CP/MフォーマットとIBM DOS

CP/M
IBM DOS

CP/Mフォーマット
CP/Mフォーマット、ちょっと聞きなれないフォーマット形式だ。
私の会社ではNC(数値制御)研削機械を多く使っている。
最近では、国産で低価格かつ性能の良いNCが登場しており、制御パネルもパソコン風、動作環境もWindowsといった機種も珍しくない。
しかし、5軸制御のNC研削機械が登場した時期には、まだまだ外国製が主流であった。
当時のNC研削機械は、テープに依らずフロッピーディスクに情報を書き込み、フロッピーディスクドライブからシステムを起動させる環境であった。
このフロッピーのフォーマット形式がCP/Mフォーマット。
Cpm_fd.jpg (30478 バイト)これがそのフロッピー。

フロッピー自体は5” 2Dタイプで珍しくない。
ちなみに、システムディスクとプログラムディスクは管理上別々にしている。

これが実際ややこしい。

いまの時代、こんな時代遅れのシステムで動いているなんて信じられない。
しかし、本体も高価な為、廃棄処分や同機種買い替えなんて事は出来ないし、実際オーバーホールしながら機嫌良く動いている。
問題は、プログラムの管理上や保守の点だけである。

プログラムの更新

機械はCNC形式で対話的に数値を入力することによって動作する。
一連の動作は決められており、その動作をするかしないか、する時はどういう数値で動くのかを指定してやれば良い。
しかし、今までと変った動作をさせる場合には大変だ。
機上でプログラムを修正するなどと言った作業が出来ない。

方法は、
@プログラムのコンパイル前のファイル(テキストファイル)をMS−DOS形式でバックアップ(機械購入商社へ依頼)
Aパソコン上でテキストファイルを修正
B3.5”FD(もしくは5”FD)にコピーし、商社へ送る
C商社にてコンパイル後、CP/Mフォーマットの5”FDへコピーしてもらう
等の複雑な工程が必要だ。
しかもテキストファイルはドイツ語だ!ばか野郎。
自社に、5” 2Dが使えて、なお且つCP/Mフォーマットが読め、なお且つコンパイラーなどのアプリケーションが揃っていれば社内加工も比較的簡単だが、今更そんな古い環境を揃えられますか。
環境が揃ったとしても、ファイル操作やエディターはどうするんや。

つまり、今更環境を構築すると言った手段を取るまでも無いと判断され、現状に甘んじているのだが、もしつぶれた時の事を考えるとひやひやもんで、過ごしている今日このごろです。

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IBM DOS
同じような機械で少し進んだ物がある。
こちらはFDDとHDDとを備え、通常HDD起動である。
Cドライブ起動であるのでPC/AT互換機であり、OSはIMB DOS(ドイツ語Ver.3.3:日本語MS−DOSの相当バージョンは不明)。
これも5”2DのFD使用の為、互換性のあるパソコンは自社内には無い。
テキストファイルをコンバートしようとすると、CP/Mの如き方法を取らざるを得ないが、幸いながら、DOSが使える。

プログラムの更新
こちらの機械にはコンパイラーが付属しているので、テキストファイルを編集し、HDDへコピーすればコンパイルできる。
しかしながら、2Dフロッピーを扱える互換パソコンが無いので、更新内容が大きい場合や新しいプログラムを作成する場合は前述の方法にて作成→コンバート、と言う方法を取らざるを得ない。しかしながら、少ない更新量であれば機上でテキストファイルを編集すると言うことも可能である。

さて、テキストファイルの編集に付いて、多くの人はマイフェス等のエディターを思い出されることだろう。
また、ファイラーとしては、DOSであればFILMTN等のファイラーが有名。
ところが残念なことにDOSのバージョンやメモリーの制限で、本機はこれらのファイラーやエディターが使えない。
どうして編集するか。
EDLINの登場である。

EDLINとは

DOS付属のラインエディタと言われるエディターである。
DOS時代からパソコンを扱っている人は聞きなれたエディタかもしれないが、私の様にDOS時代でもMIFES等を多用していた者にとっては、なじみが少ないだろう。
実際、私もこの機械をメンテするようになって始めて聞いた名前であった。
MIFESなどのエディターと使い方が違うだけ、と思われる向きもおいでだろうが、これらのエディターとは全く違う。
テキストファイルの編集すべき行を呼び出し、修正も含めたその行を全て入力する。そしてセーブ。
修正すべき行をいちいち呼び出し、いちいち修正入力するのである。
MIFESの様に、スクリーンにテキストが表示され、カーソルを修正位置へ持っていき入力するのとは大違い!
しかも、修正すべき行を確認するコマンドで確認しながら、行番号を確認する。
更に、新規挿入行があった場合は、セーブして再度行確認をしないと、行番号がずれているから大変だ。
昔の人は良くやったもんだと関心してしまう。

ラインエディタで修正が出来ればこっちのもんだ。付属のコンパイラでコンパイルしてやれば良い。
copyコマンドで、修正ファイルをフロッピーへコピーすればバックアップも完了。
残念なことにフロッピーを読めるパソコンが無いので、印刷などは出来ないが…。

さて、こんな機械だが30MB位しかないHDDが今や壊れようとしている。
3.5”へのバージョンアップも可能との事だが、実際の所相性やなんかで快適に動くかどうかは疑問だ。
中古のHDDも探している最中だ。
パソコンもCP/Mフォーマットとは違うから、5”2Dが読み書き出来るパソコンであれば如何にかなるかもしれない。
パソコンへの互換はともかく、機上での編集、コピー、保守が確実に出来る方法を模索中。
FD.EXEなるフリーウェア(ファイラー)があるから、一度試してみようと思っている。

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