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15.RescueASF トラップ氏

 ザウルスMI-E1スーパーブック執筆作業の最初期。執筆陣がおおむね顔を揃えたところで、はたと気づいた。動画をまるでいじってないのって、私だけ...?

 みぃんなけっこうなテレビっ子で...。正月の段階で構成案を煮詰めている時に、CE-VR1のビデオ連動予約の話やら深夜にガンダム一挙放映やら何やらと盛り上がり。当然、みぃんなVR1持ってるし。
 日常ほとんどテレビを見ない私は、この段階では完全に取り残された。第一、テレビがないわけではないけれどそれはPC用ディスプレイのDSUB端子に出力する体裁のチューナーであって、もちろんモノラル、"見ることができる"底のものである。まぁ、動画部分の原稿を自分が書くわけではないので、いいかぁ...

 そんな私でも、動画の撮影はしてみたかった。もはや言うまでもないが、札幌の娘の動画を撮って、東京でえへらえへらしようというのである。手軽な値段で気軽なサイズの動画を撮れるというので、eggyを導入。本当はインターネットビューカム(VN-EZ5)がよかったんだけど、値段がね...
 最初札幌ヨドバシで探した時はeggyの格好を知らず、目に入っていながらわからなかった。まさかあそこまでちゃっちいものとは思ってなかったんだもん。ここではP-in Comp@ctシバリがあって見送り、結局吉祥寺キムラヤにて単体購入。ぱらぱらと娘を撮って遊ぶ。娘大喜び。ファイル系MOREの充実で、E1単体でも問題なく観られるし、こちらの方はとりあえず落ちついた。

 さて、テレビの話。実は取り残されていた頃、外付けチューナーに外部コンポジット出力端子があるのに気づいていなかった。ただのオロカモノである。てっきりDSUBに行くのと音声LINE OUTしかないものとばかり...。
 ドラマの類は基本的に見ないし、ニュースは朝見れば大体カバーできるんで、まず不満はなかった。それでもたまに"観たいなぁ"と思う番組がないではないが、大抵放映時間に自宅にいない。それじゃビデオで録画するか、となるが、これを入れてしまうと、ただでさえ少ない時間が(いや、呑まなきゃもっと余裕が出るのはわかっちゃいるが)限りなくゼロになってしまうのが恐くて。結局、ビデオは今だに持っていない(札幌にはある)。
 CE-VR1は単体でチューナーを持たないため、複数チャンネルにまたがって予約録画するには、ビデオデッキを併用するしかない。逆に、チャンネルを一つに限定するならばVR1+チューナーで可能なわけで、このくらいならまぁ、"快適な不便さ"になるかなぁ、と。出力端子の件に気づいた瞬間、足は吉祥寺に向かっていた。
 問題はVR1で使うメディアをどうするかだったのだが、ここは勢いで、300MB microdriveを同時に購入。ま、eggyでも使えるし。E1では使えないから予約情報はCF経由で落とし込む必要があるが、まぁ手間がかかるだけでなんとかなるだろう。

 最初は結線で悩んだり、VR1のOSDを入力できるテレビがないために時刻設定ができず予約ができなかったり(札幌に持っていってようやく解決)、なんだかんだと手間取ったが、始めてしまえばお気楽極楽。とりあえずは毎日17:25-17:45、NHK教育に録画設定。microdriveなら、ほったらかしでも10日以上は保つ。やっほぅ、こうしておじゃるな日々が始まったのであった。

 そうこうするうち、ChamさんがRsvMp4公開。これで、E1にCFをさして予約設定→PCでファイルをCFからmicrodriveに移すという手間が省けた。大助かり。ほとんどおじゃる優占(命名おやぶん)なんで、さほど使わないのではあるけれど。

 さてさておじゃるがどんどん溜まっていくわけだが、サイズは240x176。常用画面解像度である1152x864でそれなりに観ようと思うと、これが最低限なのだが、けっこうな容量を食う。20分の録画で20MBをあっさり超えてこられると、さすがに切迫感がでてくる。毎度オープニングテーマを聴きたいほど北島三郎のファンというわけでもなし、前後を切り取って本編だけにしたいのに、さてそのやり方がわからない。
 eggy付属のPixLabには切った貼ったの機能があるのだが、こいつ、240x176のファイルは扱えない。なにぶん動画初心者ゆえ、どこに情報が集積されているかも見当がつかず、ここは素直に教えを乞うのが一番と、トラップさんにメール。2月の始めのことであった。
 ここで懇切丁寧にお答えいただき、MSのASFインデクサ導入。ぶちぶちっと前後を落として、おぉ、コンパクト(と言ったってそれなりの容量は食うが)。

