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12.HDシリーズ ハデコ R&D

 なにしろインターネット全盛時代なわけで、パソコン通信サービスとしての@niftyはどんどん閑古鳥、なのはやむを得ないんだろうけれど、あのぅ、役に立つのよ未だに。

 酒の情報、料理の情報、音楽の情報、PCの情報。オートパイロットでしゃらっと巡回するだけで、どかどかとHDDに情報が溜まっていく。現在、AirCraftのログフォルダは830MB。ローカルに溜まってくれるからこそ通信コストは最小限に押さえられるわけで、大抵の場合、私の情報検索対象はまずここである。なんとかなってしまうのだ、これだけ溜めておくと。それでも駄目ならWebに行くが。
 溜めるのみならずコミュニケーションとしても有用なわけで、昨年行ったバッハ・コレギウム・ジャパンのロ短調ミサも、FCLA/MES17でチケットを譲っていただいた。

 Zaurusについても同じこと。'99年夏にまともなZaurus使いになった私は完全に遅れてきた人であって、もう本当に右も左もわからない。MOREって何ですかそれ食べられるんですか状態。当時はFAQ構想なんて影も形もないし、シャープからの情報発信もしょぼくて、どこで情報を得たらいいものかその入り口すら見えなかった。
 まぁNiftyのどっかに部屋があるだろうと以前ちょろちょろうろついたあげく、見つけてあったFPDAJ。こうなったらしばらく巡回してやろうとMES5に住み着き、どどどと情報のシャワーを浴びる。なるほどそうかそうなのか。

 この年の秋から半年間、二週間に一度、全国規模の工事を進捗管理するという名目の実体電話番ってな仕事があって、一日縛りつけられるわりには結構暇。よしこの隙に、てんでFPDAJ/MES05のログを初めから全部読むという荒技を使い、とりあえず取れるだけの情報は頭にぶち込む。結局これを二巡したのだけれど、今に至るまでこの経験が一番役に立っている。Zaurusの裾野というかバックグラウンドが一通り頭に入り、その後なにをするにもしっかり対応できる足場を手に入れた感覚。

 当初はPCで取ったログをLfLogBrowserで読むスタイルだったが、ほどなく革命が訪れる。1999/09/10、レス書き対応版 HD-Term & HD-Editor公開。

 これは本当に画期的なことで、TermもEditorもそれ以前のバージョンから稼働はしていたのだけれど、インク参照を使うってやつで、どうも使い勝手がよくなかった。レス書き対応版はもうその名の通りで、ようやっとZaurus単体でまともに通信できる環境が出たのである。MI-110Mでもできなくはないことは知っていたけれどとてもやる気にならなかったし(必要に迫られて某オークションでやったが、まぁストレスかかりまくった)、PI用の週間特選メニューは現在でも継続追加中なのを知ってはいるが、なんといってもHDシリーズ。使いやすいったらない。これのおかげで、札幌にいる間RESが書けないという大問題もクリアされたのだった。

 このあたりから、HDシリーズに関する要望だの試用レポートだのをこまめにUPするようになり、ますますFPDAJに深入り。

 その後こまめな改版やリリースが続き、ついに2000/04/13、ツリー対応版HD-Log、Term公開。ツリー対応について計画自体はずいぶん前からアナウンスされていたのだけれど、"できるのか""実用的なのか""必要なのか"など、いろいろと疑念があったことも確かだ。そりゃ、QVGAでそこまで無理してどーする、と考えますわな普通。
 でもやってしまって、驚いたことにこれが充分役に立つ。亀RESというのは日常茶飯事であって、一週間前の話にRESがついたりすると、元発言がないとまったく話が見えん。これはツリー表示で見る以外に解決がないし、全体の話の流れをつかむ意味でも、ツリーの恩恵は想像以上だった。でんのすけさんやGIGAさんのサポートにより、PC環境との連携もばっちりとれ、お気楽極楽。

 強力な検索だの新着発言対応だのとどんどん進歩を続けるシリーズは、2000/06/29の3作まとめてのバージョンアップで、一通りの完成を見る。この後も乗っとり君対応などのマイナーバージョンアップはあるのだが、現在の姿はほぼ昨年6月にできあがっている。ってなわけで、保護フィルムをつけていなかった私のMI-C1の画面は、タイプライターボードの形に傷だらけ、なのだな。札幌にTP535はあるのだが、よっこらせと使う気にはとてもならん、にょーぼと娘が寝静まった夜中にウィスキー片手にC1で通信しまくるのであった。本当に、このシリーズには世話になっている。

 さてMI-E1発表後続々とMOREが縦対応していく中で、2001/03/10、MI-E1専用HD-Editor縦v0.9.0β発表。ベータながら待望の縦である、早速使ってみた...が、ほどなく横形に戻してしまった。理由は二つ。

 せっかくのキーボード入力だが、入力エリアが縮まってくれないので恩恵が少ない。これは次版で対応とのことなので問題はないのだが...

 幅が足りん。

 私は文節の途中で改行が入るのを嫌うので、だーっと打ってから最後にフォントを小さくして、改行位置を調整してからUPするのが習慣だった。横形なら1行分が丸ごと表示されたので容易だったこの作業が、縦ではかなりのストレス。どうしたって折り返してしまうので、1行おきに半端な位置で改行を入れるという、どうにも不自然な作業になってしまう。

 それでも通常の発言なら、もうこだわりを捨ててしまって自動改行機能に任せる、という選択もある。ところが。

 そろそろ解禁なので情報小出しにするのだが、昨年末から現在まで某パティオで裏の仕事をしていて、この仕事には1行文字数33文字というシバリががっつりあるのだ。大きなものはさすがにE1でどうこうというのが無理なので、TP535とか職場から借りたLet's Noteとかを使っていたが、前者は逝ってしまったし、後者はバッテリーの根性がなさすぎ。CF差し込んでそいつに打ち込み、終わったらUPはE1から、なんてことを毎日やっていた。大物は大体片づいた最近、ちょっとした修正ならE1一本で十分間に合うのだ。HDシリーズのおかげで。でも、縦形HD-Editorでの原稿書きはちょっと困難。
 ということで、縦にも横にもそれぞれのメリット/デメリットがあるのだなぁということを改めて意識させられた。

 HDシリーズはもう十二分に実用的だと思うのだけれど、開発サイドではまだいくつかの宿題を意識しているようである。ちなみにハデコ R&D所在地の北海道江別市野幌というのは、私のにょーぼの勤め先のすぐ近所。そんなところにも親近感あり。
 すっかり生活の一部である@niftyパソコン通信サービスを手のひらに乗せてくれたHDシリーズに感謝するとともに、さぁてお次はどんな仕様が載ってくるのかドキワクしつつ、本稿これまで。

(2001/03/16)

(2001/03/25 追記)

 さて正式版がリリースされたHD-Editor縦。早速試用、あら具合いいでないの。画面が拡がった恩恵は大きく、おおざっぱながら4行ほど表示が増える。なんといっても、クリップボード系のショートカットが嬉しい。某パティオの仕事もほぼ終わりに近づき、これからはそうそう1行文字を気にすることもないだろう。ということで、あっさりと乗換え。
 ただ、ページ送りのショートカットだけは、順/逆送り単独にしていただきたかった...。機能キーを併用する意味ってほとんどないと思うんだけどなぁ。一応、FPDAJには要望アップ済み。

(追記終わり)