【風のチカラ1F:会議室】
カイト:次の仕事が入る前に聞こうと思っていたのですが これまでの仕事って、どういう流れなんんですか?
僕が風斬りを操作して中枢部を破壊してるわけですが
その間やその後、カルマさんやミズチ君たちは どんな作業をしてるんですか?
ミズチ:水無月君が操作してる間 この母艦は風斬りの後を追うような感じで進んで行くんだ
風斬りの遠隔操作は距離に限界があるからな
で、母艦の操作をカルマが 進んでいくときの敵の破壊を俺がやってるわけだ
もちろん風斬りのサポートもしてるぜ
カルマ:水無月君が中枢部を叩いた後は 私とミズチがメインコンピュータを修復します
中枢部が他の機械に指令を出していますので 中枢部を叩けば他の機械は停止します
だから落ち着いて修復できるわけですね
シアン:どこの工場もみんな そういうシステムなんだ
中枢があって、そこから指令を出して・・・
カルマ:太陽系内の工業用ロボットや人工知能などは 太陽系政府の管理する1つの団体が全て作っているのです
だから太陽系内の工場は独自の技術を開発していない限り そういうシステムで動いているのです
カイト:なるほど、それで暴走した作業用ロボットが どこのモノも似ていたんですね
ミズチ:作業用ロボットを作ってる工場ってのも メインになってる工場と命令を受けてる工場とがあるんだ
メイン工場は月にあるけど その他は木星のユウロパ、土星のレア、そしてこの火星にある
アオイ:あ、今テレビでその木星の工場のコト言ってますよ 何か事故でしょうか・・・
ワキ役:『…今日午前6時43分、ユウロパのロボット製造工場のシステムが暴走し
製造が完全にストップしています 原因は未だ掴めていませんが
関係者は何者かがバグを走らせたのではないかと説明しています』
ミズチ:おい、これって相当ヤバいんじゃねえか?
ユウロパ工場っつったらルナメイン工場に次いでデカい工場だぜ
それ全体が暴走なんてことになったら・・・
カルマ:中が完全に暴走しているとしたら 政府だけでは処理しきれないはずです
とすると技術屋に協力を求めてくる可能性もありますね
まあ報酬が出されると決まるまでは 動かないでおきましょう
『風に運ばれたメッセージは、私の・・・』
カルマ:・・・やっぱりきましたか 私が出ましょう
安心と閃光をお届けする技術屋、風のチカラです ニュースで言っているユウロパの件ですね
メインコンピュータを停止させ、最悪の場合は工場そのものの破壊・・・
こちらも突然のことだったので準備が間に合うかどうか・・・
はい、できる限り向かうようにします、はい・・・それでは
ミズチ:太陽系の技術屋全部に協力要請してるとはいえ こんな弱小技術屋にまで頼むとはねぇ
よっぽどせっぱ詰まってんだろうな
カルマ:いえ、この協力要請は一部の技術屋にしか伝わっていませんよ
政府にはケラン君が居るじゃないですか 多分彼の紹介でウチも選ばれたのでしょう
ミズチ:で、報酬は? まさかボランティアってことはないよな?
カルマ:仕事の内容によって決めるそうです
メインコンピュータを止めることができれば 最低100万ドルはもらえるでしょう
事故のスケールを考えれば命を落とす可能性もあるわけですし
カイト:ところで、ユウロパ工場の内部構造なんてわかるんですか? すごく大きいってさっき・・・
カルマ:ユウロパでは 政府から派遣された技師がサポートしてくれるそうです
多分仕事の内容もその人が見るのでしょう
ミズチ:カルマ、水無月君たちは火星に残ってもらった方がいいだろ 今回は本当に命に関わるからな
カイト:僕は行きますよ カルマさんやミズチ君の操作なら大丈夫だと確信してますから
アオイ:私も行きます こんな経験、滅多にできませんし
シアン:もちろん私もいくよ! ミズチの砲撃なら大丈夫でしょ!
カルマ:・・・船を守るために全力は尽くしますが・・・あぶなくなったらすぐに脱出しますよ
ミズチ、脱出ポッドの用意、おねがいします
ミズチ:・・・こんな仕事に関わったって良いコト無いのに みんな物好きだねぇ
よーし、それじゃ行くぜ 目標ユウロパ、発進!
カルマ:もうすぐユウロパですね 政府から派遣された技師の方が居るはずですが・・・
ん!? ミズチ、レーダーに何か映ってませんか!?
ミズチ:これは・・・ユウロパから出てきた作業用ロボだ! こいつら、外にまで出てくんのかよ!
この船だけじゃ抑えきれない・・・ 水無月君、風斬りを出すぜ!