MORE部屋 品書きへ


14.お金持ち倶楽部 ウクレレとりっぷさん

 思えば長い付き合いである。
 私がまっとうなザウラーになった1999年夏、niftyでsnow boy♪さんに紹介いただいたのが出会い。それまではMI-11OMの表計算で金銭管理していた。出来合いのシートは重たすぎてどうにもならなかったので、ごく簡単な自作シートに入力していたのだが、まあなんだかちまちましていて、決してこの方法を気に入ってはいなかった。MI-P2Bに乗換えて、表計算はMORE提供となったのだけれど、これがなかなか出ない。業を煮やしてniftyに愚痴を書込んだら、お金持ち倶楽部を紹介されたわけである。まだMOREの探し方もろくに知らなかった、可愛らしくて純朴だった頃の話。

 具体的には8月24日だったのだが、ちょうどこの日にバグ対のバージョンアップがあった直後だった。このとき、Ver1.41。すでにCSV出力機能も備え、充分に実用になった。ファイルを読み込んでくる機能はないので、資産継承にちょっと悩んだが、いつまでも表計算シートを引きずるよりはと、きっぱり乗換え。当該月のデータは再入力して、本運用開始。

 なんといっても、支払い先設定が効いた。財布の中身と銀行の預金とクレジットカードのそれぞれを、ようやっとまともに管理できるようになったのである。でもってなにしろ、動作が速い。入力も集計も、あっという間である。
 振り込まれる給与をどこにどう振り向けたらよいか、今月はいくら呑んだのか、あといくら使えるのか、簡単操作で一発で見渡せる。月に2回の札幌行きは、基本的にほしぞらきっぷのチケットレスだから、うかうかしていると引き去りでえらい目に会うのだ。暮らしを管理する意味で、PDB IIによる日記と双璧をなす、必須MOREとなった。家族と温泉三昧中なんかだと、この二つしか起動しない日ってのもあったりするくらいで。

 とにかくひたすら、こまめな入力。煙草一箱、ジュース一本も逃さずすかさず入力。んで一日たって、お金持ち倶楽部のデータと財布の中身がぴたり一致する時の快感。この感動を知らないと、途中で挫折することになるのよ。
 逆にずれが出た時、悩みまくる。はて、どこで入力漏れたんだろう。99.9%は財布の中身が足りないわけで、どうにもわからん場合は、やむなく"使途不明"なる支払い種類で調整。この時の後ろめたさというか口惜しさも、入力を続ける原動力である。
 管理が即節約につながるほど世の中甘くはないのであるが、いつの間にか財布が空という事態は、少なくとも避けられる。最低限、"今月こんなに呑んだのか...来月は控えよう"との反省には、なる。反省するだけで終わってしまうのが、私たる所以なんだけど。

 もう2年近く使い続けているわけだが、かなりきめ細かいバージョンアップが続いている。バグ対を除いて、私にとってインパクトが大きかったものを列挙すると、

Ver1.50(2000/01/10)
繰り越し機能
 大きかったなぁ、これは。月初めに各支払い先(財布とか銀行とか)それぞれの先月末の数値を手入力するというとっても面倒な作業が、これで救われた。ドキュメントによると、かなり悩まれたとのことだが、いやぁ、あってよかった。"単純に"とおっしゃるが、これで必要にして充分である。この機能の拡張が、のちにちょいと波紋を呼ぶ。
Ver1.60(2000/03/17)
顔文字IT!、コピペ対応
 嬉し泣きした機能拡張。電卓との連携は初めからサポートされていて、電卓で複写した数値は、電卓を閉じるとお金持ち倶楽部の入力欄に入ってくれる。それはいいんだけど、内容欄の記入にPDB IIのデータを貼り付けるとか、その逆とか、やっぱり入力が発生するものって、コピペは必須だなぁと実感。顔文字IT!はこの当時はろくに使っていなかったんだけれど、現在では結構多用。
Ver1.63(2000/09/03)
CSV出力先ドライブを本体・カードから選択可
 なにかと物入りの本体メモリを圧迫しないというのは、なんであれありがたい。メモリカード経由でPCにデータを移せるのも便利。
 このあと、大きなところでは複数ファイル機能・移動属性指定・データ送受信機能・E1の高速ON/OFF対応と順次拡張されていくのだが、残念ながら私は、これらの機能は使っていない。単純に必要性がないから(高速ON/OFFについては、起動画面設定との絡みもある)。

 さて私の使用機も、P2BからC1を経てE1へ。こうなると、ひしひしと縦形がほしくなってくる。
 お金持ち倶楽部の場合、内容欄をよほど緻密に書かない限り、横画面だとデッドスペースが出てくる。日付・金額・支払い種類・支払い先さえわかれば、通常は充分である。ならば、縦画面でも不足なく見渡せるはず。
 E1の電卓が縦型だというのも、おおきい。頻繁に切り替えながら連携させて使う場合、さすがに持ち替えは辛いものがあるのだ。縦なら縦、横なら横で組み合わせたい。
 もちろん、キーボードをより素直に使えるということもある。テンキーはないけれど、数字モードなら上段キーで十分に便利。

 上記の高速ON/OFF対応の時は、ウクレレとりっぷさんはまだE1をお持ちではなかった(確か、職場の同僚のマシンを借りたという話)。勢いあまってE1でしか起動しないバージョンを作ってしまったというのは笑い話だが、その後ついに入手されたとうかがってから、一日千秋の想いで待ち焦がれていたのだった。
 ZWC絡みが旬だということもあり、これがまたなかなか...そうこうするうちに桜吹雪バージョンなんてのが出てきた時には、ちょっとだけ泣いちゃったりしたのだが...

