よろず部屋 品書きへ


2.配色

色の取り合わせあるいは配列などということについて専門的に学んだ経験は、勿論ない。せいぜい、小学生時代の図工の時間で習った"補色"だの"寒色/暖色”だのの概念がごく一般的に身についているだけである。

にもかかわらず、色については私はうるさい。いや、というより、色の好みがかなり極端に狭い。身につけるものからして、まず茶系。さもなければ緑系、あるいは無彩色。そこにワンポイントで赤、が基本かつ唯一のスタイルである。

いつ頃からそうなったのか定かではないが、遅くとも10代半ば頃にはこの好みは確立されていて、たとえつきあっている女の子に"あんたってほんとにアースカラーと無彩色しか着ないのね"と呆れられても断固として方針は揺らがなかった。特に嫌うのが青系で、この20年間ブラックデニムしか眼中になく、いわゆるブルージーンズというやつはきっぱり素通りである。紺色のスーツなどもったこともない。いくら上司が"でもねぇ、客先行く時はやっぱり紺色が基本だよ"とのたまおうが、そんなものを着た日には私ではないのであるからして、こればかりはご容赦願っている(誤解のないように書いておくのだが、青が嫌いというのはあくまでも身につけるもののことであって、空だの海だのは人並みに好きである)。

部屋の調度品も同じことであって、今見渡してみても唯一の青系というのは必要にせまられてばたばたとあわてて買った小さな掃除機くらいのものである。CDだの本だのの背表紙に青が入るのは致し方ないとして、これだけ雑然とした部屋の中に前述した好みの系統以外の色がほとんどないのには我ながら感心する。本棚からCDラジカセ、タオルから100円ライターにいたるまで、みごとに好みの範疇。まあ、真っ青な家具というのはあまりないのかもしれないが。

一つの利点は、買い物で悩まないですむということ。とにかく好みの色でない物には全く目が行かないので、選択肢がそれだけでかなり狭まる。先日これも必要にせまられて(とても悲しい必要性だったのだが)夏物のスーツを買いに行った時も、ずらぁっと並んだ中から候補として挙げられたのは3着だけ。あとは生地だのスタイルだの値段だのをささっと比べ、ざっと15分ほどでお支払いであった。"痩せるぞ"と決意しつつ。

という私がWebサイトなぞを立ち上げてしまい、まず悩んだのが配色である。宣言してしまったとおり、とにかく軽いサイトにしたい。"地味"というのはその結果である。画像で飾るのは趣味でもないしgifについては例のUnisysの件もあるし第一面倒だったりするので、せいぜい色でもって遊ぶしかない。

背景色はすんなり決まった。16進で語れない私はここで情けないことにHTMLエディタのお世話にならざるを得なかったのだが、その汚点は汚点として、問題はリンクの色である。

いや、これほど苦労するとは思わなかった。好みの色にすると、何処がリンクなんだかタイトルなんだかさっぱりわからん。さらに表示済みなのかまだなのかもまるでわからん。結局、まるっきり機能性がない。輪をかけて始末が悪いのが、私自身がリンクに関してはあっさり世間標準に侵されていて、自分のサイトをチェックしているのにもかかわらず、青くないとクリックする気が起きないということだ。恐るべし、習慣。ここは折れて世間標準に合わせるのが"誰でも何処でも苦労せずに見れるサイト"という本来の意図に添うのだろう。

しかし気に入らん。この背景に青文字はとてつもなく似合わん。がるる。これについてはいまだに試行錯誤中である。

さらにさらにげんなりしたのが、我がMI-C1のブラウザでは本サイトの基本色であるこの背景色がうまく出ないことである。反射型液晶の宿命なのかブラウザがその辺を面倒がって仕事してくれないのかはわからんが、これにはかなりがっくりした。あまりに悲しかったのでまだ解明/追求もしていない。あらためて、先人の苦労がやっと実感できたところである。

なお、これを書いている間中、"あんたのMI-C1は青やんけ!!!"との突っ込みががんがん聞こえてきたのだが、あえて黙殺させていただく。そういうことは、白タイプの発売を遅らせたシャープさんに言ってくださいな。私は白を予約していたのだから(本当)。などと言いながら、あれだけの色マニアであるこの方のMI-C1は白だし、先日のオフでお会いした時も白で爽やかに決めていたなぁ...

ますますへこみつつ、本稿これまで。

(2000/06/19)