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2.MI-C1が最強になった日(後編)−MP3 MORE UPDATE−

 登場直後から関係各方面(自分も含め)にていろいろと問題を指摘されていたMP3再生だけれど、とにかく音は出るわけで、私はとりあえず折り合いをつけながら十分楽しんで毎日たーっぷり使っていた。少なく見積もっても一日平均50分は聴いているはずである。

 ところがなんとまあ、噂はあったものの予想もしないタイミングで、問題のほとんどをクリアした改版が出てしまった。以後、項目別に。


レジューム対応!!!

 私が聴くジャンルは、クラシック7割で残りがヘビメタ/たま/ポップスその他という構成で、要するに一曲が長い。クラシックの場合、一楽章(一曲ではないのだこれが)で40分近く、なんてのもざらにあるのだ。

 そういうものを朝の通勤中に聴いていて、まさにサビにさしかかったその時に職場に到着してしまった、とせよ。ポーズで止めたって限界がある、結局ストップするしかない。さて昼休みにはまた最初から延々と、になってしまうのである。

 それが20分も続いてごらんなさい、いくらなんでもその日の朝に聴いた部分だ、新鮮であろうはずもなく、だらけるだらける、要するにつまらんのである。

 今回の改版で一番ありがたかったのはやはりこれ。"止めたら次は止まったとこから"うん、使いやすい。

 ちょっとだけ余談を。本来そういう細切れの聴き方はいかんという話もあって、それはその通り。いつも真剣勝負で聴ければそれば一番いいのだ、けれどもそうはいかんのです。だから代替手段として歩きながら電車に乗りながらなんだかんだしながら聴いておるのである。真剣勝負で向き合う時にその感性が擦り減っているようではまずいけれど、そのあたりを自覚の上でコントロールしておれるならば、便利に聴ける方がいいと思う。


早送り/巻き戻し対応!!!

 またもクラシックの例で恐縮だが、3-4-5楽章は続けて演奏されます、なんて曲が中にはある。計50分。CD-Aの段階で既にまとめて1トラック。

 違うんだ、今聴きたいのは5楽章なんだ、といっても旧版ではとにかく3楽章からじーーーっと我慢しなけりゃならん。あれは辛かった。大体、本当に聴きたいところにさしかかるとそれこそ職場に到着してしまったりして。すたすた先送りできさえすれば幸せだったのに。

 戻す場合もある。あるフレーズを心待ちにしていたのにその時自分の横を暴走チャリがすり抜けていったんでそっちに気を取られて"しまった終わっちゃったよ"...私しょっちゅうである。Deep Purple "Hush!"最初のサビ直前のドラムたたみ掛けを逃した時、とか。

 これについての今回の対応は面白くて、とにかくボタン一発で、ある決まった時間が送られる。ユーザ側では、一操作当たりの送り量(秒数)を設定するようになっている。

 ここでやっと気づいたのだけれど、結局のところあのリモコンユニット、"押しっぱなし"という信号をそもそも送れなかったようである。市場でほとんどデフォになっている、"ぽちんと押したら一曲送りで押し続けたら早送り"ができないのは、私ソフトの作りだろうと思っていたのだが、違ったようだ。そもそもハード的に、スパイク一発しか送れない作りらしい。

 たとえば移動量を30秒に設定して、あと20秒で曲が終わるという時に早送りしようとするとどうなるかというと、これはどうにもならない。ただ一瞬しゃっくりを起こすだけである。

 逆に、曲が始まって5秒も経たないのに30秒設定で一つ戻そうとすると、それはその曲の頭に戻るだけ。要するに、早送り/巻き戻しは、あくまでもその一曲の中に限られるということらしい。

 次の曲/前の曲に飛びたい時、特に次の次の次が聴きたいという場合は、"一度ストップボタンを押す"が答えである。再生を止めてしまえば、操作は常に曲単位で働く。


...さて、これ以外にもいくつも改善項目はあるのだが、実は私にとっては以上二つがすべてである。これでもって、CE-AP1は十二分に便利な音楽再生ユニットになった。

 まったくもってなんということだろう、昼間仕事のマシンとして最強になったばかりのC1が、今度は音楽系でも並みのプレーヤと遜色ないレベルまできてしまった。まさに、あれもこれもこの1台。掛け値なしに<最強の>マシンである。うぅ、便利便利便利。


 というわけで、一日のうちにどどっと発表されたあれこれのおかげで(そういえばCDmaOneのPacket対応ドライバも出たんだよな)、MI-C1周りの環境はほぼ整備されたと思う。もちろん、JavaだのCodeWarrierだの、この先のZaurusとしての方向性にはいろいろ問題もあるけれども。とりあえず現時点で、もっとも対応範囲が広くてしかもアブハチ取らずにならないPDAとして、MI-C1はようやく完成したんではなかろうか。

 ...などと書いているといやでも思い出されるのだけれど、来週あたりになにやら発表されるとか。さてどうなることでしょう。我がMI-C1の天下(私にとって)は3日で終わるのだろうか。興味津々しんしん。

(2000/09/30)