 じゃん。Ver3.00(2001/05/03)にて、ついに縦対応。
 ほれほれ、いいわいいわ。初回起動では従来通りの横画面だが、メニューから縦横切り替えすれば縦表示で、以後保持。最初は内容欄がまったく表示されず、罫線移動させても埒が明かなくてあせったが、横に切り替えて幅を調節してから縦に戻せばおぉけぇであった。
 この版から、キーボードショートカットにも対応。3.00では"機能"+"入力"="登録"に対応しておらず、これはメールでお願いして、3.10で対応していただいた。同時に日付のフォントを小さくできるようになり、罫線調節すればさらに見渡しが拡がる。ぶらびっしもである。

 メニューから繰越機能設定に行くと、二とおりの設定項目がある。
 "繰越項目種類"は、繰越をおこなった時、"種類"欄にどの名前が入るかを決めるもの。設定する前はブランクになっていて、この状態のまま繰越操作を行うと、当然ながら"種類"欄は空のままである。
 この種類指定は、もう一つの設定項目である"繰越時すでにある繰越項目を削除する"と絡む。"〜削除する"のチェックをつけると、二度目移行の繰越操作の時、"種類"で指定した項目のデータ(当該月の)が削除されて、改めて繰越データが入るという仕様。
 最初この関係がなかなかつかめなくて苦労したのだが...
 実は、"繰越時すでにある繰越項目を削除する"は、チェックつけることはできるのだけれど、3.10時点では未実装なのであった※追記参照。この話、ウクレレとりっぷさんにメールで問い合わせたら...

 ああーっ!今ソースを見て初めて気づきました。かってに実装したつもりになっていました(最近夢の中で仕事を終えたような気になることがあるんです...)。確かに未実装です!!近々実装します。
 ...ですと。大爆笑。そーいうこともあるのねぇ...
 なぜ繰越を複数回やる必要があるのかということだけれど、そりゃ、月末必ず銀行に記帳に行くなら不要である。全支払い種類に渡って、月末データに入力漏れやミスがないという保証があるなら。実際には、月を越してから前月分データの修正が入ることって結構あるので、修正したら繰越のやり直し、その際繰越データはダブるんじゃなくて上書き(結果として)でなければまずい。で、"繰越項目削除"が生きてくるわけ。

 この時、"繰越項目種類"で指定した種類(名前)が削除対象になるので、当然ながらここで指定するのは、繰越にしか使われない名前でないとまずい。まぁ一般的には、そのものずばり"繰越"という支払い種類を作っておいて、それを指定するのが穏当だろう(私は、繰越機能実装前に手で操作していた時の"繰り越し"って名前を残してあったので、それを使用)。
 この件、"既存のリストから選択するよりも、「繰越」に決め打ちするなり、ユーザに入力させるなりの方が..."とメールしたら、"(私のように)すでに"繰り越し"という種類を作っている人の利便性を考えたのと、プログラマの本能で..."というお返事であった。仕様変更は大変なので、ドキュメントで説明するとのことだったので、老婆心ながら本稿でも触れておいた。
 って、前述したように、削除機能は未実装なのだけれど※追記参照

 さて本日は、これから札幌。移動が多くなるんで、入力項目が増えるのだ。さっと取り出し電源入れて、"機能"+"決定"でお金持ち倶楽部。すいすい入力、しっかり管理。さぁて、給料日まであと4日だ...。

(2001/05/11)

(2001/05/13 追記)

 5/13、当該月既存繰越項目削除機能 実装。ドキュメント整備され、3.20に改版。

(2001/05/14 追記)

 5/14、3.21リリース。繰り越し削除のバグ対。一連の動き、これにて収束(変換ミスにアラズ)。
 うーん...追記で書いてもインパクト薄いんだけど、あと一つ要望があるとすれば、起動時の閲覧画面(入力/修正画面ではない)にも、電卓呼び出しボタンが欲しいということだろうか。入力/修正画面だと、集計値がいなくなってしまうのだ。これ、集計値と財布の中身を突合して(引き算して)使途不明金割り出す時にちょっと不便で...集計値を記憶してから入力画面にして、集計値を入力して、財布の中身を引き算しなきゃならん。
 ま、中身があってれば問題ないところなんだけど...悲しいかな、往々にしてあるのよね、この場面。
 電卓にSYSTPREF.TXT/C-Indexできれば問題ないんだが...空きがないのよ、もう。割り付け構成見直そうかなぁ。

(追記終わり)