 とっころが、こうやってぶち切ったファイル、E1では再生できないのである。まぁもともと、電車通勤ではないから移動中に動画を観るという機会も少ないし、仕事の合間にちょろっとリフレッシュで観たいのはおじゃるではなく娘なので、この際仕方ないか。

 さらに、CE-VR1設定変更ユーティリティ、突然の公開。VR1の録画品質に決して満足はしていなかったので、大歓迎。これで設定変更して録画したファイルはE1で再生するとコマ飛びの可能性あり、なのだが、どうせASFインデクサで処理して再生不能になっているのだ、今さら同じことである。早速導入して、全解像度でフレームレート/画質/平均ビットレート/音質の全てを、設定限界値まで上げる。その設定で240でx176で録画したおじゃるを観ると、おぉおぉお、はるかに奇麗。明るいし滑らかになったし。一番変化を感じられたのは音質だったりもするが、まぁなにしろ、おじゃるレベルのソースであれば、ほぼ満足の行く品質になった。

 FIVAを導入して、お、これで飛行機の中でもおじゃるが観れるぞ、と思いきや。
 ぜんっぜんダメ。ちょいとでも動きのある部分はブロックノイズの嵐になって、観られたもんじゃない。コマ落ちはほとんど感じないけど、絵が判別できないほどのひどさである。色合いも青っぽくて彩度薄くて、これはまぁ液晶品質の問題なんでとやかくは言わんが、なにしろダメ。Crusoeの弱点が露呈した形である。
 まぁね、家で観ればすむんだからね、いいやいいや、と自分に言い聞かせていたところ...

 ...ふぅ。やぁっと本題
 スーパーブックが終わって眠りについていたトラップさん、いきなり起きたと思ったらどでかい手土産引っさげ。ASFインデクサでぶった切ったファイルの解析結果。ちょいと書き換えればE1でも再生可能...?
 とりあえずコマンドラインツールを作ったとおっしゃるので、くれくれくれと騒いだら、なんと突然、
 RescueASF公開。

 起動してファイルのあるディレクトリを指定すると、再生できないASFは赤で、大丈夫なものは黒で表示される。赤いヤツを選択して"Rescue"ボタンを押すと、瞬時にして黒に変わって、はいばっちり。も、な〜んも考えなくていい、実にお気楽極楽なMOREである。
 栄えある要救助者題一号はもちろん、新シリーズ第一回、「しん〜、おじゃるまるぅ〜〜〜」。おじゃる丸が平安朝で、成長した証しの「刈り初めの儀」をやってもらうというこの回、じわじわと儀式が進んでいよいよ刈り初めの儀という時の、花火の風景やらバックの音楽やらがなんだか妙に感動チックで、私はかなりお気に入りなのだ。
 早速再生。おぉ、奇麗だぁ。多少のコマ落ちはあるものの、気にならないレベルである。もともとおじゃる丸は動きがそんなにないアニメなので、E1向きなのだ(これがもののけ姫なんかだと、けっこう悲惨)。

 VR1の時計の誤差を考えれば、前後5分ずつ余計に撮るのは避けられない。そのまま突っ込んだのでは、いくら大容量のCFがあったって足りやせんのであって、多少面倒でも前後は切りたい。設定変更で容量が増えている分を考えれば、なおさらカットは必須である。
 RescueASFは操作は簡便で速いので、救助したファイルをPCのライブラリディレクトリに書き戻すかどうかは、まぁどちらでもいい。いつでもちょちょいっと救えるのだから。
 一方で、たろサさんはPC版のツールを作られて、現在動作検証中。こちらもこちらで便利そうなのだが、RescueASFがあれば、変換処理の有無を気にせずにCFに放り込むことができるわけで、相互棲み分けは充分に可能だろう。ありがたいことである。

 本日さきほど、正式版も公開され、めでたく本運用開始。う〜ん、相変わらずドキュメントがお見事。
 実は...RescueASFは、さらなる発展の先触れである、らしい。成功すれば大将が泣いて喜ぶ事態が待っているようで、ふぁいとぉ、トラップさん。体に気をつけてね。

(2001/05/18)