14"24 | |
| C1 | 本体 | 8"78 | 26"21 | 34"99 |
| CF | 11"81 | 7"94 | 19"75 | |
...どうしろというのだ...
取得ページの大きさと書込み時間にはほとんど相関がない。もっと巨大なページを取り込めばそれなりに書込み時間も延びるのかもしれないが、この程度の違いでは差が出ないようだ。
意外だったのは取り込み時間の差である。ここにはまったく差が出ないだろうと思っていたのだが、E1での結果を見ると、あきらかにSD>>CF>本体の傾向が見られる。
実験前までは、取り込んだデータのとりあえずの置き先は本体メモリで、取得が終わってから指定されたドライブに書込むのだろうと思い込んでいたのだが、どうやら違うようだ。はなから保存先ドライブにデータを置きに行っているとしか思えない。
SDのデータ...。
たかが雑感部屋を取り込むのに1分50秒というのは極悪過ぎる。はっきり言って現実的ではない時間である。何のために軽いページを心がけているのかわからんではないか。パケット課金なら我慢も出来ようが、時間課金のPHSではどうにもならん。実験していて泣きそうになった私。
それにしても、SDの遅さはメディアのアクセススピードのみが原因なのだろうか。取り込み時間と書込み時間の大小関係が本体とCFで逆転している(取り込みは本体が速いが書き込みはCFが優る)ことから見ても、書込み動作でなにか知らんが妙なことが起きているのではなかろうか。
ついでにもう一つデータを。取り込むと接続セッションごとの情報ファイルに分類され、ページを読む時は最新のセッションに分類されたページのみが表示される。他のファイルを見たい時は画面左上のプルダウンリストを開くわけだが、そのリスト表示にかかる時間。上記のページ取得を2回行った直後のデータである。
| E1 | 本体 | 0"40 |
|---|---|---|
| SD | 9"00 | |
| CF | 4"77 | |
| C1 | 本体 | 1"35 |
| CF | 7"05 |
取得に泣くほど待たされた揚げ句に、たかが二つの情報ファイルを開くのに9秒...。
結局のところ現状では、E1でWebページを取得する時は保存先を本体メモリにしておく、が解か。取得自体はCFがもっとも快適なのだが、P-in Comp@ctという話もあるし、その都度メモリー設定をSD→CFに切り替えるというのも無茶な話である。
対C1という話になると、CF同士の比較がもっとも公平になる。確かに取り込みは速くなっているが、書き込みの優劣は一定ではなく、E1優位とはとてもいえない。速くなっている部分は恐らくはCPUが変わったことによるメディアアクセス速度改善だけであって、処理自体にはまったくメスが入っていないと思われる。
いずれにせよ、SDへの保存は避けた方が無難である。本体に取り込んでおいて後でゆっくりSDに転送するのが一番か。
なんとかもう少々マシにならないものだろうか。本体メモリの増設という位置づけにしては、SDの挙動がお粗末過ぎる。メディア側の改善も勿論だが、Zaurus側のアルゴリズム見直しなどの余地があるなら、ぜひ早期の対策を望みたい。
(2000/12/17)